有明の月

[本・映画] カテゴリの記事

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  『そして、バトンは渡された』～瀬尾まいこ

  ​友達の美容院にいるときに、スマホに図書館からお知らせの通知。この本の順番がまわってきた通知であることを友達に告げると、「じゃあ次は私、ごゆっくり～」と言われた。「瀬尾さん、毒がないんだよねー。もう一歩踏み出してくれたらいいのに！」と友達。詠み始めると、確かに悪い人が出てこない（笑）クラスメートに少しは難ありの人たちもいるけれど、誰も悪人ではない。​そして、バトンは渡された [ 瀬尾 まいこ ]​油断していたら第２章（全体のラスト25％くらい程度が第２章）はかなり泣けた。電車の中だったのに（苦笑）（ここからネタバレあり…薄くしておきます）ラストで誰も死なないところがいい。いい人たちの誰かが死んじゃったら泣けるのは当たり前だから。梨花さんみたいな人、なかなかいないと思うけど、いいね

  2018.04.20

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  『夜の木の下で』～湯本香樹実

  ６編の短編。子どもの気持ちがよく描かれている。​夜の木の下で （新潮文庫） [ 湯本 香樹実 ]​「焼却炉」は大人になってからの描き方が印象に残った。「リターン・マッチ」は、予想していなかった展開。「マジック・フルート」少年、いいね　蛇の話は、創作なのかなぁ～　蛇は苦手ですが、このくだりを読んでしまったら、蛇を見る度に思いだすかもって思ったけど、実物を見るとそんな余裕はないので、蛇のことを思うときに、思いだすことでしょう。

  2018.04.14

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  『Ｒｅ-ｂｏｒｎ　はじまりの一歩』

  いろんな人（宮下奈都・福田栄一・平山瑞穂・中島京子・豊島ミホ・瀬尾まいこ・伊坂幸太郎）の同じテーマの作品を集めた一冊。​Re-born はじまりの一歩 （実業之日本社文庫） [ 伊坂幸太郎 ]​宮下さんの「よろこびの歌」は文章がうまいなぁ～と（最近読んだ別の作家さんの本と比べてしまった…別の作家さんが下手ということではないけれど）福田さんの「あの日の二十メートル」豊島さんの「瞬間、金色」は漫画みたい伊坂さんの「残り全部バケーション」はドラマにしたら、岡田くんの役どころがポイントだね。

  2018.04.10

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  『おまじない』～西加奈子

  う～ん、（　　）が多過ぎ。​おまじない （単行本） [ 西 加奈子 ]​「孫係」が良かったかな。最後、図書館に返しにいく都合上、もう読まなくて返そうかと思ったけど、最後まで読んで良かった。なんだろう、呪縛から解き放されていく「おまじない」かな。

  2018.04.07

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  『インフルエンス』～近藤史恵

  殺人事件の連鎖という点は、共感できないのだけれど、３人の同級生の孤独とか、つながりというか、そういう部分は、重く伝わってきた。​インフルエンス [ 近藤 史恵 ]​友達のおすすめだったけど、私にしては読むのに時間がかかる作品だった。

  2018.04.07

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  『そのバケツでは水がくめない』～飛鳥井千砂

  ​​ネタバレありますので、これから読む方はご注意を文字、うす～くしておきますが…（読みたい人は反転させてね）​そのバケツでは水がくめない [ 飛鳥井千砂 ]​セクハラ、パワハラメールを美名が転送してと言ったあたりで、ゾクッとした。このぶ厚い本で、美名が主人公の理世に対して、いや～な感じでからんでくることが予感できたので。どこまで美名が理世を追い詰めていくのか、理世がそれをどうかわしていくのかが気になり、あっという間に読了。美名が、自分本位にまわりの人を傷つけ、追い込んでいく。才能があるだけに、まわりの人間は逃げることでしかそこから逃れられない。できれば、美名に自覚を促し、美名に負けないで欲しいけど、ここまでいったら、逃げるが勝ちというか、逃げることで幸せになれるのなら、その方がいい。だって、美名が自覚することも、美名に勝つこともできないと思うから。自分を守りながら、彼女の才能をうまく利用できればいいけど。​ものすごくつらい経験だったけど、キャリアは残ったと思うから、次のステップに踏み出せるし、大切な人がまわりにいるから、きっと大丈夫と思えるラストでした。​​​

  2018.03.21

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  『永遠のおでかけ』～益田ミリ

  お父さんの死を綴ったエッセイ。関西弁が、より登場人物のキャラを引き出していると感じる。お父さんが病気になって、思い出を聴き取りして、文章に起こすなんて作家さんだなって。お父さん、とてもうれしかっただろうなぁ～　​永遠のおでかけ [ 益田ミリ ]​いい題名だね、「永遠のおでかけ」折しも、親戚の人がなくなり、いろいろ思うことのあった時期と重なり、より心に沁みました。先日亡くなった親戚の人がどういう関係であったかを再度、母親に確認。母のきょうだいは母を含め５人（女性は母一人）と聞いていたが、祖母は後妻で先妻の方にたくさんお子さんがいて、そのうちの一人が先日亡くなった方のお母さんだということがわかった。いとこが相続で取り寄せたという戸籍の束を読み解くと、母は五女らしい。本人もよく知らなかった事実。子どものころ、お盆やお彼岸にたくさんの人が家に来るけれど、さっぱり関係性がわからない。聞いても覚えられなかった。昔、同じ家に住んでいた人がたくさんいたらしい。お墓も、父が建てたもの以外に４つも墓石があるし…もう一人、関係を知りたい親戚がいるので、あとで確認しなくては。本の感想と話がそれました。本にもどると、とても淡々とかかれていますが、著者の気持ちがとても伝わってきます。その淡々さが益田さんぽいのかも。

