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テーマ:オール台湾!(1574)
カテゴリ:旅行
お茶ができあがって、ホッとしたのも束の間。
早速、作ったお茶をテイスティングすることになりました。 もちろん、鑑定杯を使った本式のやり方です。 品評会と同じように、 ・茶葉3g ・熱湯150cc ・5分間 をきちんと守って、鑑定杯にあけていきます。 ドキドキの瞬間です。 そして、1つ1つの鑑定杯の水色が明らかになっていくと、 おおっ と、どよめきが起こります。 そう。 水色が全然違うのです 同じ茶葉を、(多少の風水はありますが)同じ場所で、同じような工程で作ったにも関わらず、茶水の色が違うのです。 作り手によって、お茶は全く違うモノになるということがよく分かります。 そして、気になる、あるきち茶。 下の写真の奥から三番目ですが、水色はなかなか綺麗な色です(^^) そして最後の一杯を出し切り、各自レンゲを持って、一斉にテイスティング開始です。 これまたドキドキものです。 1つ1つお茶を飲んでいくと、ホントに個性があります。 ・香りがとても立つお茶、しかし味わいが薄い ・香りが弱く、味も薄い ・香りはあまりないんだけど、味が濃い などなど。 当たり前ですが、プロの作ったものからは大分落ちます(^^;) 各自が香りと味でそれぞれ良いと思ったものに投票していきます。 先生たちは別の票を持っています。 さて、肝心のあるきち茶葉。 私のテイスティングでの印象は、 ・香りは結構きちんと出ていて、なかなかよろしい。 ・味わいは、全般的に薄い中ではしっかりしている方?でも、ちょっと渋いか? という感じ。 ひいき目で見なくても、なかなか良い方ではないか? と思われました。 ところがプロの評価だと、あるきち茶葉は香りこそ第3位に入るのですが、渋みが強すぎると指摘を受けます。 その原因は? 茶師:発酵の過程で強めにやっているね。日光萎凋をやり過ぎたか・・・ ぬぬぬ、、、日光萎凋ではないのですが、思い当たる節が。。。 おそらく4回目の揺青。 これが他と比べて強すぎたんでしょう。 最後で、追い込みで無茶して発酵度を合わせたので、香りはグワッと出たものの、渋みが出ちゃったんですね。。。 しかも、清香系は嫌だ、とか言って、余分に揺すってましたからね。 あるきち:ちなみに今回のお茶の中で清香系ってどれ? 茶師:これ それは私の茶葉です(T_T) あれだけ揺すったのに、清香は清香のまま。 うーん、余計なことをしてしまいました...orz 同様に他の参加者の方の茶葉も、味が薄いのは、揺青の間を空けすぎている、など、飲んだだけでズバズバ問題点を指摘していきます。 さすが、品評会で賞を貰うような優秀な茶師です。 お茶の味のブレを感じただけで、製茶プロセスのどこに問題があるのか分かってしまうのですね。 これはスゴイ。さすがプロ。 余興?で二煎目の味はどうか?というのもやってみました。 香りや味が一煎目でスーッと抜けていく茶葉も結構あったのですが、あるきち茶葉は結構根性があるらしく、二煎目でも香りは頑張る。 そして、雑味が少なくなるので、二煎目の方が美味しいような。。。 うーん、なかなか奥が深い! と唸るテイスティングのひとときでした。 <後日談> 帰国後。 あるきち、自分の茶葉をフツーに蓋碗で淹れてみました。 聞香杯で香りを聞いてみると、少し香りの出方に引っかかるところはありますが(茶葉の仕上げが均一じゃないから)、かなり香りに変化のある面白いお茶です。 うーん、結構才能あるんじゃない? と、うぬぼれの極みのあるきち(←大馬鹿者)。 が、お茶を飲んでみると、 雑味が・・・(>_<) かなり渋いんですよね。。。 2煎目になると、少しは緩和されますが、それでも厳しい。 ということで、あるきちはこの茶葉をどうしたら、美味しくできるのか、現在研究中です。 方向性としては、 1.お湯の温度を下げる 90度ぐらいにして淹れてみた。 少しはマシですが、うーん、イマイチ。 それでもこれより低くすると香りが出なくなるし、もう少し研究する必要があるかも。 2.焙煎する このお茶、荒茶で未焙煎なので、雑味が出やすいんですね。 ほどよく焙煎すれば、良い方向に向くのではないかと。 フライパンでもできないことはないのですが、焙烙でも入手して、そのうちやってみようかと。 #電熱の焙煎機を今回買ってきたかったけど、時間がなかった・・・ 3.蓋碗じゃなくて陶器の茶壺を使う 雑味をとるなら紫砂の急須に限ります。 一回、お湯で暖めて、その中に茶葉を淹れてからシェイクすれば、簡易焙煎にもなるので(潮州式茶藝のテクニック)、これならば雑味が減るかも。 4.水出しにする ある意味、最後の手段。 しかし、これだと雑味はまず出ない。 時間ができたら、色々実験してベストな方法を見つけたいと思います。 何か良い方法をご存じの方、是非教えて下さいませm(_ _)m お茶旅行はまだまだ続きます。 このあと、簡単なお茶請けの作り方。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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