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テーマ:オール台湾!(1574)
カテゴリ:旅行
4回目の揺青が終わり、朝がやってきました。
朝3時半。いよいよ、殺青のお時間です。 ・・・と思ったら、茶師の先生から「待った」がかかります。 今の香りはピークなので、もうちょっと落ちてからの方が良い とのこと。 殺青は香りを固定するのだから、ピークの時の方が良いような気がしますが、ピークで殺青してしまうと、経験上、香りが引き出されないのだそうです。むしろピークを越えて、ちょっと落ちたぐらいの方が、良い出来になるのだとか。 なるほど。やはり理論と経験(実戦)は違うのですねぇ。 頭でっかちではダメです。実に勉強になります。 さて、4回目の揺青を終えて、殺青を待つばかりとなった、あるきち茶葉ですが、しっかりと発酵が進みました。 その様子がこちら。 良い香りが出ています(^^) 多少青っぽい茶葉もありますが、全然色が変わっていないのはないので、良しとしましょう。 この茶葉を、殺青機に入れて熱を加え、発酵を止めます。 その殺青機というのはこちらの機械。 殺青機 ドラム状になっていまして、下の方にガスで火がつきます。 そしてぐるぐる、ドラムの中が回るようになっています。茶葉は上に上がっては落ちを繰り返し、炒めるような感じになります。 知っている方は、リンガーハットの自動炒飯マシーン。あれを大きくしたようなものです。 #マニアックなネタだ。。。 さて、香りも一段落したので、4時すぎから、殺青の作業に入ります。 殺青機に火が入り、ゴロンゴロンと大きな音を立ててドラムが回り始めました。 茶作り体験とはいえ、殺青機に茶葉を放り込むのも自分たちでやります。 ザルに入っている茶葉を手で掴んで、殺青機に投げ込みます。 大体5分ぐらいの殺青時間なのですが、殺青機の中に手を突っ込んでみて、少し茶葉を取り、殺青の具合を見ます。 発酵したお茶の香り+熱を加えた香ばしい香りがします #もちろん、参加者もやります。ちょっと間違うと大やけど~ ここからはかなりスピーディーな作業なので、連続写真でご覧頂きましょう。 殺青が完了したタイミングで、スイッチを切り替えると、殺青機は前方が下がってきます。 そうすることで、茶葉を出すのですね。 ただ、すぐに全部出ては来ませんので、そのタイミングで茶師の先生が、素手で茶葉を掻き出します。殺青はあくまで発酵を止めるために加熱するものなので、焦がしてしまうと台無しです。ですので、スピード命で作業します。 そして、全部出し切ります。 そのまま茶師の先生、休む間もなく、すぐにこの布を丸めに入ります。 手早くぐるんと回して、 あっという間に丸め、隣に置いてある籠に放り込みます。 そして、しっかり籠の中に押し込みます。 実は、殺青機から取り出したあとの、この工程が東方美人にとっては重要なプロセスなのです。 この茶葉を受けている布は二重構造になっていまして、内側の茶葉と接する部分は普通の布なのですが、外側はパラシュートの布になっています。この二重構造の布で包むということは、 (パラシュートの布)水分を逃がさない (中の布)水分を吸い取る ですので、 中の茶葉は蒸らされた状態になる ということになります。 この蒸らすことが、東方美人で大変重要な製造プロセスである、 悶熱(もんねつ) と呼ばれるプロセスです。 これがないと、東方美人じゃないんですね。 次の揉捻を控えるにあたり、茶葉に水分を戻す必要があるのです。 乾燥しすぎて、しなやかさのない茶葉では、揉捻した時にパッキリ折れてしまいますから。 そして、少し置いてから、次は揉捻の工程に入ります。 続く。 いよいよお茶らしくなってきました(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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