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エリアマーケティングと釣りのおはなし

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2006年07月17日
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ポスティングは究極に人間力が問われるベタな業種です。
当然どの業種でもスタッフの力が必要ですが、皆何かしらのツールでスピードアップを実現していますよね。
一般的にはパソコンやモバイル、印刷業なら輪転機、漁業では定置網等々大量生産(収穫)が可能です。しかし、ポスティングの場合は人間が一軒一軒のポストに自らの手で投函する他に方法はありません。そこには運動量やモチベーション更には賃金などの問題も潜んでいます。

そこで今回は配布スタッフについて少しお話ししたいと思います。
   
配布スタッフの種類

1. 固定スタッフ 

「地域密着型配布」の核を形成しているスタッフで、その名の通り常に一定のエリアを配布しています。このスタッフの特色は基本的に自宅周辺の配布が可能なので主婦が多い点です。
ほとんどの場合は時間に拘束されず、空いている時間帯に配布可能となっているので専業主婦からの応募が圧倒的多数を占めます。

良く「フィットネス感覚で仕事が出来ます」等のキャッチコピーで投函されているチラシを見た方もいると思いますがそのほとんどは固定スタッフ限定の応募です。

固定スタッフの場合、中核が主婦層という事もありスタッフ一人当たりの配布世帯は平均して1,000世帯程度です。「地域密着型」は配布世帯数が少なくとも一度に複数枚を配布可能なので賃金的に補う事が可能です。

また、仮に単一配布でも主婦の場合小遣い程度の収入でも良いという方も多いので移動型スタッフ程大きな問題にはなりません。

また最近は高齢化現象としてシルバー世代の固定配布員も増加傾向にあります。

2. 移動スタッフ 

その名の通り、不特定地域を移動しながら配布するスタッフの事を意味します。
彼らの特色は固定スタッフとは逆に男性が多いという点です。20~50代までのフリーター、アルバイターです。そして、ポスティングを一部生活の支えとしているのでおのずと賃金にはシビアな傾向が見られます。

「移動型配布」は行動範囲も広く例えば東京の業者でも近隣の神奈川・千葉・埼玉県という様に遠距離配布も可能なケースがあります。

男性スタッフが多いという事もあり一日の配布数が2,000枚、時には3,000枚に及びます。皆さんのご自宅周辺を男性が配布している姿を見かけたらまず移動型スタッフと考えて良いでしょう。
      

固定・移動スタッフ共に配布スタイルの違いから賃金・モチベーションに微妙な誤差が生じている事も事実でしょう。

投函方法

マンション等で良く見かける事例なのですが、20~50世帯の集合ポスト全てに半分投函して残り半分がベローっと出た状態になっている事。個人的に「ベロ出しチョンマ」と呼んでいますが、集合ポスト全てが半出し状態でそこに住んでいる人たちはどの様なイメージを受けるでしょうか。私だったらある種の嫌悪感を感じます。

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実はこの「ベロ出し」の多くが業者からの指示なのです。スタッフ配布後にチェックをする場合に全てを投函してしまうと判別不可能となる為の措置ですがこれには個人的に大きな疑問を感じます。

配布チェックであれば数枚程度出すだけで判別可能だと思うからです。

スタッフの心理はいかに効率良く投函するかという点が優先される中で短時間で多くは投函出来る集合住宅は彼らにとっては「お得意様」です。
「お得意様」への投函はスタッフにとって嬉しいもので数枚だけしか投函しないという事はまずあり得ません。それにも関わらず全戸へ「ベロ出し」する事にどの様な意味があるのでしょうか?

「ベロ出し」で困る事がもうひとつあります。一日にポストへ投函する業者は一社だけでは無く複数存在するという事実です。

朝一番に中途半端な投函をしてしまうと後の業者がそれを無理矢理押込む形で投函します。その後も同様です。そうなると何が起きると思いますか?
    
二度も三度も無理に押込んだ結果、住民の手に触れる時はポスト内のチラシがグチャグチャになってしまうのです。
グチャグチャになったチラシは目に触れる前に捨てられてしまう確率が高まります。皆さんが効果を期待して配布されたチラシが全く無意味な紙クズと化してしまうという事に成りかねないのですね。

また「ベロ出し」はマンション内の景観を著しく落とします。この連続がチラシに対する拒否反応となり配布厳禁の一端になっているのは事実です。

サービス業であるポスティングは少しでもクライアントの要望に応えられるかという点が重要にも関わらず未だに「チラシは投函すれば良い」という考えがこの業界内に蔓延しているのはとても残念な事です。
        
チラシの反響を上げるのは不可能だと考えている業者が多く存在しますが、細かい点を改善して一人でも多くの人の目に触れる事により少しずつでも反響が増えてくるのではないでしょうか。    
これもひとつの企業努力だと思うのですが・・・。
    

配布ボリューム

一日に配布可能な枚数はどれくらいなのでしょうか?
ここでは、一日では無く単位を時間として考えます。先程から一日に平均して配布可能な枚数は
1,200枚と説明してきましたが、条件によって大きく変動があります。

1. 世帯構成 

複合ビルなどが多い駅周辺や9割以上が集合住宅で占有されているエリアの場合、一時間で500~800枚の配布が可能です。逆に分譲地のように戸建中心に構成されているエリアでは200~300枚程度です。

2. 地形 

配布するエリアが全て平地だとは限りません。アップダウンが極端に多い地形も存在します。この場合も極端な誤差が発生しアップダウンエリアの投函時間が平地の5倍かかるケースもあります。
          
3. チラシ内容
 
以前も説明した様にA4ペラと小冊子では重量で10倍の差があるケースもあります。これも配布枚数に誤差が出る要因のひとつです。1,000枚1キロと10キロではその処理能力に違いが出るのは言わずもがなです。

4. スタッフ 

配布スタッフの年齢や彼らが地図を見る能力等でも2倍近い配布誤差が発生します。
常時2,000枚配布可能なスタッフもいれば1,000枚がmaxという様に大きな差が出るのです。

5. 天候 

この場合の天候とは雨天等を意味しているのでは無く配布可能な状態なのにも関わらず発生するなどを意味しています。
厚い紙質ならさほど問題無いのですが、ペラペラの紙質だと強風下の場合にチラシが揺れる事で思うようにポストへ投函出来なくなり通常の倍近い時間がかかる事もあります。 
          
それらの要素を全て含めた中でその日の配布可能枚数が微妙に違ってくるのです。全てを含めた目安としては平均で一時間300枚、最大で700枚程度でしょう。

正直なところこれらは利用される皆さんには直接関係の無い要素ですが、頭の中に入れておけば業者との駆け引きに役立つと思います。上記数字を明らかに超える配布ボリュームを謳う業者はまず疑う事から入るのが得策です。







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最終更新日  2006年07月17日 16時56分53秒
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