  2018.03.12

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  『キラキラ共和国』～小川糸

  ツバキ文具店の続編。​キラキラ共和国 [ 小川糸 ]​代書屋の仕事に関しては、前作の方が読み応えがあった。今回は、家族の物語がメインかな。​ドラマ​を見てしまっているので、主人公の鳩子は多部未華子、バーバラ婦人は江波杏子が浮かんでしまう。蜜朗とはるなちゃんは、ドラマの影響なし。​​ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜DVD BOX [ 多部未華子 ]​それにしても、鳩子のお母さんの登場の仕方にはびっくり。いま、手書きで手紙を書くことって少ない（私はときどき書きますが、昔に比べたら１割も書いていません）けど、手紙ではなくても「書く」ことで気持ちの整理がつくことってあるよね。鎌倉、小説の中に、行ったことのある場所が結構出てきて、雰囲気を感じながら読むことができた。続編がまたありそう。前作はこちら​ツバキ文具店 [ 小川糸 ]​

  2018.03.08

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  『架空の犬と嘘をつく猫』～寺地はるな

  読み始めは寺地さんっぽくないと思ったけど、通しで読むとそんなこともなかった。さすがだ。特に後半（2/3）あたりから、ぐっときた。主人公が大人になってから。​架空の犬と嘘をつく猫 （単行本） [ 寺地 はるな ]​久しぶりに、この本欲しいかもと思った。本棚に確保して、いつかまた手に取る本ただ、読み手によっては、どうだろー祖母の想いや言葉がいいねあんまりネタバレしたくないので、もうやめておきます。上手に映像化してくれないかなぁ～５年置きに３０年の物語だから難しいかな…どっから子役じゃあなくなるのかとか子役の頃は回想シーンにするのかとか

  2018.02.03

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  『ランチ酒』～原田ひ香

  主人公の祥子の仕事は「見守り屋」夜から朝まで、人や動物を見守る仕事。なので、ランチが夜ごはん開店と同時、またはその前から並んでランチ。食べることも、お酒も好きなので、失敗しないようにお店を選ぶ。​ランチ酒 [ 原田ひ香 ]​小説に出てくるお店は実在のお店のようだ。食事の描写がうまくて、読みながら思わず食べながら飲んでいるところを想像してしまう。ただ、主人公にとって仕事終わりの夕食がいつも外食だとしたら、贅沢だよね。毎日シゴトがあるとは限らないのかもしれないけど。夜から朝までのシゴトではなく、普通に昼間働いていますが、旅行の時に昼間からお酒を飲んだり、行き帰りの新幹線でお酒を飲むのって解放感があってとってもおいしいよねこの小説、いろいろ中途半端なところがあるので、続編があるのかな。

  2018.01.29

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  『ふたつめの月』～近藤史恵（ネタばれあり）

  ​実はシリーズもので、２作目だったみたい。でも、１作目を読んでなくても特に問題はないのかな​ふたつめの月【電子書籍】[ 近藤史恵 ]​ネタばれあるので、以下字を薄くしておきます。第１話「たったひとつの後悔」は主人公の久里子が会社を辞めさせられるのだけれど、絶対無理があります（苦笑）しかも、題名の「たったひとつの後悔」って、久里子、何を言っちゃったのって読んでいてとても気になっちゃたけど…嫌な話は、好意がある人とは踏み込んで話せないけど、嫌いな相手とはできるってとこがおもしろかった。そうかもね（笑）赤坂さんもよくわからない登場人物だけど、いろいろ含蓄あるお言葉には素直にうなずける。赤坂さんからの助言もあって、結局明日香といい関係が築けたのも良かった。人形の洋服作りに目覚めるとこも、洋服作りの過程にリアリティがあって目に浮かぶよう。そして、なんといっても、犬のアンとトモの描写が秀逸。それだけでも読む価値あるわぁ～（笑）犬好きにはたまりません続きがあるなら読みたいです。​

  2018.01.18

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  『虹の向こう』～池田久輝

  読み始めてすぐに、粗削りな文章というか展開にびっくりする短編が４つ。最初の２つ「虹」と「影」は私にはなんだかなぁ～という感じで終わったが、３つ目の「空」はまぁ、ベタだけど、漫画を読んでるみたいに情景は浮かんできた。最後の「スターティング・オーバー」はなかなか良かった。​虹の向こう [ 池田久輝 ]​

  2018.01.15

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  映画「湯を沸かすほどの熱い愛」

  地上波で放送され、録画してあった​「湯を沸かすほどの熱い愛」​を観ました​湯を沸かすほどの熱い愛 DVD 通常版 [ 宮沢りえ ]​主演の宮沢りえが早々に余命が短いことがわかり、そりゃあ泣けるだろーと思ったけど、そこからの期待をいい意味で裏切る展開に泣けます。結局ものすごーく泣ける映画なんだけど、泣かせ方がいい（笑）日本アカデミー賞は「シン・ゴジラ」の年だったかぁ～でも、りえちゃんはこの映画で最優秀主演女優賞を、そして娘役の杉咲花さんは最優秀助演女優賞を獲得している。りえちゃんは、この役のために痩せたと思われます。オダギリジョーは、こういう役ぴったりだよね。こういう邦画は映画館で観る方なんだけど、なんでノーマークだったんだろーでも、映画館で観たら、たいへんだったな

