建て替え物語1
築70年以上経った我が家に限界がきて建て替えたのが約1年前。家の建て替えは大変と聞いていたが本当に大変だった。まず、どこの業者に頼んだら良いかわからなかった。ネット検索で探したが、企業が多すぎて余計に混乱した。当時勤めていた会社の先輩に「私の友人は『Y』という企業で家を建てたらしいよ」と言う話を聞き、じゃあそこで見積もりだけでもしてもらおうかと、見積もりをお願いしたらトントン拍子に話は進み結局、Y社で建て替えをお願いする事に決まったのだった。手付金として契約金の一部、百数十万円を支払った。しかしその後、業者から連絡が来なくなったのだ。「打ち合わせの為に○○日にお伺いします」そう言ったくせに当日、担当者は来なかった。連絡すらなかった。仕方がないので母はY社に電話してみた。母「約束の日に担当さんが来なかったのですが…?」Y社「いや、実はですね。今度、新しい商品が発売されるんですよ。 そちらへ切り替えられたらどうかと思いましてね。 低コストで今の見積もりより安くなりますし! 新しい見積もりをもって後日お伺いさせて頂きます!!」母「はぁ、そうですか・・・」「安くなる」という言葉に完全に丸め込まれた母は黙って電話を切ったのだった。それから1ヶ月経ったが、やはりY社からの連絡は来なかった。もう、いい加減のんびり構えていられない。一部とは言え百数十万円ものお金を預けているのにお客様をほったらかしにする企業なんて!こんな企業にお願いしたらどんな家が建つか先は見えている。不信感いっぱいになった私たちは家族会議を開きY社との建て替え契約を破棄しようという事で意見は一致し、翌日その旨を伝える電話をY社に入れた。思っていたよりあっさりと承諾が出て契約解除となったが解除の手数料として7万円程取られた。最初に交わした契約書にそう記載されていたらしい。建て替えビギナーの私達には手痛い授業料となったのであった。この調子で本当に家は建つのか?!・・・つづく