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テーマ:オール台湾!(1574)
カテゴリ:旅行
意翔村茶業を出た後、テクテクと信義路を歩いて、MRT大安駅まで。
ここで訪問したお店が、 茗心坊です。 ここのお店、ガイドブックにも載っていたりしますが、かなりのこだわりのお店です。 詳しいことは、台北ナビあたりを参考にしていただきたいのですが、元・エンジニアの人がお茶屋をやっているという珍しいお店です。 そして、ここのお店の売りは、ズバリ 焙煎技術 最近、焙煎に大変関心のある私にとっては、これは行かなきゃいけないお店です♪ さて、お店に入ってみると、どうぞどうぞと、オーナーさんに入り口付近の試飲台に座らされます。 奥の方は、テーブル席が何席かあって、茶館としても機能しています。 帰りがけに、「うちはプーアル茶ゼリーが美味しいのだ」とオーナーさんも自慢してました(最初に言って欲しかった…) さて試飲台には、1人先客がいらっしゃいました。 証券か銀行系の40歳前後のエリートサラリーマンといった容貌の方(お会いしたことはないのですが、写真で拝見する限り、ちょうどAllAboutの平田さんのようなイメージの人だ)。 この方が、お茶を大人買いしていたのですが、その買いっぷりが素晴らしい。 高級茶葉(ここのは美味いけど高い!)を次から次へとお買い上げ。 これはどんなお茶?そうなの?じゃあ、これも頂戴。 え、これはそういうお茶なの?じゃ、これも。 という感じであり、見ていて清々しいぐらいの買いっぷり(1万元ちょっと払ってた)。 飲み方も実に堂に入った感じで、この人は間違いなくお茶好きだ。 …いや、羨ましい。。。 ああいう買い方を一度してみたい(笑) さて、その方の興味の矛先が、日本からやってきた観光客・あるきちへ向けられた。 客:日本人はどういうお茶が好きなの?清香?濃香? あ:(んー、なんと表現すりゃいいのだ?)私は清香系のに焙煎がかかったのが好きですね オーナー:日本人はあんまり生茶は好きじゃないねー。 客:そうなんだ。 といきなり、お茶談義に巻き込まれる。 …これがいけなかった、と思う(反省) ここからオーナーさんの國語でのマシンガントーク炸裂。 おとなしそうな人なんですが、しゃべり始めると早口早口。 あんまり早い&お茶の専門用語(というより味や香りの表現方法)満点で、話の3割も分からない(苦笑) しかし、ポイントは分かったりするので、 「ああ、なるほど。○○ね」 みたいに、合いの手を入れてみたりすると、「こいつは話についてきてる」と思われたのか、さらに話すスピードが上がってきた。 もう、テープレコーダーの早回し状態。。。 なにしゃべってるか、もう訳わかりません…(涙) 教訓:知ったかぶり・分かったふりはやめましょう 最初に、この先客の方が飲んでいた、小梨山というお茶を飲ませてくれます。 梨山の周辺の茶区で採れたお茶(だから、小梨山なんですね)をここ独自の焙煎方法で焙煎したものだとのこと。 香りは、とても華やか。 焙煎の所為か、味わいがすっきりと透明感がある。 奥深さはないけれども、美味い。 オ:で、うちの店はどこで知ったの? あ:ネット上で、茗心茶皇(注・梨山茶を焙煎したお茶。1斤6400元と、お高い)っていうお茶が美味しいと聞いて来ました。 というと、オーナーさん、ちょっと表情が曇る。 オ:茗心茶皇を買いに来たの?茗心茶皇は、もうないんだよ。大陸(注:台湾で中国=中華人民共和国のことを言うときは、「大陸」という表現をよく使います)のお客さんが全部買って行っちゃった。また作ればあるんだけど。 あ:(えーーー)大陸って、上海人?(←あるきちの推理) オ:そうそう、上海人。20年前の台湾人みたいだね。良い物は、いくらお金を出しても手に入れようとする。 うーん、緑茶文化圏でも、台湾の高山茶、特にここの店のお茶のようなスッキリしたお茶は受けるんだろうなぁ。 今、台湾で話題になっているのが、中国からの旅行者の受け入れ(今は特別の許可がないと、台湾には入国できない。台湾人が大陸に行くのはOKなんですけどね)。 これが進んでいくと、上質の台湾茶に出会った中国人が買い占めていく恐れがある。 基本的に台湾に旅行に来るような人たちは、スーパー金持ちですからね。 こりゃ、来年以降、台湾茶、特に高山茶の相場は間違いなく騰がりますね(品質は関係なく。需要と供給の関係だけで)。 そして、緑茶文化圏の大陸の人(端的に言うと、上海近郊の金持ち)の嗜好に合ったお茶が増えるんだろうなぁ… 彼らはブランド好きですから、大禹嶺・福寿山・梨山・阿里山なんて名前が付いていたら、暴騰確実です。 中国経済のバブルが弾けるまで、これは続きそうです。弱ったな… オ:でもね、4両(150g)だけ自分用に残していたから、それを特別に売ってあげるよ。ごめんね、それだけしか渡せなくて。 