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テーマ:☆ お茶好き ☆(800)
カテゴリ:お茶
静岡から帰ってきた、あるきちです。
既報のように、今回は世界お茶まつりが目的で静岡入りしたわけですが、 これだけで帰るのは、あまりに勿体ない! ということで、1泊することにしました。 ただ、静岡市内では、大道芸ワールドカップが行われており、そのためか静岡駅周辺での宿泊が困難に。 そこで静岡駅から電車で10分ほどの清水に宿を取ったのですが、清水といえば、漁師町。 漁師町といえば、やはり美味しい魚です。 ・・・というわけで、食い倒れて来ました(^^;) まずは1日目の夜。 お茶まつり会場で歩き疲れたので、駅の近辺で探してみました。 ネットの情報なども参考に見つけたのがこちら。 いわし料理・善(よし) こちらはその名の通り、いわし料理が専門。 いわしは鮮度が命!の魚なので、清水なら期待できるかも。。。ということで突撃! こちらのお店には、いわしのフルコースなるメニューがあるので、それを頼んでみました。 フルコースと言うだけあり、いわしを使った料理が次々と出てきます。 いわしの刺身 さすがに鮮度がよいのか、青魚特有の臭みがありません。美味しい! せっかくなので、白身の魚も食べたいので追加でホウボウの刺身も。 ホウボウの刺身 これまた新鮮で美味しいのです。 秋はやはり脂ものってきています。 さらに、いわしのマリネ、いわしの煮付けと出てきます。 #残念ながら、写真が良くないので省略(今回、コンパクトカメラを忘れたので、食べ物は携帯で撮った写真ばかりです。。。) いわしの天ぷら そして、いわしの塩焼き。 これに、いわしのつみれ汁、ご飯とお新香。 ここまで出てきて、1890円はリーズナブルではないかと思います(^^♪ #あ、ホウボウの刺身は別料金です。 駅から、かなり暗がりの方に歩いていきますし(^^;)、ホントに普通の食堂風の店構えですが、なかなかコストパフォーマンスの高いお店だと思います♪ いわし料理・善(よし) 住所:静岡市清水区辻1-1-35 TEL:0543-67-9601 営業:昼11:30~14:00 夜17:30~21:00(LO) 定休:毎週日曜日 ※食材のよいものが入らない場合もお休み(←このへんがさすが!) さて、明けて翌日。晴天に恵まれた静岡地方。 雪をかぶった富士山の姿も見えます。 やはり、清水に来たからには、ここへ行かねば!ということで、やってきたのがこちら。 清水魚市場おさかなセンター 河岸の市 早い時間ではありましたが、日曜日ということもあり、お客さんでいっぱいです。 ちょっと早めのランチを、ということでいくつか海鮮丼の店を物色。 評判がよいのか?おがわさんに行ってみたら行列だったので、あきらめて、のっけ家さんに入って注文。 本鮪大トロ頭肉丼 頭肉というのがポイントです。 数量限定品なのですが、マグロの頭のところを使っているものです。 かなりレアな部位でなかなか食べられないのですが、これが美味いのです♪ ダシの入った特製しょうゆをかけていただきます。 パクリ マグロが口の中でとろける~ 三崎でもそう思うのですが、何でこんなに現地で食べるマグロは美味しいのでしょう? #輸送の問題なんでしょうかねぇ。冷凍車を使っても、どうしても温度がキープできませんし。 のっけ家 住所:静岡県静岡市清水区島崎町149 清水魚市場「河岸の市」内 TEL:0543-55-5077 営業:10:00~18:00 定休:水曜(祝日の場合は営業、振替休あり) 次回の世界お茶まつりに参加する場合にも、やはり清水に立ち寄ってお魚を楽しみたいものです(^o^) さて、早めのランチをとった後、東静岡へ移動して、再び世界お茶まつりの会場へ。 ほぼ中国茶関連のブース・イベントは昨日周りつくしているので、今日の狙い目は、奇古堂の沈さんのところと、茶藝のステージイベント。 ただ、茶藝のイベントは開始30分前には早々に満員御礼の札が。 ・・・中国茶の人気は本物か? ということで、これへの参加は残念ながら見送り。 奇古堂さんのブースに行ったら、ちょうど次の回の受付をしていたので、申し込みます。 