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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2007.01.12
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カテゴリ:旅行
3日目。
当初は、九【イ分】に行こうと思っていましたが、上園の林さんに紹介してもらった茶器屋さん・典蔵陶藝行に行ってみます。
場所は保安街というところ。台北の西側の方です。

地図を見てみると、重慶北路の近くで、昔のお茶問屋街の近くです。

この辺、昔ながらの街ですが、目の前にはカルフールが出来ています。

カルフール

無粋だ・・・さすが外資。。。

さて、お店はこのカルフールの真向かい。
目の前のカルフールとは対照的に、普通の商店街の中の1軒のお店です。
奥行きはあるものの、そんなに広いお店ではありません。

典蔵陶芸
さて、お店に・・・と思ったものの

鍵がかかってる。。。(-_-)

どうやら、お留守のようです。


それならば、先に、近所の林華泰茶行に行ってみましょう。

林華泰茶行

林華泰茶行。
150年の歴史を持つ老舗です。
#詳しくは、ここを読んでみてください。

・・・とても、平たく言うと、ここのお店の台湾の本家です(^^ゞ
#本店は別にあるのです(そちらも翌日に行った)。この2店舗の関係を今度レクチャーしてもらわなきゃ・・・

ここのお店は、基本的には卸。
しかし、一般の人も(観光客でも)購入できます。
でも、卸なので、試飲は出来ません。

ここのお店は、茶葉がごっそり入った、胸の高さぐらいのドラム缶がずらりと並んでいて、それぞれの缶のふたに「凍頂烏龍茶 600」「香片 120」のように、文字がペンキで書かれています。

これ、1斤(600g)の値段なのですが、相場を知っていると、とにかく安い!

凍頂烏龍茶ちょうだい、と言ってみたら、凍頂のドラム缶のところに案内されます。

普通の凍頂は600元と1000元のがあるそう。
高山茶もあるよ、ということで、奥の部屋に案内されます。

なるほど、少し高級(1000元以上?)な茶葉はこっちの小部屋にあるんですね。

で、1000元の凍頂烏龍茶を見せてもらいます。茶葉だけを見て、鑑定できるほどの目は、まだ無いので、何とも言えませんが(苦笑)
ふと横に目をやると、隣に高山茶が1600元との表示が。

あ:これ、どこのお茶?梅山?(←経験上、安いのは大体、梅山)
お兄さん:杉林渓。2400元のは阿里山。梨山もあるよ。


えーーーー、杉林渓が1斤1600元??

普通の茶荘なら、凍頂(上等なもの)の価格ですね・・・
日本人観光客向けの土産物屋なら、半斤しか買えませんね(しかもベトナム産だったりして)。

私、高山茶で一番好きなのは、梨山周辺ですが、その次は杉林渓なのです。
#阿里山はハズレを掴むことがあまりに多いので、あまり好きじゃない。

うーん、普段飲みな感じのお茶だとは思いますが、この値段は安い。
林華泰茶行、恐るべし(^_^;)

当然、1斤お買い上げ~(^^♪

・・・でも、このぐらいにしておかないと、他のお茶が買えなくなっちゃうのね(今日は茶葉買い倒れの日だし)。
とりあえず、このお茶を飲んで、老舗の力をまずは見てみましょう。

林華泰茶行は、

・試飲出来ない
・包装はただのビニール袋(長期保存には向かない。すぐ缶に移す)で小分けも無理
・100gだけ購入とかが出来ない(150gや300gなら大丈夫みたいですが)

など制約条件は、かなりありますが、安く普段飲みのお茶を買うのには、とても良いお店なのではないかと。
#あとは、飲んで味がどうかですね~


さて、お買い物をして、もう一度、典蔵陶藝行にやってきました。
まだ、開いてないのかなぁ、と見ていると、近所のおじさんがやってきて、鍵を開けてくれました。
よく頼まれているみたいで、

上園の林さんの紹介なんですー

というと、連絡を携帯で取ってくれ、呼び戻してもらいました。

到着するまでの間、あまり広いお店では無いですが、店内を物色します。

お店の中は、所狭しと茶器が並び、結構雑然としています。

主力商品は、茶器セットみたいです(HP参照)。
磁器の急須・茶盤に茶海、飲杯がついているもの。
かなりの大きさの豪華セットもありますし、シンプルに磁器茶壷と茶海と飲杯2個のような組み合わせのものもあります。