あ:おー、謝謝(^^♪ ←高いから、そんなにたくさん買えないって(苦笑) オ:茗心茶皇の上の大禹嶺ベースのお茶もあるから、これ飲んでみて。これは1斤8000元 ぬぬぬ、1斤8000元ですか。。。 600g3万円ですから、100g5000円ですね。 高っ!!(@_@;) でも、実は日本国内では、ザラにある価格(50gで2500円ですからね)ですが、現地ではえらく高く感じます。不思議なものです(…というよりも、日本で普通は600gもお茶買いませんからね) ↑この文字はオーナーさんが自分で書くのだそうだ。 そして飲んでみます。 …絶句 もう、聞香杯の香りからして、香りは段違い。小梨山なんてすっ飛ぶほどの香りの高さ。 そして、味わいはとにかく透明感がある。 しかし、のどに落ちてからの余韻が長い。飲み干した後も、香りがずーっと、のどの奥に残っている。 飲み進めていくと、段々、言葉少なくなっていきます。 いや、これマジで美味しい。 ヤバいです。 …断言しますが、最初にこれを飲んだら絶対不幸になりますね。 美味しいの水準を高いところに持って行き過ぎる。下のグレードから試すのが吉です。 しかし、こういう店を観光ガイドブックに載せるかぁ? 間違えて、茗心茶皇から飲んじゃったらどう責任取る?(笑)←でも本音 そして、お茶の説明と試飲は止まりません。 オーナーさん、飲ませる飲ませる。 何煎やっても味が落ちないよー、と大禹嶺ベースのを8煎ぐらい飲まされた。 うへー、お腹タプタプ(←ここ、茶荘のハシゴ3軒目です) オ:今、このお茶の聞香杯の香りは、そんなに立ってないでしょ?でも、30分後ね。もう一度、ワッと香りが来るから。 あ:へー(ホントかね?) 次に、東方美人も美味しいよ~ということで、東方美人を飲んでみます。 あ:これはどこの? オ:北埔の。 北埔というと、台北と台中の間の新竹市から、ちょっと山に入ったあたりですね。 ということは、多分、品種は青心大有でしょう。 青心大有で作った東方美人は大したことないんじゃないの、というのが今までの東方美人の印象。 ところが… な、、、、 なに、この香りの高さと甘さは??? 茶水がとろんとしていて、甘いのです。 これも、焙煎技術?? と、驚いて150g(=4分の1斤)だけ購入(笑) でも、これまた高い。1斤6000元ですって! …うーん、茗心茶皇を買いに来たって言ったのがまずかったか?(^_^;) 高級茶葉しか出てきません。 プーアル茶も?と言われましたが、私、プーアル茶には、 「まだ手を出してはいけない」 ←ハマると大変なことになるのが分かっているので と自主規制をひいているので、止めておきました(^^ゞ #だから、このブログにはプーアル茶がほとんど登場しないんですね~ さて、例の大禹嶺の聞香杯の香りです。 30分後。。。 うわっ、ホントに香りが戻ってきてる… 一体どうなってるの?? …何だか、今までの常識が壊れていくお店・茗心坊でした。 ちなみに、このお店、独自商品として、茶浴というのがあります。 文字通り、お茶の入浴剤でして、効くらしいのです。まだ試していないのですが、サンプルでもらいました(^_^)v あとでレポートしてみます。 とりあえず、ハイエンドなお茶を少し飲んでみたい方は、是非是非、行ってみてください。 もちろん、高級茶葉だけじゃなくて、買いやすい凍頂烏龍茶ベースのお茶もあるので、ご安心ください。私の飲まされたお茶が変なだけです(笑) ちなみに、オーナーさんは、簡単な日本語は話せます。 茗心坊 住所:台北市信義路四段1-17号 TEL:(02)2700-8676 営業時間:11:30~21:30 休業:日曜日 MRT木柵線・大安駅から徒歩2分 この後、紫藤廬で夕御飯を食べます。 ここはあまりに有名で私が解説するまでもないので、簡単に紹介するだけで終わりにしましょう(笑) 昔の日本建築を生かした雰囲気のあるお店。床がギシギシ鳴るのもまた一つの味。 お料理は、ビーフシチュー&五穀米のコラボ。 ある意味凄い組み合わせです(^_^;) お茶は、凍頂烏龍を選択。 少し懐かしい味わいのお茶でした(^^♪ …しかし、茗心坊でお茶をがぶ飲みしたので、あまりゆっくりする気になりませんでした(涙) 紫藤廬 住所:台北市新生南路三段16巷1号 TEL:(02)2363-7375 営業時間:10:00~23:30 私は、MRT科技大楼駅から歩きましたが…タクシーを薦めます。 それでも、茶荘巡り魂に燃える、あるきち。 この後、新純香さんへ行きます。 ここ、とにかく親切なんです。とりあえず、私は初めて台湾でお茶を買う人には、ここを強烈にプッシュしておきます。 どう親切なのかは、また次回♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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