|
テーマ:TVで観た映画(3870)
カテゴリ:テレビで観た邦画(2007~ )
今日はドイツ語のお勉強会ですが、ここのところ忙しくて全然勉強できてなくて… ボロボロ… だけど楽しく盛り上がりましたv でもその後の吹奏楽の練習でまたまたストレスが… 何とか開き直れないか、自分… 以前から気になっていた映画『さくらん』を観ました。 吉原を舞台にした花魁の話と言えばやっぱ『吉原炎上』が印象的でしたが、何となくストーリーの流れは似た感じ? 現代風にちょっとポップというか、五社英雄監督の『吉原炎上』からしっとり感を取った感じ? テンポが速く、立ち回りが派手で、でも大袈裟ではなく…まさに今風ですね。 さすがに監督が写真家の蜷川実花さんだけあって、特に映画の始めの方の映像は写真集を見ているような感じ。。 映画全体的に映像のそういう色彩とか配置とか考えられているんだろうなぁって言うのは感じました。 それにさらに色をつけていたのが椎名林檎さんの音楽。 椎名さんの歌だけでなく、色々なジャンルの音楽が、さらにこの作品をスタイリッシュに仕上げていた感じがします。 でも一番の花魁が身請けされて出て行き、二番目が散っていき(死に)、お客に初恋をして騙され傷つき、妊娠騒動…って言うのは『吉原炎上』とほぼ同じ流れ。 やっぱ吉原っていう世界を表現するにはこういう題材になってしまうのかしらね~。。 でも土屋アンナちゃん演じる花魁が、その中でも自己主張激しく体当たりで生き、でも見事に花を咲かせて最後に去っていくところは小気味好く、あの役はやっぱアンナちゃんでなければできなかっただろうなぁって思いました。 諸所に出てくる姉御肌っぷりはカッコイイ! そして花魁と言う仕事とは裏腹に、安藤政信さん演じる清次とのほのかな恋心が切なかったり… 劇中終始映像の中に出てくるビードロの中の金魚が吉原の中の花魁を連想させるようになっていますが… ネタバレしてしまうと、最後清次と手に手を取って廓を飛び出してしまう日暮ですが、映像では満開の桜の下で幸せそうにしていますが、日暮についていた童女が金魚鉢から出てしまった金魚を水の中に戻しながら「金魚はビードロの中でしか生きられないのにね」と呟いた言葉に二人の行く末が暗示され… それは最初に出てきた花魁とのやり取りから遊女と金魚をなぞらえたセリフからの受けなのですが… 結局二人は逃げ切れたのか、捕まったのか、はたまた散ってしまったのかは観ている人の想像におまかせ? 幸せそうに桜の下で桜を見上げる二人の映像で終わっていましたが、やっぱり桜の花と言えばすぐに散ってしまうもの。 二人の運命もそうなってしまうのかしらって深読みしてしまったり… 想像と違って前半はどうでもいいかな~って感じで見ていましたが、後半から考えさせられることもあり… 何となくご隠居好きだったなぁ~。 最期の時にわざわざ寄って日暮を後押しするような粋なところがね~。 でも椎名桔平さん演じる旦那さんはお気の毒… あそこまで許して身請けしてやろうと言うのに、それを蹴られてしまって、それは顔に泥を塗られたって所でしょうか? ま、豪華キャストでしたが、アンナちゃん以外、あまり活かしきれてないかなぁっていう部分もあり、一度観たらもういいかな~って映画でした。 日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 12, 2008 07:37:27 PM
コメント(0) | コメントを書く
[テレビで観た邦画(2007~ )] カテゴリの最新記事
|