  2018.01.03

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  年末に読んだ本をまとめて

  ​​​「ALONE TOGETHER」本多孝好​​Alone　together （双葉文庫） [ 本多孝好 ]​主人公の特殊能力を抜きにしてこの小説は成り立たないだろうか？まぁ、そこをあまり気にせずに読んでもいいんじゃあないかとも思う。​「ピオレタ」寺地はるな​​（［て］3-1）ビオレタ （ポプラ文庫　日本文学） [ 寺地　はるな ]​​​​​​主人公が立ち直っていく過程で、いろいろなことに気付き、成長している。菫さんも、妙（主人公）と出会って変わっていく。変われる自分でありたいと思う。​「かるい生活」群ようこ​​かるい生活 [ 群ようこ ]​​エッセイなんで、群さんの日常生活が描かれているのだから仕方がないとは思うが繰り返しが少し多いように思う。それだけ日常生活が安定しているってことだろけど、おもしろみには欠ける。漢方がいいのはわかるけど、それなりの収入がないと漢方薬局なんて通えないしね（苦笑）​弟さんに関しては、群さんも書かれているように、きちんと間に専門家を入れて、けりをつけないと、せっかく「かるい生活」を目指しているのに、この件で気分的に「おもい（重い）生活」だよね。おっと、本題の「かるい生活」だけど、私もいろいろ、ものを処分してすっきりした生活を送りたいものです。で、大掃除をするにあたり、手動ではたいへんなので、年末に電動のシュレッダーを注文したら元旦に届いた（苦笑）配送業者の方に申し訳ない。でもね、指定できないんだよねー配送日。だったら年末に注文するなってことなんだろうけど、思い立ったが吉日だと思って頼んでしまいました。おかげで、紙の処分がすすみました。

  2018.01.02

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  「みちづれはいても、ひとり」～寺地はるな

  寺地はるなさんの本を何冊か読んでいるなかで、一番共感はできなかったかも（苦笑）​みちづれはいても、ひとり[本/雑誌] / 寺地はるな/著​でも、次に読む小説も彼女の本（もっと昔の）だけど。いま、エッセイ本をいくつか並行して読んでます。小説はできるだけ一気に、エッセイは細切れで読んでいる感じ。

  2017.12.29

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  『騙し絵の牙』～塩田武士

  ​​おもしろかった。出版業界が瀕死の状況だというのに、図書館で借りて読んでいる私は申し訳ない。物を増やしたくない、でも紙の本が読みたい。将来、図書館が有料になっても利用はするだろう。まぁ金額にもよるけど。その支払った金額から、作家さんにお金が入るようにはできないだろうか…もちろん出版社にも。印刷業界は潤わないけど（ゴメンナサイ）。​騙し絵の牙 [ 塩田　武士 ]​大泉洋さんに当てて書いているそうだが、小説を読みながらまったく大泉さんに主人公の速水を当てはめることはなかった（苦笑）むしろ、イメージが違う、私の中では。将来映像化されると思うが、当然、速水を大泉さんがやるんだよね。う～ん、私の中のイメージが違うというのを映像では覆せるのか、それはそれで観てみたい気もする。それと、「騙し絵の牙」というタイトルだけど、騙し絵っていうほどでも、ない気がする。牙はともかく（笑）それはさておき、とにかくおもしろいので、一気に読めました。エピローグも想像できない展開だったので良かった。​

  2017.12.11

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  『満天のゴール』～藤岡陽子

  ​看護師でもある藤岡さんが描く限界集落における終末医療、訪問看護。​満天のゴール【電子書籍】[ 藤岡陽子 ]​主人公、奈緒の夫のダメっぷり＆その愛人にはあきれるが、息子の涼介に救われる。ペーパー看護師だった奈緒の成長やそれを見守る父三上先生と早川さんのつながり早川さんと奈緒のつながりそして、満天のゴールの目指し方、支え方を集めるのはいいアイディアがんばれる気がする。目指す方にも、支える方にも効果のあるになる。誰かにもらわなくても自分で集めてもいいかもしれない。

  2017.12.10

• 探偵はＢＡＲにいる３

  このシリーズは、テレビで観ておもしろかったので、続きがあったら映画館で観ようと思っていました。シリーズ３作目の今回は、以前のものと比べて、若干まともだったかな。まともになってしまいおもしろくないということでもなく、より映画らしくなって、これはこれで良かったと思う。​「探偵はＢＡＲにいる」​ってやっぱり北海道の観客動員はすごいのだろうかとか、ビールがアサヒでいいのだろうかとかうっすら思いながら鑑賞松田龍平さんのマイペースなキャラがいいね（笑）大泉洋さんは、バラエティーに出ているときにはわからないかっこよさが

  2017.12.02

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  『末ながく、お幸せに』～あさのあつこ

  ​​「末ながく、お幸せに」目次をめくると、新郎新婦からの招待状。「わたしたちが、わたしたちの新たな旅立ちを祝っていただきたいと思う方々だけをご招待した、ささやかな宴です。」とあります。そんな式なら、いい式になるに違いない。そんな二人が選んだ式場もそれに応えるスタッフがいるに違いない。​末ながく、お幸せに [ あさの あつこ ]​新婦がいい人で終わらず、家族との葛藤があっての今というところが良かった。二人にも、出席者にも、そして式場スタッフにも、幸せになって欲しい。きっと著者もそう思っていることだろう。

  2017.11.27

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  『彼女に関する十二章』～中島京子

  60年前ベストセラー伊藤整の「女性に関する十二章」がところどころ引用されている。50歳の主人公とその夫が、昔の本や中原中也の詩などについて話ができるところは現実的でないといえば現実的ではないかもしれないが、『彼女に関する十二章』に描かれているのは、等身大の日常。​彼女に関する十二章 [ 中島京子 ]​読み始めは、何度か「読まなくていいか」と思ったんだけど、終盤「読んで良かった」と思った。中島さん、うまいね。

