癒えること/温かい食事/東京里帰りプロジェクトについて。
こんにちは、野田カオリです。早いものであの震災から1か月以上が経ちます。被災地に直接行って避難所支援をする人もずいぶんと周りに増えてきました。被害に遭われた方はもちろんですが、長く続く避難所生活は支える方も支えられる方も体力勝負です。どうか気合いだけで無理をしないよう、これ以上状況が悪化しないよう、祈るばかりです。・・・・・東京にいる私たちはいったい何ができるのだろうと、おもっている方もたくさんおられるとおもいます。私は、東京都助産師会が主催する東京里帰りプロジェクトのお手伝いをさせていただいています。マドレボニータのネットラジオでお話しする機会がありました。よかったらお聴きください。⇒マドレラジオにジャンプこのプロジェクトは、今回の震災で被災された妊産婦さんを東京の助産院で一時的にお預かりし、安心・安全な状態での出産、産後を過ごしていただき、これからの生活を立て直してゆけるようサポートするプロジェクトです。と、言葉でいうのは簡単なのですが、内容はとても多岐に渡ります。被害を受けた人のニーズ(必要なこと)は、人それぞれ異なります。これが、災害救助や物資支援と大きく違うところ。このプロジェクトの立ち上げ、動き出したスタッフの皆さんはひとりひとりのケースにあわせて柔軟に対応されています。これは究極のハンズオン支援。民間団体で、専門性を持っていているからこそできる支援です。妊娠、出産、そして産後は、普通の方でも大変なこと。その上に「大災害」という、苦しくて辛い状況がプラスされているのです。妊産婦さんが抱える問題の大きさはもちろん、それを支援する側の大変さも、想像をはるかに超えています。だからこそこのプロジェクトを立ち上げ、「やる!」と腹をくくって動き出した人たちを、ほんとうに心から尊敬しています。・・・・・わたしは阪神の震災を思い出しながら人が癒えていくことについて考えていました。癒えるってなんだろう、と。コチラのブログで少し書かせていただきましたが、震災からの復興を長く大きな枠で捉えて動くのと同時に、被害にあった個々人ひとりひとりが、受けたショックを少しずつ少しずつ、乗り越えていけるようサポートしていくほかないと、個人的にはおもっています。そのためには、小さな命をお腹に抱えた妊婦さん、小さな赤ちゃんを抱えて不安な思いをしている産婦さんたちにはまず、「人の手でつくられた温かいご飯を食べてほしい」です。阪神の震災のとき、ガスはずっと止まっていたにも関わらず、私の母は、毎日3食、必ずご飯をつくってくれていました。今考えると、どうやってあんなことができたのか不思議で仕方ないのですがとにかく、コンビニ弁当のようなものが食卓に上がったことは一度もありませんでした。(朝、食パンってことはありますけど)「きちんと食事をとる」ことは、ショックや不安から立ち直るための、基本中の基本です。愛情がこもった温かいご飯を食べること、何よりも優先してほしいです。東京里帰りプロジェクトでは、一口1,000円から妊産婦さんに温かい食事をプレゼントできる寄付を募ってます。コチラのバナーをクリックしたらHPへジャンプしますので、ぜひ、ご協力ください。