でも、百はある
2004年に1度載せた内容だけど、もう1度読んでみて素敵だったから2年ぶりの再掲です。 子どもには 百とおりある。 子どもには 百のことば 百の手 百の考え 百の考え方 遊び方や話し方 百 いつでも百の 聞き方 驚き方、愛し方 歌ったり、理解するのに 百の喜び 発見するのに 百の世界 発明するのに 百の世界 夢見るのに 百の世界がある。 子どもには 百のことばがある (それからもっともっともっと) けれど九十九は奪われる。 学校や文化が 頭とからだをバラバラにする。 そしてこどもにいう 手を使わずに考えなさい 頭を使わずにやりなさい 話さずに聞きなさい ふざけずに理解しなさい 愛したり驚いたりは 復活祭とクリスマスだけ。 そして子どもにいう 目の前にある世界を発見しなさい そして百のうち 九十九を奪ってしまう。 そしてこどもにいう 遊びと仕事 現実と空想 科学と想像 空と大地 道理と夢は 一緒にはならないものだと。 つまり 百なんかないという 子どもはいう でも、百はある。 作:ローリス・マラグッツィ (田辺敬子訳)「Luca」 SPECIAL ISSUE 2004/No.7出版:エクスファイアマガジンジャパンP58-59より抜粋もう1度このイタリアの幼稚園は訪れないと。