毎回違うお茶を出しているのですが、今回のお茶は凍頂烏龍・杉林渓・陳年凍頂という王道?な組合わせ。 まだ奇古堂さんのお茶は飲んだことがないので、傾向をつかむには良い組み合わせだったかも。 10名様ほどの人数が集まって、お茶席スタート。 20名定員のところ、ちょっと少なかったので、運営のお手伝いに来られていた横浜の紅茶専門店の方も同席。奇古堂のお茶を置いているので、お手伝いだそうです(ティーコジーさん、あのお店の方ですかね?)。 使ったのは、本当に小さな茶壺! 沈さん曰く、容量は45ccだとか。 これに1人あたり、0.2gなのだそうで、2gの茶葉を入れます。 2gで10人分て((((((^^; 急須は温めません。そのまま茶葉を入れ、お湯を注ぎます。 ピッチャーも温めませんし、茶杯も聞香杯も温めません。 聞香杯を温めないと香りが出ないのは、それは湯気の勢いでごまかしてるだけだと、沈さんは言い切ります。 うーん、茶藝の先生が見たら卒倒しそうです さて、茶壺が小さいので、当然、これだけの人数に分けようとすると、何回かお湯を注ぎます。 しかも、自分でおっしゃってましたが、お話を良くされます。 その話術もユーモアたっぷりで軽妙。ポンポン話を参加者に振って、場を作ります。 そんなことを延々としているので、当然、お茶は冷めます。 しかし、 熱いうちに飲むとボロが出ない。良いお茶は冷めても美味しい が口癖の沈さん。 当然、茶水からの香りは弱い感じ。 それでも聞香杯からは、ふわっと良い香りがするのです。不思議~。 味に関しては、正直、最初は「あんまりパッとしないお茶ですなぁ」と思ったんです(←私、とても失礼な奴です) ・・・ところが、同じ調子で何煎も飲んでいると、アラ不思議。 美味さが口の中に蓄積してきたのか、口の中がとても美味しくなってきます。 甘さがあるんですね。 それにしても、よくまあ、これだけ少ない茶葉でこれだけ楽しめるものだ、と感心してしまいます。わずか2gで、これだけの人数に何煎もお茶を出し続ける。 やはり、沈さん、只者ではありません。 次に、杉林渓が淹れられます。 冷めてますが、茶水からは、ほのかな、しかしはっきりとした杉林渓特有の森の香り。 この香り。。。言われなくても杉林渓と分かります。良いものに違いありません。 そして、茶水を口に含めば、先ほどの凍頂より、圧倒的に滋味が多い。 どんどん口の中に旨み成分が増していきます。先程より、口の中がずっと美味しい。 そこで、 白湯を飲んでみなさい と沈さん。 へ、白湯? コクリ... あれ。。。 白湯なのに美味しい(T_T) うまみの成分が舌の味蕾に残っているので、白湯でも美味しく感じるのだとのこと。 もう、沈さんワールド全開です。 そして、最後の締めくくりは20年ものの陳年凍頂烏龍。 これがさらにスゴイ。 洗茶もしてないのに、陳年にありがちな埃っぽさは一切無し。 そして、蜂蜜のような香りがし、とにかく甘い。 奇古堂さんの茶葉は、どの茶葉もものすごく良い茶葉なんだと思うのです。 しかし、それを少量、大事に大事に煎を重ねて飲む。 そうすれば、懐にもやさしい。 それが沈さんの教えです。 で、ふと後ろにかかっている掛け軸を見たら、竜安寺のつくばいに書かれていることで有名な、図式化されたこの言葉が。 吾唯足知(われ、ただ、足るを知るのみ) ・・・ああ、そういうことか。。。 参りましたm(_ _)m もう、これは完全に1つの世界として完結しています。 こういうお茶の楽しみ方もありだよね、という気がします。 好き嫌いはあるのでしょうが、「これは参った!」としか言いようがありません。 沈さんのものすごさを知った50分ほどの茶席でした。 ということで、少し早めに見終わってしまいましたので、せっかくですから大道芸ワールドカップを見ることと、中国茶の専門店に突撃するために、静岡市内へ戻ります。 ちょっと予想以上に長くなったので、もう1回書きます。 沈さんは噂以上に凄かった! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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