  2017.11.20

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  『乗りかかった船』～瀧羽麻子

  ​お仕事小説。表紙を見ると、豪華客船に乗った人たちの話かと思ったら、造船会社の話でした。​乗りかかった船 [ 瀧羽麻子 ]​「適材適所」​​がテーマかな。北斗造船、いい会社だね。人事って大切。桜木さんメインの回があるといいのに。営業部を希望していたのに、叶わなかった新人のその後とか、雄平の成長とかも知りたい。続編、読みたい。人事と言えば、私の来年度の所属も未定。来月は１２月だよどうなっちゃうんだろー

  2017.11.07

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  「ルビンの壺が割れた」～宿野かほる

  テレビ、新聞、ラジオ等で取り上げられている話題の本。​ルビンの壺が割れた [ 宿野 かほる ]​ルビンの壺って、この本の表紙の場合黄色は壺に、背景の黒は人の顔に見えるっていう認知心理学で出てくる絵だよね。内容はネタバレになるので触れません。本の内容は、男女のメールのやり取り。手紙だったら、書かないなっていう内容。フェイスブックで相手を発見するというのも現代的。展開が知りたくて、途中でやめられない。２時間程度で読了。不気味さが、後から効いてくる感じかな。

  2017.11.06

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  『黒い結婚　白い結婚』～墓場か、楽園か。

  中身（活字）が途中でひっくり返っています（笑）７人の作家さんの共著です。黒い結婚…窪 美澄さん、深沢 潮さん、木原音瀬さん、中島京子さん白い結婚…成田名瑠子さん、森 美樹さん、瀧羽麻子さん​黒い結婚　白い結婚 [ 中島 京子 ]​黒から読みました、後味悪そうだから（笑）黒の中では、中島京子さんの「家猫」が良かったかな。登場人物のいろんな立場で書かれているところが。中島さんって「小さいおうち」で直木賞を受賞されているんだ。映画は観たけど、直木賞作品ということも、誰の原作なのかも知らなかった。中島さんの作品読むの初めてかも。名前は聞いたことあったけど。白は、森 美樹さんの「ダーリンは女装家」が良かった。森さんも初読み。名前も知らなかったな。お二人の作品、読んでみよう。意外と読んだことあったりしてすぐ忘れちゃうからね（苦笑）

  2017.10.28

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  『本日も教官なり』～小野寺史宜

  初読みの作家さん。読み始めて、ノリが他の男性作家さんと似ているかもってちょっと思いましたが、誰と似ているのかはよくわかりません（苦笑）いろんな人かな（笑）圧倒的に女性作家さんを読む方が多いので、たま～に男性作家さんの作品を読むと少し新鮮も味わえる。まぁ、新鮮といっても、読めない本もあるけど。この本は普通に読めます。たくさん出てくるロックの話は（曲は）わからないけど。​本日も教官なり [ 小野寺　史宜 ]​教官（主人公）、離婚しちゃったけど、奥さんも若かったってことかな。娘の妊娠をきっかけに、元奥さんに会ったり、娘に会えたり…本筋からは少し離れるけど、教習所に通っていたころにはわからなかったけど（運転することに精一杯で）運転歴が長くなってきた今、この本を読んで基本に立ち返るところもあったかな。運転が苦手なので、できれば車に乗らない生活がしたいとは思うけど、現実問題、やっぱりあったらあったで便利なわけで…車に乗っていても、車に乗れたら、行きたいところに行ったり、誰かを乗せていけるのになぁ～と思う私でした。（つまり、生活の足として近所には乗って行きますが、遠出や行ったコトないところには行けないってことです…苦笑）それに雨の中運転していると、ワイパーで酔いそうになります自分で運転していて酔うなんて信じられないとよく言われますが、酔います。酔うというか疲れるっていうかね本の感想じゃあなくて、車の運転の話になってしまいました。おわり

  2017.10.23

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  「アキラとあきら」～池井戸潤

  文庫本の厚さ（700頁超）にひるむ（笑）でも読み始めると、あっという間。さすが池井戸作品。​アキラとあきら (徳間文庫)[本/雑誌] / 池井戸潤/著​池井戸作品の銀行員が出てくる作品は、同様の小説がたくさんあり、パターンは読めるのですが、それもまた安心感につながっている（それがいいことなのかは別として）企業のトップであるとか、銀行の融資だとか内情だとか、知らない世界だし、小説はあくまでフィクションではあるけれど、そのスケール感だとかおもしろさにはまってしまう。小説なので、出来すぎ感はいなめないけれど、それがまた池井戸作品の良さなのだろう。この記事は予約機能を使って書いているので、実際には本日「陸王」が放送開始。​陸王 [ 池井戸潤 ]​小説は読んで内容はわかっているけど、ドラマはドラマで楽しめそうだ。

  2017.10.17

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  「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」～町田その子

  友達からのお勧め本。第十五回「女による女のためのR―18文学賞」で大賞を受賞。デビュー作とは思えない出来栄え。​夜空に泳ぐチョコレートグラミー [ 町田 そのこ ]​短編連作になるのかな。薄ーいつながりだったりするけど。ある意味、そこがポイントなのかも。なんといっても、最初の「カメルーンの青い魚」のインパクトで最後まで読みきちゃう感じ。読み始めは主人公、ちょっと大丈夫なのか？って思ったけどね（苦笑）

  2017.10.16

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  「つぼみ」～宮下奈都

  「スコーレ№４」のスピンオフを含む短編集とのことですが、「スコーレ№４」は未読です。未読でも問題ないかと。​つぼみ [ 宮下奈都 ]​最初の方は華道の話が出てきて、このまま華道の話はどこかに出続けるのかと思いましたが、最初の３編だけでした。​短編連作なのか？と思ったのですが、登場人物がかぶっているのは２編かな。１話目を読んだときはという気持ちもあったけど、それ以降どれもなかなか良かったです。一番おもしろかったのは最後の「ヒロミの旦那のやさおとこ」かな。ただ、印象に残るセリフが出てくるのは別の話だけど。印象に残ったセリフ、うすくしておきます（笑）これから読む人はスルーしてください。「あのひとの娘」・真面目で気配りができるっていうのは、ひととしていちばんの美徳・特別な才能がなく生きるっていうのはけっこうむずかしくて、だからこそやりがいがあって、私はわりと気に入っています「まだまだ、」・型があるから自由になれるんだ・型があんたを助けてくれるんだ

