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テーマ:今日飲んだお茶(1037)
カテゴリ:お茶
えー、momoさくらさんのリクエストにお応えして(笑)、台湾茶ドットネットさんの台湾紅茶-鶴岡茶区を飲んでみました。
#いい加減、ショップの回し者だと思われそうなので(美味しいので仕方ないのですが)、ドットネットさんのお茶の紹介は、少し控えようと思っていたのですが(苦笑) その前に、台湾紅茶の話。 台湾で紅茶というと、なんだか違和感を感じられるかもしれませんが、戦前の日本統治時代には外貨獲得の手段の1つとして、アッサム種が導入され、紅茶の栽培・輸出が奨励されていたのでした。 生産の中心になったのは、台湾中部の日月潭や埔里周辺ですが、以前、ご紹介した龍泉包種茶のふるさと桃園縣龍潭郷なども、元々は紅茶の主力産地でした。 しかしながら、世界の紅茶市場におけるシェア争いで、日本及び台湾の紅茶は劣勢に立たされます。 コストの面で圧倒的有利に立つ、インドやスリランカに完全に押されてしまった、というのがその理由です。 インドやスリランカの茶園は、大規模なプランテーション経営。製茶は機械化が進み、労働力は奴隷制同然の低賃金。さらに気候も熱帯。茶葉の生育環境としては抜群。 …それは、安く紅茶が生産できるわけです(^_^;) これに対して、当時の日本や台湾は個人が中心の小規模茶園経営。機械化も当然遅れていました。気候面でも、やや不利です。 …これでは、コストの面では、太刀打ちできるはずもありません(-_-) #例外が、フォルモサウーロン(いわゆる、東方美人)。しかし、これは生産も大変手間のかかる、高級茶葉というニッチマーケットです。量販=大量の外貨獲得には向きません。 戦後も輸出は伸び悩み、烏龍茶への転換や他の作物への転換が図られ、台湾での紅茶の生産は日月潭周辺など、ごく限られた地域に残るだけとなりました。 そんなわけで、現地での入手性も、そんなに良くないのが台湾紅茶です。 事実、台湾でも、 紅茶といえば、立頓(リプトン) みたいなところがあります。。。(-_-) さて、今回の台湾紅茶-鶴岡茶区ですが、茶葉はこんな感じ。 今回は、一回目なので、個性の分かりやすい蓋碗で淹れてみました。 茶水はこんな感じ。 あまり長く置いたつもりはないのですが、かなり濃い目の深い赤色に出ます。 ドットネットさんの紹介ページに、ワインレッドとありますが、少し重めの赤ワインの色を想像した方が良いようです。 さて、味わいですが、さすがにアッサム種。 コクのある、どっしりとした味わいで、後からジンワリとした甘さがやってきます♪ 少し冷ますと、その甘さが特にハッキリしてきます。 この甘さ、明らかに中国紅茶とは、特にキーマンあたりの軽い華やかな甘さとは別物です。 もう少し、重いというか深いというか、より砂糖に近い甘さと言えば良いでしょうか。そんな甘さのあるお茶です。 煎を重ねていくと、タンニン分がとれ、味は徐々に丸くなっていきます。 4、5煎目以降の方がバランスがとれて美味しいかも(^^♪ …うーん、紅茶でも品種が違うと大分違うものですねぇ(^^ゞ 繊細というよりは、力強いという表現がピッタリの紅茶です。 しっかりとした力のある味なので、中国紅茶では向かないミルクティーにしても美味しくいただけそうです。 やはり、他の国の紅茶とも比較してみないといけないですかねぇ。 ↑すいません、実はこれ、買っちゃいました(笑) 今日のお茶:台湾紅茶-鶴岡茶区(台湾茶ドットネット)、黄山毛峰(華泰茶荘)、金萱・超級品(新純香) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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