別の棚には、蓋碗、飲杯・聞香杯、陶器の茶壷、茶托やお盆、煮水器などなど、様々なものが並んでいます。
うーん、確かに品揃えは豊富だ。

ただ、茶器セットのセンスは、金の龍が彫ってあったり、金粉ギラギラなやつも多くて、ちょっと私の趣味には合わなさそう。
シンプルな白磁のものがあって、これは好印象。でも形が、あんまり気に入らなかったり・・・
飲杯も、デザインがなぁ・・・(^_^;)


あ、でも、この蓋碗は良さそう。

典蔵陶芸の蓋碗

値段によるけど。。。
しかし、この店、一切値段が付いてない・・・(^_^;)

お店の人の到着を待つしかないようだ。


と、20分ほど、店内を物色していたら、ようやくバイクの音がして、戻ってきた。
お店の方は、女性。50代ぐらいか?

そのとき、ちょうど電話が。
上園の林さんからだった。日本人を一人紹介したから、宜しく頼む、という電話だったらしい。


日本語が話せる、ということでしたが、今、市民大学みたいなところで、一生懸命勉強中なのだそうです。
単語を並べるような感じなので、これなら、私の北京語の能力と大差ない(苦笑)
・・・ということで、北京語で会話してみました。
人懐っこいという形容詞がぴったりのとてもいい人。台湾によくいるタイプのおばさま。

建展陶芸の商品を、ここのお店から台北市内の茶荘に卸しているらしく、ホームページによれば、建展陶芸の台北出張所みたいなものらしい。
取引先には、日本の会社、特にインターネットショップも多いらしく、その関係で、日本語を勉強し始めたのだそうだ。

お店のおばさん:あなたは、日本のどこから来たの?
あ:千葉県。
店:千葉県なら、ここと取引があるわよ


と、取引先台帳を見せてもらった。

あ:あー、知ってる、知ってる。ここからお茶買ってる(今は、移転してるけどね)。

店:(嬉しかったらしい)じゃあ、ここは?今度、小籠包売り出すんでしょ?
あ:知ってる知ってる。たくさん買ってる(ええ、そこのお店のヘビーユーザーですから・・・・)
店:小籠包は美味しい?
あ:小籠包は注文したことない・・・

店:じゃあ、ここは知ってる?京都。
あ:買ったことはないけど知ってる(紅茶屋さんね。上園の林さんからも聞いてる)。


・・・とまあ、どこかで見たことのあるお茶屋さんが、結構な数ありました。
どーりで、ここのお店においてある茶器に見覚えがあるわけだ。。。


今、建展陶芸は大陸に進出していて、そちらの方がすごく調子が良いらしい。大陸のあちこちに工場を作っているそうだ。
台湾の方は、鶯歌に工場があるけれども、今は、中国で生産して、それを入れたほうが安くて品質の良いものが入ってくる、という話もしていた。確かに、中国生産モノの方が、デザインも良くて安いような・・・

・・・ああ、こうして、台湾の経済は空洞化が進み、中国に吸収されかねない状態になるんだなぁ。。。(-_-)


さて、肝心のお買い物。
先ほどの、蓋碗はなんと1個200元ということで、即購入。

それから、鑑定杯。
世界標準のデザインです(紅茶にも使える)。

鑑定杯の箱

これが、1組120元という超破格プライス。思わず3セット購入。
これで我が家では5つのお茶の聞茶が可能です(爆)

鑑定杯セット

しかも、こんなに丁寧にパッキングをしてくれた。
実にありがたい。


茶器は今ひとつ、好みに合わなかったけれども、茶托セットを購入。

茶托セット

これでおもてなしは出来る?かな。

昨日、大分買っているので、それほど多くの買い物はしなかったけれども、茶器セットの値段を聞く限りは、ホントに安い。
確かにこれなら、鶯歌に行かなくても十分かも。鶯歌まで行く時間がなく、ちょっと茶器を揃えたいときは、ここに行くのも手。

とてもいい人ですし、日本語勉強中だそうなので、是非行って、日本語を教えてあげてくださーい(^^♪


さて、今日はお茶屋を回りまくります。
次回は、冶堂です♪


林華泰茶行
重慶北路二段193號
営業時間 7:30-21:00
(日本語ができる方もいるみたいです)


典蔵陶藝行
台北市保安街3之2号
http://www.home.ttnet.net/
(日本語勉強中です)





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Last updated  2007.01.13 04:02:18
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