  2017.10.02

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  「わたしたちは銀のフォークと薬を手にして」～島本理生

  友達が薦めてくれた本。なかなか良かった。たぶん、お薦めされず、新聞の書評に載ったりしないとたどりつかなかったかも。薦めてくれた友達に感謝。​わたしたちは銀のフォークと薬を手にして [ 島本理生 ]​ハードカバーであとがきがあるのは珍しい。あとがきって、できればあったらうれしい。解説よりもあとがきが読みたい。あと、登場人物をイメージした花＆花言葉が最後に載っていたのも新鮮。表紙の唇は、その花弁で描かれているそう。恋愛小説です。食べることや、旅が好きな人には特にお薦め。なんか、普通じゃないとダメなのかなって自分で自分のコトを縛っていたり、他人や家族がどう思うかってコトを気にしたりしてしまうけど、普通じゃあなくてもいいのかも、いろいろあっていいんだって本を読みながら思った。そもそも「普通」って人それぞれ違うから、お互いに相手の普通を認め合うことが大切なんだとは思う。でもお互いにそう思えればいいけど、平行線のままってこともあるよね。特に家族と（家族だから！？）分かり合えないパターンもきっと、世の中たくさんあるはずなのに、どうしても自分の思う「普通の家族」を基準に比べてしまう。おっと、話がずれているかも…知世（主人公）と椎名さんみたいな一緒に食事をしたり旅を自然体で楽しめるような相手と出会えるって素敵なことだよね。

  2017.09.24

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  「山小屋で、会いましょう！」～鈴木みき

  ​​【中古】 山小屋で、会いましょう！ 楽しみ広がる「お泊まり登山」 ／鈴木みき【著】 【中古】afb​山小屋から戻ってきてから読みました。漫画がメインです。絵は上手とは言えないのですが…（苦笑）著者が山小屋でバイトしていたときの話しに少し泣けました。山小屋へ行く前に読んで、とても参考になった本はこちら​山女子必携 失敗しない山登り 山ガール先輩が登ってツカんだコツ71【電子書籍】[ 小林千穂 ]​準備するものや、荷物のつめ方などが役にたちました。本の題名に「山女子必携」とありますが、女性ならではの悩みにも応えていて、山小屋デビューにぴったりの内容でした​

  2017.09.17

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  「ＢＵＴＴＥＲ」～柚木麻子

  最近読んでいる本、重くて持ち歩くのがたいへん。この本も重かったので、早く読んでしまいたいと思ったけど、余白があまりないので、隙間時間では詠んでもあまり進まず。しかし、次に予約している本も順番がまわってきてしまったので、休みの日にじっくり家で読んだ。​BUTTER [ 柚木 麻子 ]​題名の「ＢＵＴＴＥＲ」だけではなんの話なのか想像もつかなかったが、たくさん出てくる食べ物に関する表現が秀逸。高級なバターにしょうゆをたらして、ごはんにのせて食べてみたいな、１回くらいと思ってしまった。キラキラ光るバターが目に浮かびます（笑）七面鳥もおいしそう。実際に起きた、木嶋佳苗事件を題材にしている。登場人物は女性が多い。親友の玲子の行動はちょっとやり過ぎかな（苦笑）

  2017.09.04

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  旅の本

  「すぐそばにある！関東の絶景」すぐそばにある！ 関東の絶景【電子書籍】[ 西田省三 ]この本に載っていた絶景の場所を観たいと友達に話したら、「行こう♪」と即答。お天気次第だけど、10月に行く予定。「あなたと、どこかへ」【中古】 あなたと、どこかへ。 eight　short　stories ／アンソロジー(著者),吉田修一(著者),角田光代(著者),石田衣良(著者),甘糟りり子(著者),林望(著者),谷 【中古】afbいろんな人が同じテーマで書いている短編が収められている。読んだことのない作家さんも。１つだけ、読まなくていいかと飛ばした作品があったが、それ以外はサクッと読了。心に沁みるということはないけれど、隙間時間に読むには良かったかな。「私なりに、絶景」～宮田珠己さん私なりに絶景 ニッポンわがまま観光記 [ 宮田珠己 ]ごめんなさい、図書館で借りたものの、真剣に読まないまま返却。ただ、印象に残ったことがふたつある。ひとつは、仕事帰りに寝台特急サンライズ出雲に乗って出かける旅。いいなぁ～、仕事終わった後、そのまま家に帰らずに寝台特急に乗って出かけるなんて、私もやってみたい。寝台特急って、もうだいぶ少なくなっているので、行きたい場所に寝台特急で行けるとは限らない。寝台特急に乗って行ける場所を調べ、そのなかから行きたい場所がないか考えてみよう。ちなみに、昔、北海道からの帰りに函館から大宮まで北斗星に乗ったことがあります。ぜんぜん、眠れなかった（苦笑）もうひとつは、石仏の写真がたくさん載っていて、楽しかった。以上、でかけることがテーマの写真・小説・観光記の３冊。どこかへ行きたくなりましたというより、どこかに行きたいと思っていたから借りたのかも。

