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カテゴリ:がるる
昨日今日と、奥歯にモノのはさまった日記を書いてしまった。
眠いけど、なんだかモノがひっかかるので、その一部をちょっと書いてみようと思う。 あたしが今朝腹のたった新聞記事はこうだ。 学力テストの結果を開示すべきだ。 くそ教育委員会がしないんですよ。 と彼はラジオの生放送で発言した。 その後さらに 「間違った発言とは思わない。公開しない自治体には予算をつけない」 言うとおりにしないクソにはカネを渡さないと、札びらで頬を張ったのだ。 予算というのは、背景や条件がどうこうではなく、 必要なものには出し、不要なものには出さない、そういうものではないのか。 強い指導力というのが、こういうことを言うのだとは思わない。 型破りというのが、こういうことを言うのだとも思わない。 弁護士をしていたというわりには、民主主義のなんたるかをご存知ない。 道州制に固執する知事に対して、府職員が「なぜ道州制なのですか」と発言した時 そういう口は、部長になってからきけ と恫喝したというのを聞いた時も、ご存知ないのねと思ったし、 口のききかたをご存知ないのはあなたではと思ったし、 まぁ、他にもいろいろ思った。 競争至上主義の、学力テストの結果開示には反対だ。 開示している東京都では、自校の成績を上げる為に、先生が間違っている箇所を指差しで教えたり、 実施前にテストの練習をさせたりして問題になっている。 もちろん不正で責めをおうべき行為だが、悲痛なその気持ちはわかる。 下位にランクづけされた学校の辿る運命も、そこに通う子ども達の心情も予測できる。 東京都は、さらに学校自由選択制まであるからだ。学力テストの結果の開示は、学校の二極化を煽らないと言い切れるのか。 いやむしろ、二極化は彼らの意図することなのかもしれない。 大阪も、だいすきな東京都みたいにしたいのだろう。 そのラジオの生放送では、結果開示が拍手で支持されたそうだから、 少なくともそこにいた人たちは、彼と同じ考えなのだろう。 でもあたしは、基礎学力をつける場である小学校から、デキるコだけを集めるような街に暮らしたくないし、 大上段から子どもを順位づけして、尻をたたくようなことはされたくないし 第一、それで子どもの学力があがるとも思えない。 大阪は学力テストはまたしても全国で下位だった。激昂した知事が思いついたのが、学力テストの結果の開示なのだ。 きっと彼は、そのやり方、つまり競争に勝って、弁護士になりタレントになり知事になったのだろう。 一方学力テストのトップは二年連続秋田県。 少人数学級をやり、学校、地域、家庭の連携をとり、単元ごとのテストをマメにやっている。 そしたら、「期せずして」この好成績となったという。 単元ごとのテストというのは、競争の為のテストではない。 ハイ、ここ理解しましたか?わからない子はいませんか?という性質のものだ。 世界の学力テストでここ数年トップのフィンランドも同じ考え方。 子どもはどうしたって、よくデキるコとそうでないコができてしまうが、 フィンランドではわからない子をフォローすることに力を注ぐ。 デキない子は、デキないことを卑下せず、わかるようにしてもらうことは当然の権利だと、 一生懸命勉強してわかるようになりたいと、他の子より早く登校して補習を受ける。 デキるコは、そういうコ達に勉強を教えて、そのことが刺激になりさらにデキるようになるそうだ。 そうやって、デキるコもそうでないコも同じ教室で仲良く学んでいる。 少人数学級は、大阪でも前知事がやっとこさ、小学校低学年に限り実現させた。 カネまみれの知事さんだったが、これは大きな功績だと思う。 それも新知事になってやめると言い出した。 学校、保護者は震撼し、PTA協議会が異例にも署名に取り組んだ。 結果、なんとか廃止はとりさげたようだけど、やりたい自治体が勝手にやればいいと また言い出しかねない様相だ。 学校の予算はといえば、 ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐっと減らされた。 学校の予算の、何を削ったかというと… ナニ てわけじゃないそうだ。 これがいる。これはいらない。を積み上げたわけではなく、ただ、予算を減らした。 机の上でそろばんはじいただけってことなのか。 自治体の財政が難しいのは、そこなのに。 机の上で、バサッバサッと数字のつじつまをあわせるだけなら、あたしにだってできそうだ。 知事が選挙で公約にしていたのは 子どもが笑顔になれる大阪にする。 府民が誇れる大阪にする。 そして、 必要なことはやり、不要なことはやめる。 知事が、 子どもは、どうすれば笑顔になると考えているか、 府民は、どうすれば大阪を誇るようになると考えているか、 なにを必要と考え、何を不要と考えているか、 ということを鑑みるに、あたしのそれらとは違う。 ということは明らかだったので、あたしは彼には投票しなかったわけだが、 彼自身の中では、公約違反はないのだろう。 断固、断行するのみ。てことなのだろう。 意見する者があれば、つくり笑顔の裏側で、また恫喝し、脅すのみなのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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