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テーマ:北スウェーデン(64)
カテゴリ:妻のつぶやき
ポルトガルのポルト(Porto)に1週間出張に行っていた夫、ここ毎回の夕食毎に、「泊まったホテルの夕飯が毎回フルコース・タイプだったのだけど、4品とも、パンとスープの組み合わせで、すぐに飽きたぁ~」とコメントしております。
そのせいか、夕飯は自分で作ると張り切っており、まだ2~3日目ですが、(私は)夕飯作りを免除させてもらって"楽"しております(ラッキー!)。 トルネダーレン語(ミエンキエリ)に、クナープス("クナップソー"とも言います。knapsuが綴り)という単語がありますが、これは: ”マッチョ文化が根強い北スウェーデンの、特にトルネダーレン地方で、一人前の男性が女性のテリトリーと考えられている、家事や食事作りに興味がある場合、そういう男性を呼称する” ・・・ものです。 本来は軽蔑用語だったのですが、北スウェーデンの男性でも、クナープスでも別にいい、と言う人は今の時世結構いるので、この言葉自体にはもう軽蔑的な含みはなく、家事をちゃんと分担してやってくれる男性にもどんどん使われています。ただ、茶化しの意図は当然入ってますが。 と言うわけで、我が家の"クナープス"(=夫)が今晩作ってくれたもの: kokt rödbetor och potatis med sylta (茹でたビートルート(beetroot、赤ビート)とジャガイモに、シルタ) 左の真ん中の灰色~ベージュっぽい色のものがシルタ。家庭料理では往々にして、ジャガイモでも皮をむかずに茹でて、食べる時に皮をむくので、これが結構、面倒くさいんですよねぇ~。右の写真は食べている最中のもので、綺麗な見栄えでなくて失礼します。シルタと根菜類は、バターをつけて食べるそうです。この料理も量の割にはやっぱりお腹にずっどーんときました。 夫曰く「何か、ここ最近、キルナのコンスーム((Coop) konsum、生協系のストア・チェーン)にも、クラヴ印(kravmärk、エコ食品(民間)認証印。ただ、日本の規格よりよっぽど厳格で信頼性が高い)の赤ビートが大量に売られていてねぇ~。赤ビートは今が"旬"だから、食べない手はないでしょ!?」。 まぁ~、夫が折角作ってくれるのだから、文句は言えないわけで・・・。 ただ、夫が作る料理って、典型的なフースマンスコスト(husmanskost)、即ち、伝統的・家庭的スウェーデン料理であって、腹持ちが良いと言うか、結構お腹にずっしーんとくる内容のものが多いのですよね。。。 スヴェンスカ(svenska、スウェーデンの)・フースマンスコストと言えば、 ・クロップカーコル(kroppkakor)、北の方では、パルト(palt) ・フレスク(fläsk、豚肉)かオクスブリンガ(oxbringa)と、ルートモース(rotmos) ・コールドルマール(kåldolmar) ・カロープス(kalops) ・ムッティ(mutti)(大抵、←のように呼ばれていますが、ネーヴグルート(nävgröt)と言う名称もあるそうです) ・・・ (ポピュラーなところでは) ・エルトソッパ(ärtsoppa)とパンカーカ(pannkaka) ・ショットブッラール(köttbullar) ・ピ(ュ)ッティパンナ(pytt i panna) です。↑いちいち、写真等を載せるのは面倒なので、興味があったら、リンク先のウィキペディア等で調べてください。あと、IKEAでも食べられるものがあると思いますが・・・。 こうして並べてみると、私って典型的スウェーデン家庭料理が好きなのか、と言うと、決してそうではなく、ブロードパルト(blodpalt)やイステルバンド(isterband)は生涯(出来る限り)口にしたくないです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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