  2017.08.26

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  『ふたつのしるし』～宮下奈都

  読みやすく、あっという間に読了。健太くん、いいねふたつのしるし [ 宮下奈都 ]後半、ふたりが出会ってからの展開には無理があると思ったものの、概ね良かった。前半が丁寧に描かれていたので、後半が急ぎ過ぎかなって。勘は、「…意識しているかどうかは別として、それまでにいっぱい準備があって、考えたり体験したりしたことの積み重ねの先に、ぱっとわかることがある。」私の勘が働かないのはそういうことかそりゃあそうだよね、何もないのに勘は働かないよね（苦笑）

  2017.08.14

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  『素敵な日本人』～東野圭吾

  短編集。東野さんの小説で短編って初めて読んだかも。素敵な日本人 東野圭吾短編集 [ 東野圭吾 ]さすがだねぇ～と読みながら感心する。オチもなるほどねーって。さくっと読みやすく、すぐに読み終わります。長編に疲れたときにおすすめです。

  2017.08.12

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  『知らないと危ない! ズルい食品 ヤバい外食 』～河岸宏和

  本の内容は、ア○ゾンで検索してくださいね。詳しく載ってます。知らないと危ない！ズルい食品ヤバい外食 [ 河岸宏和 ]読んでいると、具体的にスーパー名や外食のチェーン店名も出てきます。外食チェーンはともかく、いいとされるスーパーが近くにないのは残念。全部ないわけではないけれど。私の住んでいる市にはいくつもスーパーがあるけど、何回行ってもまったく魅力を感じないスーパーがある。買いたいものがない（苦笑）でも、それなりに人は入っているので需要があるのだろう。私のお気に入りのスーパーは、この本にもいい例として名前が出ていました。ただ、できたらもう１つ、いい例に載っているスーパーが近くにあったらいいなぁ～と思う。でも、もうこれ以上はできないだろうなぁ～消費者重視のスーパーが近くにあるってとってもありがたいことだと思う。あと、ドラッグストアーやホームセンターも近くにあると助かるよね。

  2017.08.04

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  『神さまたちの遊ぶ庭』～宮下奈都

  一家で山村留学をした１年間をその前後も含めて日記風に綴ったエッセイ山村留学を通して、家族全員が成長した様子が伝わってくる。とても笑えて、少し泣けた。神さまたちの遊ぶ庭 [ 宮下奈都 ]宮下さんち、ご長男もご次男もすごく魅力的そしてご長女、かなりおもしろい留学先のみなさん（学校関係者、ご近所）もステキだ。本気の大人、いいね。本気の大人はかっこいい宮下家の続きが読みたい。

  2017.07.10

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  『ラジオ・ガガガ』～原田ひ香

  ラジオを聴かない日ってあまりない。朝晩の台所で。車の中でも、聴く。伊集院さんの番組は、小説にでてくる深夜枠の番組は聞いたことないけど、日曜日の昼間にやっていた番組はいつもじゃあないけど結構聴いていた。「Ｗｅ　are 　シンセキ！」も聞いたことある。レモンさんって、その後ＴＶで見たが、想像している感じと違った。ラジオって、聴きながらいろいろ想像が膨らむ。ラジオ・ガガガ [ 原田ひ香 ]ラジオにまつわる短編が６つ。「昔の相方」のおばあちゃんの言葉「人には添うてみよ」が印象に残った。「音にならないラジオ」も良かった。ラジオドラマって、めったに聴いたことないけど。ラジオに限らず、脚本とかシナリオとかって、書くの難しそう。いらないものをそぎ落とし、伝えたいことを伝えて、セリフには書かない背景まで想像させるのだから。＜追記＞小説を読んでラジオドラマ＝現代もの、と変換されていたからめったに聴いたことないって書いたけど、歴史小説のラジオドラマなら聴いてる。「司馬遼太郎短編傑作編」わざわざ聴いたりはしないけど、その時間帯に台所でラジオをつけていることが多いので。あ、でもこれって朗読だね。

  2017.07.07

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  「しゃぼん玉」～乃南アサ

  映画を観て、原作を読んでみたくなりさっそく図書館で借りてきました。映画を先に観て良かった。小説を読んでみようかなぁ～と思ったら、ぜひ先に映画を観てくださいというか、映画を観たら原作を読まなくてもいいかも　しゃぼん玉 （新潮文庫） [ 乃南アサ ]もちろん、原作あっての映画なので、作者の乃南さんに感謝。素敵な映画につながる原作をありがとう。

  2017.06.30

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  映画「しゃぼん玉」

  深谷シネマという、蔵を改装した小さな映画館で「しゃぼん玉」という邦画を観てきました。写真は映画の看板です。　ロケ地の景色といい、キャストのみなさんの演技といい、主題歌（秦基博）といい、どれをとっても映画館で観るに値する映画でした。後半、かなり泣けました。邦画によくあるパターンですが、セリフは少な目です。リンク貼るのに、公式ＨＰの予告動画観ただけでまた泣けてくる。原作も読んでみようかな。しゃぼん玉 （新潮文庫） [ 乃南アサ ]<おまけ>　深谷といえば…ふっかちゃん　と　澁澤榮一さん　です。　　同格に並べていいのか…（笑）澁澤榮一さん、台座大きくて、ご本人が遠すぎてよく見えない…しかも座ってるし（最初は立っていたらしい）

