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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2006.12.20
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カテゴリ:お茶
えー、momoさくらさんのリクエストにお応えして(笑)、台湾茶ドットネットさん台湾紅茶-鶴岡茶区を飲んでみました。
#いい加減、ショップの回し者だと思われそうなので(美味しいので仕方ないのですが)、ドットネットさんのお茶の紹介は、少し控えようと思っていたのですが(苦笑)

その前に、台湾紅茶の話。

台湾で紅茶というと、なんだか違和感を感じられるかもしれませんが、戦前の日本統治時代には外貨獲得の手段の1つとして、アッサム種が導入され、紅茶の栽培・輸出が奨励されていたのでした。
生産の中心になったのは、台湾中部の日月潭や埔里周辺ですが、以前、ご紹介した龍泉包種茶のふるさと桃園縣龍潭郷なども、元々は紅茶の主力産地でした。

しかしながら、世界の紅茶市場におけるシェア争いで、日本及び台湾の紅茶は劣勢に立たされます。
コストの面で圧倒的有利に立つ、インドやスリランカに完全に押されてしまった、というのがその理由です。

インドやスリランカの茶園は、大規模なプランテーション経営。製茶は機械化が進み、労働力は奴隷制同然の低賃金。さらに気候も熱帯。茶葉の生育環境としては抜群。

…それは、安く紅茶が生産できるわけです(^_^;)


これに対して、当時の日本や台湾は個人が中心の小規模茶園経営。機械化も当然遅れていました。気候面でも、やや不利です。

…これでは、コストの面では、太刀打ちできるはずもありません(-_-)
#例外が、フォルモサウーロン(いわゆる、東方美人)。しかし、これは生産も大変手間のかかる、高級茶葉というニッチマーケットです。量販=大量の外貨獲得には向きません。

戦後も輸出は伸び悩み、烏龍茶への転換や他の作物への転換が図られ、台湾での紅茶の生産は日月潭周辺など、ごく限られた地域に残るだけとなりました。

そんなわけで、現地での入手性も、そんなに良くないのが台湾紅茶です。

事実、台湾でも、

紅茶といえば、立頓(リプトン)

みたいなところがあります。。。(-_-)


さて、今回の台湾紅茶-鶴岡茶区ですが、茶葉はこんな感じ。

台湾紅茶茶葉

今回は、一回目なので、個性の分かりやすい蓋碗で淹れてみました。
茶水はこんな感じ。

台湾紅茶茶水

あまり長く置いたつもりはないのですが、かなり濃い目の深い赤色に出ます。
ドットネットさんの紹介ページに、ワインレッドとありますが、少し重めの赤ワインの色を想像した方が良いようです。

さて、味わいですが、さすがにアッサム種。
コクのある、どっしりとした味わいで、後からジンワリとした甘さがやってきます♪
少し冷ますと、その甘さが特にハッキリしてきます。

この甘さ、明らかに中国紅茶とは、特にキーマンあたりの軽い華やかな甘さとは別物です。
もう少し、重いというか深いというか、より砂糖に近い甘さと言えば良いでしょうか。そんな甘さのあるお茶です。

煎を重ねていくと、タンニン分がとれ、味は徐々に丸くなっていきます。
4、5煎目以降の方がバランスがとれて美味しいかも(^^♪

…うーん、紅茶でも品種が違うと大分違うものですねぇ(^^ゞ

繊細というよりは、力強いという表現がピッタリの紅茶です。
しっかりとした力のある味なので、中国紅茶では向かないミルクティーにしても美味しくいただけそうです。

やはり、他の国の紅茶とも比較してみないといけないですかねぇ。


↑すいません、実はこれ、買っちゃいました(笑)

今日のお茶:台湾紅茶-鶴岡茶区(台湾茶ドットネット)、黄山毛峰(華泰茶荘)、金萱・超級品(新純香)






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Last updated  2006.12.20 22:36:44
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