建築家日記(773) 建築確認申請直前
建築確認申請直前いよいよ建築確認申請!とは言え、休み返上で準備におおわらわ。なにせ規模が尋常ではない。延べ面積12,000平方メートルのつわものだ。防災関係図面だけでもおびただしい数の図面だ。それにつけても、6月20日に建築基準法が改正になり、建築確認申請が大変になった・・・と巷でささやかれている。とんでもないうわさが流れていたため、私自身もつい最近までどうなるものかと悩んでいた。しかし、日本の法律に則って設計し構造計算したものについて何をびくびくするものか!という思いもあった。道理で物事を考えればよいのではないか。そう思っていたのだが、やはりそうらしい。このところ、直接役所に出向いて実際にどうなのか聞いてみた。巷のうわさは嘘八百であった。ここで細かいことは書かないが、役所の方もうわさについてご存知で、半ばあきれた表情であった。よくよく考えれば分かった話だ。要は、いい加減な設計図書を持ってきてはいけません!ということだから、きっちりとした設計図面や構造計算書等を作成し提出すればよい。ただそれだけのことだ。このたびの建物は大型なので、確認申請が合格になった後に適合性判定機関にまわされ、構造計算の再計算チェックを受ける。それこそ、しっかりとしたものを提出すればよいだけのことだ。きっちりとしたものを提出すれば2週間もすれば合格となる!と力強いお言葉をいただいた。建築確認申請は、今までだって簡単であったわけではない。法の網をくぐってよからぬことをするのがいるから、それを見逃さないためのチェックを厳しくするという法律改正だったのだが、私にとっては痛くも痒くもない。確かに事務作業はべらぼうに増えたのだが、審査自体には何の懸念もない。今まで通り、きっちりとよい仕事をすればよいのだ。