  2017.06.26

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  「ぼくの死体をよろしくたのむ」～川上弘美

  短編集です。久しぶりの川上弘美さん。以前はよく読んでいたのに、最近は全然読んでいなかった。読もうと試みたこともあったけど、ダメだったりして（苦笑）今回も図書館で借りたものの、果たして読めるだろうか…という心配は杞憂に終わった。面白かった。どれもこれも、現実的ではないんだけど、小説だから書けることだし、小説だから違和感なく読めるのだろう。読むそばから忘れてしまうので、また読み直しても面白い。そして心に残る話が多かった。心に残るのに、忘れてしまうというのは矛盾していますが…何回読んでも心に残るのです、忘れちゃうけど（笑）ぼくの死体をよろしくたのむ [ 川上 弘美 ]私は読んでいて、気持ちが楽になりました。たぶん、理解できない人には理解できないかもしれないけど（笑）実は、予約している本が次々と順番がまわってくるので、この本も図書館に持っていき「次に誰か予約していますか？」と調べてもらったら、誰も予約していないという。川上さんの新刊（2017年3月）なのに　（図書館の新着コーナーにあったので）と最近は私も川上さんの本を読んでいないくせに思ってしまった（苦笑）というわけで、貸し出し延長しました。すぐに読み終わっちゃったけどね。またそのうち借りよう。

  2017.06.25

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  「出会いなおし」～森絵都

  短編が６つ。「テールライト」以外はサクッと読めた。出会いなおし [ 森 絵都 ]「テールライト」はいくつかの話がつながっているのかと「テールライト」に戻ってみたりして…途中で意図がわかり、最後の話が一番印象に残りました。最初の「出会いなおし」は、「年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。」という一文が目から鱗。「カブとセロリの塩昆布サラダ」は面白かった。そして最後の「青空」は、じわっとこみあげてくるものが

  2017.06.17

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  「静かな雨」～宮下奈都

  きゃあー　書き終わって「公開する」を押したら、本文消えてるし楽天ブログ、たびたびこういうことあってテンションさがるよホント宮下さんのデビュー作。事故で短期記憶をとどめておけなくなったこよみさんと暮らすことを選択した行助。静かな雨 [ 宮下 奈都 ]こよみさんは謎が多いけど、魅力的。そんなこよみさんをもってしても、いらだつ行助。涙するこよみさんの背中がせつない。静かな雨が二人を包み込んでいくように、二人は今を生きていく。

  2017.06.03

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  「やめるときも、すこやかなるときも」～窪 美澄

  窪さんにしては過激ではない。松江の風景描写なども美しい。いまひとつ腑に落ちない点もいくつかあるが（主人公がなぜ軽い男になってしまったのかとか、桜子のどこを好きになったのかとか）妙子さんや哲先生の描き方がいい。壱晴と桜子の付き合い始めてからの様子も感情移入できる。やめるときも、すこやかなるときも [ 窪 美澄 ]哲先生や壱晴の椅子も見てみたい。映画化されることはなさそう（勝手な予想）だけど、もし映像化されたら「椅子」を見にいくかも。

  2017.05.27

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  「眠れない夜は体を脱いで」～彩瀬まる

  ５編の短編連作。眠れない夜は体を脱いで （文芸書） [ 彩瀬まる ]２話目の「あざが薄れるころ」を読んで、彩瀬さんの年齢でこれが書けるってすごいなぁ～と。別の彩瀬さんの作品で強く感じたことをまた思った。そして３話目「マリアを愛する」日頃、幽霊が出てくる話ってどうなの？って思っているんだけど、これは出てきていいです（笑）違和感なく読了。涙しました。２、３話に衝撃を受け過ぎて、次の「鮮やかな熱病」で気持ちがダウンしたものの図鑑が出てくるあたりからの本藤家の様子の描き方が良かった。最終話「真夜中のストーリー」は途中まで興味がなかったものの、これ連作の落とし方はさすがだと感心した。うまいなぁ～。これからの作品にも大いに期待したい。

  2017.05.13

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  『今日のハチミツ、あしたの私』～寺地はるな

  題名は表紙の感じからしてもっと違う、寺地さんの別の小説「月のぶどう」みたいなものを想像していたのだけれど、読みは始めるとちょっと違うのかなと。でも、最終的に基本は同じだったのかも。今日のハチミツ、あしたの私 [ 寺地はるな ]碧が自分の居場所を自分で作っていくところがとても素敵。ちゃんとキャリアも活かせているし。碧の友達も安西（恋人）の実家の近くに引っ越した後に出会う人たちもいいんだけど、その対比として描かれる恋人とその父親はダメダメ過ぎるダメダメ過ぎる安西だけど、碧が好きという気持ちがわからなくはない。でも、やっぱりここはきっぱり別れて、次、行ってみよう！って感じでしょ、たとえ元彼の地元でもね（笑）

  2017.05.08

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  「稽古とプラリネ」～伊藤朱里

  エッセイかと思って借りてしまったが小説でした。最後に著者の紹介されているところを見て「あ、借りたけど読まずに返した本（名前も呼べない）を書いた人だ」って気が付いた。この本も読み始めて、どうしようかなって一瞬思ったけど、やめずに読んで良かった。何年かしたら時代に合わなくなってしまうであろう固有名詞もたくさんでてきたが、特に抵抗なく読めた。稽古とプラリネ [ 伊藤 朱里 ]オンナの友情について。webちくまに刊行記念対談も良かった。これ以降、予約機能でいったん保管して、編集したにもかかわらず、編集前の内容でアップされていてびっくりなんか、書き直そうにもよく覚えていないや　思いだせる範囲で書き直そう。南と愛莉のように、紆余曲折もあり、いろいろ考えながら付き合って関係を深化させた結果が親友という関係もあれば、「まりちー」が友達といえるかはこれからかもしれないけど、付き合いは浅くても気が合う、お互いにまた会いたいと思うような関係もある。咲穂に関する事情は書かれてはいないけど、二度と会わないかもしれない再会も印象に残った。この３つの関係は、好きであることを前提に、さらにお互いの友達という感情のバランスが取れているんだと思う。バランスは最初は崩れていても、だんだん均等に近づいていく場合（どちらかの努力が実る場合もあり）もある。久しぶりに再会してみたら、お互いのもしくはどちらかの環境が変わっていて違和感を感じたり、実は最初からお互いのことがよくわかっていなかったことに気が付いたりして、もう会わないかもしれないなぁ～って（咲穂の例とは違う意味で…その事例も小説に出てきたんだけど、その友達の名前が思いだせません、もう本が手元にないので）思うこともあるよね。深くても、浅くても、友情にはバランスが大切なのかもね。

