カテゴリ:Night
うだるような暑さの中、うんざりする成績会議は進む。
赤点や欠席、欠課時数の多い生徒、1学期中に移動(退学、休学)のあった生徒の 最終確認が行われたところで会議は終了し、通知表の印刷となる。 僕の手元に成績関係のデータが入ったMOが回ってきて、 LANに繋がっていないPCを使って印刷開始。 全日制だと業者に印刷してもらった通知表に担任が手書きで成績を書き込むところが多いが、 うちでは僕が作ったExcelの表を印刷して通知表として渡す。 表はマクロを使って成績データにリンクしてあり、学年と出席番号だけ打ち込めば、 生徒の氏名から成績まで自動で表示される。 印刷するのは、担任が指定した上質紙や、わら半紙。 事務室の横の倉庫に行けば、500枚や1000枚ずつ袋に入って積み上げてある、ごく普通の紙。 はっきり言ってしまえば、授業プリントやお知らせの印刷に使うのと同じ紙だ。 わざわざ上等な紙を使うのがもったいないと言うことで、こんな紙を使うようになったのだが、 なぜもったいないかというと、別に定時制の通知表だからと言うわけではなく、 通知表の回収率が悪いからだ。 全日制のように、学期の終わりに受け取った通知表を保護者に見せ、 新学期には保護者の印鑑を貰って学校に戻すということを、 ちゃんとできる生徒が少ない。 だから、通知表はお知らせの紙と同じように生徒を通じて保護者に渡すだけで、 回収しないことにしているので、ごく普通の倉庫にいくらでも置いてある紙を使う。 回収の悪さについては、県下有数の進学校であるうちの全日制も 通知表の回収率が下がっていると言うから、 別に定時制だけの問題ではなく、最近の高校生やその保護者全体の問題だろう。 プリンターから排出された通知表を眺め、その左上に記された氏名の生徒の顔を思い浮かべる。 これらは、ある生徒にとっては1学期自分がどれくらい頑張ったかを確認するものであり、 ある生徒には赤点を免れたことや、欠課時数の数を確認するものであり、 ある生徒にはただ単に数字が羅列してある紙だったりする。 果たして、子の生徒にとって通知表はなんなんだろう、と考える。 1学年分の印刷が終わったところで、抜けや汚れがないことを確認して、担任に渡す。 受け取った先生は、すぐに生徒所見を通知表に書き込む。 生徒所見は、今でも手書きの人がほとんどで、 一つ一つ刻まれた文字の持つ意味や思いは、 どんな紙を使った通知表でも変わりはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.07.21 02:18:18
コメント(0) | コメントを書く |
|