海と風

旦那が事故にあって、早6日が過ぎた。
まだ、一人ではお風呂で、頭を洗えない事もあり、お風呂は一緒に入って、介助している。
寝たきりにはなりたくないからと、2日間は、朝からリビングにいて、とりだめしていた録画番組を見て過ごしたが、今朝は朝食を食べたら、すぐに横になりたいと言って、下の部屋へ行ってしまった。
肋骨のひびがやはり痛いようだ！
アクアは、今日は、いつもの仕事の出金で銀行に向かい、それから小さめのテーブルを買いに行った。
昨年もベッドで寝込まれた時、寝床用にテーブルが必要だと思っていたので、この際買っておこうと思ったからだった。
早速、昼食時に使用して、そのテーブルで食べて貰った。
昼食後、アクアは会社の集計の仕事をして過ごした。実家の仕事は、主に自宅で出来るため、こんな時、わざわざ出勤しなくていいのは、本当に良かったと思った。
旦那の仕事は、もしかしたら、このままリモートワークになるかも？しれない。通勤がなくなれば、コロナからも遠ざかる事が出来るから、いっそのこと、その方向で進めばいいかもと思う反面、その分、アクアの仕事が増えるのが、たまにきずである。
お昼ご飯を、毎度、作るのはかなりしんどい！
自分ひとりなら、適当に食べることができるのだけど、旦那がいたら、そうはいかない！食費がかさむ！うーん！旦那には、元気でいてほしいと思うのだけど、ずっと同じ所にいて、ずっと一緒にご飯を食べるのは、ここ数年、そういう生活を送っていないから、ひとりになる時間が欲しいと思ってしまうだろうなと思うと、旦那が定年退職したら、こんな生活になるのは、きついと感じている。
でも、父を亡くしてから、この数日、一人になると父の事をやっぱり思い出して、心が空虚な気持ちになる。
父がもしかして、アクアを一人にさせないように、旦那をそばに居させてくれているのかもしれない。どんな日常生活もこなせると、思っていても、やはり一人の時の自分は、父の事ばかり思い出しては、自分が何もできなかったことへの懺悔の気持ちが強いのだった。
農業一筋の父は、必ず野菜を収穫して持ってきてくれた。大根、キャベツ、小松菜、なすび、トマト、キュウリ、もう父の作った野菜は食べられない！そう思いながら、スーパーで野菜を見ると、父が野菜を持ってきてくれる姿が目に浮かぶ！
まだまだ、自分の中で父の存在は、大きくて、受け止められない現実と戦ってる。
神様は、本当に残酷だとつくづく思う。
これ以上、アクアに試練を与えないで欲しいと、願うばかりの1月の終わりに思うアクアだった。