  2017.04.24

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  「ツバキ文具店」ドラマ10（ＮＨＫ）

  ＮＨＫドラマ10「ツバキ文具店」小説を先に読んでいたので、第１話目は「う～ん」（配役が特に…）と思ったけど、違和感にも慣れたのか２話目は良かった。文具店のセットはよくできていて、小説のイメージに近いんじゃあないかな。セットでなければ、よりいいとは思うけど。鎌倉ロケのシーンは、私の好きな妙本寺周辺で見たことある場所が映る。欲を言えば、鎌倉の季節感を感じさせる作りで（もちろんオールロケ）映画化できないかなぁ～原作はこちらツバキ文具店[本/雑誌] / 小川糸/著

  2017.04.23

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  「太陽のパスタ、豆のスープ」～宮下奈都

  先日、宮下さんの「たった、それだけ」を読んだばかり。「たった、それだけ」の印象が「さすが！」だったので、「太陽のパスタ、豆のスープ」は「普通」かなって思ってしまった(^_^;)でも、日常を描くのってそれだけ難しいってことかな。事の始まりが婚約破棄だから、けっして日常ではないけれど、そこから再生していく過程は日常の重要性なのではないかと。太陽のパスタ、豆のスープ [ 宮下奈都 ]読んでいると、はっきり書かれていないことが多いけど、きっとそれは作者の意図。関係ないかもしれないけど…１年前か半年前まで同じ職場で働いていた人が、久しぶりに職場に顔を出した。やせてキレイになって、服装も変わっていた。ダイエット（断食）しているという話は、今彼女が働いている職場の人からは聞いていたので知ってはいたんだけど、ただ単にやせただけではなくて、服装まで変わってキレイになっていたことに驚きを隠せない。事務所中から彼女に視線が集まっていた。みんなから、「やせたね」「キレイになったね」「どこの女優かと思った」などと声をかけられ、「ありがとうございます」と応えていた。食に対する欲求が強い彼女が、断食までしてやせるというのは並大抵のコトではなかったと想像に難くない。でも、その結果が自信につながって、服装にも攻めの姿勢が出て、彼女の魅力をさらに引き立たせているに違いない。ドリフターズリスト(やりたいことリスト)は、「○○したい」ではなく「○○する」と言い切らないとね。私も「ドリフターズリスト」を書いて、やらなきゃいけないこととやりたいことを始めなきゃ（汗）

  2017.04.16

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  『たった、それだけ』～宮下奈都

  目次に第一話から第六話とありページが書かれている。第一話を読み終わり、第二話を読み始めると、うっこの話ダメかもと思い飛ばして第三話を読み始めると短編ではなく、全部つながっていることにすぐ気が付くそこで、第二話に戻って読むことに。そこから一気に飛ばしてすぐに読み終わった。最終的には、とてもよくできていると感心した。さすがだなぁ～宮下さん。たった、それだけ 双葉文庫 / 宮下奈都 【文庫】「たった、それだけ」のことができなかったり、言えなかったりする。それができたら、人生も変わっていたかもしれない。自分の発言を気にしてしまうのは、相手を信用していないからかぁ～なるほど。二話以降、ちょっとスピード上げ過ぎて読んだので、後でじっくり再読したいとりあえず、人気の本の順番がまわってきてしまったので、そっちを優先。

  2017.04.02

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  「ｉ（アイ）」～西加奈子

  本の嗜好が似ている友達がいる。その友達が「西加奈子は苦手」と言う。私も得意ではないが、「サラバ！」とか「しずく」とか他にも何冊か読んでいる。西さんの小説は、読める本と読めない本（途中でやめるか、最後までは読んだけど読まなくて良かったと思う本）がある。読める本が少ないということが得意ではないという理由。友達の苦手は、読みたくないレベルなんだろう。たいがい私が薦める本は読むが、西さんだけは薦めても読まないから（苦笑）「ｉ（アイ）」は私には読める本でした。友達には薦めないけど。【送料無料】 i / 西加奈子 【本】この本を読めながら、なんで友達は苦手なんだろう、私も得意ではないんだろと考えてみました。言葉や表現がストレートというか正直過ぎるのかな。それが西さんのいいところでもあるんだろうけど。ｉ（アイ）には、たくさんの実際のできごとが出てきます。それを自分の中でどう捉えるのか、それを考えるだけでも読む価値はあると思います。

  2017.03.25

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  『みかづき』～森 絵都

  重い…本の内容じゃあないよ（笑）５５５ｇくらい　重さにひるむことなく通勤にも出張にも持って歩き、６日で読了。内容は昭和から現在に至るまでの塾・教育界の大河ドラマといっていいでしょう。三世代に及ぶお話です。とてもよく取材されて書かれています。みかづき [ 森 絵都 ]千葉の塾が舞台ということで、読みながら実在する塾の名前が浮かびました。もちろんフィクションですが、あとがきの取材協力の一番最初に名前が挙げられていました。塾業界の熾烈な争いや、夫婦間の深まる溝に、朝ドラは難しそうと思ったけど、見せ方次第ではいけるのかもと思ってみたり。ただ、半年じゃあなくて１年くらいかかりそう（笑）個性的な登場人物がそれぞれ魅力的なことや、いろいろあっても最終的にはいい方向に向かっていくところが朝ドラっぽいかもね。民放だと厳しいかもしれないけどＮＨＫならドラマ化できるかも

  2017.03.11

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