『処方箋のないクリニック』~仙川 環
総合病院敷地内の廃屋に勝手に総合内科を開設した倫太郎(総合病院の理事でもあり、実はエリートの切れ者)。総合病院は弟の柳司が理事長兼院長で、病棟を建替え、設備も大幅に刷新し人気もうなぎのぼり。一方、総合内科は、病院の正式な部門ではないため、医療相談のみで初回は千円だけど、その後は自費診療だ。看護師は一人で赤字経営。処方箋のないクリニック [ 仙川 環 ]こんなふうに医療相談できるところがあったらいいけれど、医師にとっては赤字経営なのはまずいし、患者にとっても自費は高額負担となるので、なかなか難しい。医療費逼迫の中、できれば病院(歯科医院も含め)をはしごしたくはないけれど、どうしても納得できないとか、先生と合わないとかあるからね。最後まで読んで、これは続くのか?と思う終わり方でした。続くならぜひ続編も読んでみたいです。