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カテゴリ:Life*Live*Love
キミに、私、なにが出来る? 可愛いキミを、悩ませないために。 いとしいキミを、傷つけないために。 ずっと、次の日、考えてた。 その夜、ミナミくんと、ごはんを食べに行ったけれど、 その間も、ずっとずっと考えていたんだ。 ミナミくん。 今日が最後だよ。 じゃないと、悪いおねーさんは、キミを悩ませてしまうから。 優しいキミは、きっと、迷ってしまうから。 ねぇ。 ミナミくん。 選べないならば、ずっと大切にしてきたものの方を、離しちゃだめだよ? 私の好きな人が、そうしたように。 ね、ミナミくん………。 帰ってから、メールを打ちました。 もう、時計の針は、0時を回っていました。 『ミナミくん。 私ね、ほんのちょっとだけ、ミナミくんの告白に、揺れました。 だから、ちゃんとしようって。 好きな人とのことを、ちゃんとしなきゃ。 そう思ってがんばれたの。ありがとう。 だからね、本当はね、 昨日聞いたこと、ものすごくショックでした。 大人ぶるので、精一杯でした。 だって、ミナミくんのこと、傷つけたくないもん。 でも、大事な弟分であることには、ずっと変わりません。 ありがとうね。 だから… これからも、彼女と、しあわせでいてください。』 ね、これでいいよね。 私は、ひとりで平気なの。 だから、別にいいの。 イマハ、ヒトリデガンバルトキナノ。 ミナミくん。 彼女を大切にしてあげて。 悪いおねーさんのことは、忘れちゃって。 キミはあるとき、言ってくれたね。 『いい人、見つけちゃった。』 私に、そう言ってくれたね。 とっても嬉しかった。 しあわせでいて。 『生きててよかった』 そう思えるようになって、ミナミくん………! 涙が出てくるのは、きっと気のせい。 選ばれない悲しさからじゃないんだからね? 寂しいからじゃないんだからね? コンタクトレンズをはずすときに、痛かっただけなんだからね? 泣きながら、私は、ベッドにもぐりこむ。 いつの間にか、眠気にまどろんで………………。 音楽が鳴ってる。 でん、わ? とろんとした気分で、曖昧な感覚のまま、電話に出た。 『もしもしぃ~………』 『ばぁぁ―――――――――――――――――――――か!!!!!』 『な…ッ』 『ばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばか!!!!!』 ミナミくんからだった。 『なんだよ。 どうしてこういうことすんの? 誕生日祝ってくれるのも、スロット行こうって言ってくれたのも、 全部嘘なの!?』 『…だってっ……… 人のもの取っちゃ、いけないんだよ。 もうやだもん、そんなの。 だったら、私が苦しいほうが、よっぽどいいよ。 私なら、耐えられるもん。大丈夫だもん…………』 『……みないさん、選ぶ権利は俺にあるって言ったじゃん。』 『うん』 『なんだよあのメール!? あれじゃ、強制終了じゃん!! そんなのずるいだろ!』 やだ。 つらいもん。 もう、期待して傷つくのなんか、もういいよ……。 『みないさん。 優しくしてよ。もっと、可愛がってよ。俺のこと。お願いだよ。 側にいてよ。みないさん………。 勝手に、いなくならないでよ。』 必要、なの? 私のこと、必要としてくれるの? ミナミくん。 なら、おねーさんとして、先輩として、キミの側にいるよ。 いつだって、ね。 『うん。』
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最終更新日
October 26, 2008 08:26:44 AM
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