窮地のひと。
ちょっと前のことなんですがとってもごぶさたの、市内に住む友人から突然連絡がありました。ちょっときいてほしいんだけど。。と切り出された、彼女の話はこうでした。「同僚の元夫で今のカレが、困っている」↑この時点で、は?ではありますが、ココは流してください。その今カレは仕事中に事故にあい、入院した。右半身に麻痺がありリハビリ途中だったが、何かトラブルを起こしたらしく、昨日病院から追い出され、ゆうべは大阪市内で野宿をした。今カレは、離婚後はあたしたちが住んでいる市とは別の場所で暮らしていたが、なぜだか住民登録は離婚前と同じく、あたしと同じ市の今カノの家のままだ。それで、友人の同僚さんが、生活保護を受けられないかと市役所にききにいったところ、受けられないと返答をされた。あたしの友人の第一の用件は、「なんで生活保護受けられへんの?」だった。あたしの答は「市役所にきいてぇや」だ。おそらく同一世帯となっている今カノに収入があるせいだろうけども、ちゃんと申請したなら窓口の人はちゃんと理由を説明するはずだし、説明がなかったということは、ちょっときいてみて帰ってきちゃったんだろうね。友人の第二の用件は「体が治りきってないのにブルーテント生活。コレってどこに相談したらいいんだろう」ぅぅぅん…わしゃ知らん( ̄_ ̄)…夫にバトンタッチ。結局、もしぼくでよければ話ききますから、同僚さんにぼくのケータイを教えてもらっていいですよ。となり、翌日早速同僚さんから連絡があり、その後ご本人と夫とで市役所の窓口に行ったのだが…窓口の対応の悪さや無神経に、あたしはむきぃぃぃとなった。その今カレという方は、あたしたちと同年代で、大卒の元自衛官。本来ならば「働き盛り」と称される年齢だ。こういう方が、こういうことで役場に相談に行くということは、相当しんどいことに違いない。夫が「ボクとひとつ違いですね^^」と言っただけでも、カレは非常にきまりが悪そうな表情を浮かべたそうなのだ。まっとうな人には、プライドってものがあるからな。なのに、役所の窓口の若造は、きっとマニュアルどおりなんだろうけど「生活保護とは云々…早く仕事をみつけて保護から抜けて…」頭ごなしにずいぶん上からモノを言われ、だからカレのほうも終始緊張し表情も固かったそうだ。そのうえ「社会福祉協議会(=社協)の専門スタッフが月に二度来るから、そのときもう一度来い」と。…( ̄_ ̄)は?…ちょっちょっちょっ。と。病人が、今晩行くところがないのだ。と。この人は、大阪市内から歩いてここまで来たのだ。と。「…じゃあ、」と、若造が社協に電話すると、担当の方は「今から行きます」て駆けつけてくれたらしい。最初っから呼びやがれっつぅの!それにひきかえ社協の方の対応は、全く素晴らしかったそうです。カレの話をとことん聞き、不明瞭なことは聞き返し。カレは初めて安心して、表情も口調も役所の若造の時とは段ちになり。「で、あなたはどういうふうにしたいの?」て訊かれた時も「え!そんな…」と遠慮し言いよどむカレに「いいんですよ。まずそれを決めておかないと」と促され「できることなら…」と、カレがご自身の意向を話されると、「わかりました。じゃあ、そうなるように道をさがしましょう!」と社協の方は答えられたそうです。役所の窓口を、たくさんの人たちが毎日すがる想いで訪れる。役所には、制限のある中であたしたちの為に尽力してくれる役人さんや実情にそぐわない上の決定に、苦い顔の役人さんも、確かにいる。ただこの若造のいる窓口の仕事は、窮した人たちの手助けをすることなのか、切りすてることなのか。マニュアルは、部課長は、一体どちらを指導してるんだろうか。