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テーマ:オール台湾!(1573)
カテゴリ:旅行
<猫空からバスで市内へ>
寒舎でのんびりしていたら、4時半過ぎになってしまったので、下山することにしました。 市内で、もう1つのミッションをこなさねばならないのです。 ロープウェーの猫空駅まで戻るのはとても面倒なので、帰りは近くのバス停から棕15番のミニバスに乗車。 20分弱で木柵の街に到着。政大一のバス停で降ります。 すぐ近くに政大というバス停があり、ここは各線入っているので、そこで乗り換えるのです。 #GoogleMapだとバスの乗り換えも教えてくれるので便利ですね~ あら、ここは日本人の方にはお馴染みの張協興さんではないですか。 お客さんが沢山いたので、今日のところはスルーしました。 バスを乗り継いで、次の目的地へ。 <紫藤廬へ> やってきたのはご存じ、紫藤廬さんです。 もう1つのミッションというのは、よく聞かれる質問に「台北市内で良い茶藝館はないですか?」というものがありまして。 これ、なかなか回答が難しいんですよね。 「台北市内」という縛りでなければ、「無為草堂」(台中)とか「九份茶坊」(九份)と即答するんですが。 これまではちょっと考えて、アクセスのしやすさなどから「徳也茶喫」の名前を挙げてました。 が、もうお店を閉めてしまったので、代わりの場所を探さないといけないのです。 #「回留」や「小茶栽堂」は茶藝館ではなく、あれはカフェだろう、と思うわけでして。お茶カフェと茶藝館は別物だと思っております。上手く言えませんが、根底に流れているものが違うと感じます。 そんな中では、やっぱりどこのガイドブックにも載っている、元祖のこちらかな、と思ったわけです。 <茶名はオリジナル> 到着したのは6時頃。 食事の始まる時間なので、「あー、ちょっと遅かったか」と思いつつも入店。 日曜日の夜ということもあり、ほぼ満席に近いようでした。 運良く、席が空いていたので、通されます。 お茶のメニューを、まずは手に取ります。 あー、そうでした。 ここのお茶は、オリジナルの名前がついているんですよね。 お茶の種類は台湾の烏龍茶がもちろん中心なのですが、中国緑茶の黄山毛峰とか岩茶、プーアル茶などもラインナップに入っています。 メニューを見ると、初心者向きというよりは、通好みのメニューになっています。 高定石とか鄭天福とか、有名な茶師の名前もあったりして、「おお、あの人のお茶飲めるんだ」というのに気づける人は、多分メニューを見ているだけでも面白いと思います。 なにしろ、こちらは自他共に認める台湾でトップの茶藝館。 扱ってもらえるだけで茶農家さんのステータスが上がる、というようなお店です。 反面、初心者さんには分かりにくいと思うので、「うーん、ここは最初のお店としては勧めにくいなー」というのが、正直な感想です。 <玉山の野放茶を注文> 今回は表紙に出ていた玉露澄泉というお茶を頼んでみました。 素性は、玉山の野放茶だそうです。 野放茶、茶人たちの最近の流行りなんですよね。 ”ほったらかしになってしまった茶園のお茶”ぐらいの意味合いで、有機の認証はとっていないけど、農薬も撒いてないし肥料も入れてませんよというヤツです。 自然生態茶とか野生茶なんてのも同じカテゴリーですが、この手のお茶を最近の茶人たちはこぞって求めています。 よくある一般的な銘柄のお茶をお茶会で出しても面白くないから、ちょっと毛色の変わったお茶を出そう・・・というニーズが結構見え隠れしています。 これらのお茶は、「香りが良い」「味が面白い」というよりも、身体に響く系のお茶ですね。 プーアル茶の古樹茶とか、岩茶の正岩茶、単ソウの老ソウなどと共通するような、稀少茶ならではなタイプです。 違いが繊細なので、飲み手の方にも、ある程度の経験が必要なお茶かと思います。 この手のお茶は産量も少なく、通常のお茶の相場とは違う動きをするので、普通のお茶屋さんではあんまり入手できません。 茶人のサロンみたいなところで譲ってもらうか、茶農家に直接掛け合う(オーダーする)という形で取引されています。 普通のお茶と比較するとべらぼうに高いので、ディープなお茶好きさんなら追っかけてもいいと思いますが、。 お茶のセットはこんな感じです。 猫を三重ぐらいに被って普通の日本人観光客を装い、店員さんにお茶を淹れてもらいましたw #え、あなた淹れられるでしょう?と疑いの目を向けられましたが(^^;) 特にセレモニーな感じはなく、普通にお茶を淹れるだけです。 仰々しい茶芸を見たい方は台湾の茶藝館じゃなくて、大陸の茶館に行った方が良いと思います。 日本人観光客の方で、誤解している方も多いんですけどね・・・。 こちらがそのお茶です。お菓子は桃片を注文してみました。 割と飲み口はスムーズなのですが、煎を重ねていくと、どんどんお茶の芯の強さが出てくる感じです。 透明感はありながらも、喉に余韻が長く残り、非常に上質なお茶だと思います。さすが。 こちらは1回分の茶葉のみで出てきます。 なので、このお茶を心ゆくまで飲み続けていく感じですね。 お茶を飲みに行くことが前提なら、食事時の時間帯は外した方がゆっくりできると思います。 というわけで、個人的には、初心者さんにはあんまりオススメしません。 初心者さんには、もっと入りやすい・取っつきやすいお店があるので、そちらに先に行くのが良いと思います。 あちこちでお茶を飲み、少し経験値がついてきてから行かれると、その本当の良さに気づくお店。 ここはそんなお店なんじゃないかと思います。 紫藤廬 住所:台北市新生南路三段16巷1號 営業:10:00~23:00 休み:旧正月期間 アクセス:MRT台電大楼駅・公館駅・大安森林公園駅などから徒歩15分程度 http://www.wistariateahouse.com/ 続く。 にほんブログ村 台北の茶藝館はもうちょっと調査が必要ですね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.03.01 19:19:06
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