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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2007.11.05
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カテゴリ:お茶
静岡から帰ってきた、あるきちです。

既報のように、今回は世界お茶まつりが目的で静岡入りしたわけですが、

これだけで帰るのは、あまりに勿体ない!

ということで、1泊することにしました。


ただ、静岡市内では、大道芸ワールドカップが行われており、そのためか静岡駅周辺での宿泊が困難に。


そこで静岡駅から電車で10分ほどの清水に宿を取ったのですが、清水といえば、漁師町。
漁師町といえば、やはり美味しい魚です。

・・・というわけで、食い倒れて来ました(^^;)

日本茶 日本茶 日本茶 日本茶 日本茶

まずは1日目の夜。
お茶まつり会場で歩き疲れたので、駅の近辺で探してみました。

ネットの情報なども参考に見つけたのがこちら。

いわし料理・善

いわし料理・善(よし)

こちらはその名の通り、いわし料理が専門。
いわしは鮮度が命!の魚なので、清水なら期待できるかも。。。ということで突撃!

こちらのお店には、いわしのフルコースきらきらなるメニューがあるので、それを頼んでみました。

フルコースと言うだけあり、いわしを使った料理が次々と出てきます。

いわしの刺身

いわしの刺身

さすがに鮮度がよいのか、青魚特有の臭みがありません。美味しい!

せっかくなので、白身の魚も食べたいので追加でホウボウの刺身も。

ホウボウの刺身

ホウボウの刺身

これまた新鮮で美味しいのです。
秋はやはり脂ものってきています。

さらに、いわしのマリネ、いわしの煮付けと出てきます。
#残念ながら、写真が良くないので省略(今回、コンパクトカメラを忘れたので、食べ物は携帯で撮った写真ばかりです。。。)

いわしの天ぷら

いわしの天ぷら

そして、いわしの塩焼き。

いわしの塩焼き

これに、いわしのつみれ汁、ご飯とお新香。

ここまで出てきて、1890円はリーズナブルではないかと思います(^^♪
#あ、ホウボウの刺身は別料金です。

駅から、かなり暗がりの方に歩いていきますし(^^;)、ホントに普通の食堂風の店構えですが、なかなかコストパフォーマンスの高いお店だと思います♪


いわし料理・善(よし)
住所:静岡市清水区辻1-1-35
TEL:0543-67-9601
営業:昼11:30~14:00 夜17:30~21:00(LO)
定休:毎週日曜日 ※食材のよいものが入らない場合もお休み(←このへんがさすが!)



日本茶 日本茶 日本茶 日本茶 日本茶

さて、明けて翌日。晴天に恵まれた静岡地方。
雪をかぶった富士山の姿も見えます。

富士山

やはり、清水に来たからには、ここへ行かねば!ということで、やってきたのがこちら。

河岸の市

清水魚市場おさかなセンター 河岸の市

早い時間ではありましたが、日曜日ということもあり、お客さんでいっぱいです。

河岸の市内部

ちょっと早めのランチを、ということでいくつか海鮮丼の店を物色。
評判がよいのか?おがわさんに行ってみたら行列だったので、あきらめて、のっけ家さんに入って注文。

頭肉丼

本鮪大トロ頭肉丼

頭肉というのがポイントです。

数量限定品なのですが、マグロの頭のところを使っているものです。
かなりレアな部位でなかなか食べられないのですが、これが美味いのです♪

ダシの入った特製しょうゆをかけていただきます。



パクリ


マグロが口の中でとろける~大笑い


三崎でもそう思うのですが、何でこんなに現地で食べるマグロは美味しいのでしょう?
#輸送の問題なんでしょうかねぇ。冷凍車を使っても、どうしても温度がキープできませんし。


のっけ家
住所:静岡県静岡市清水区島崎町149 清水魚市場「河岸の市」内
TEL:0543-55-5077
営業:10:00~18:00
定休:水曜(祝日の場合は営業、振替休あり)



次回の世界お茶まつりに参加する場合にも、やはり清水に立ち寄ってお魚を楽しみたいものです(^o^)


日本茶 日本茶 日本茶 日本茶 日本茶

さて、早めのランチをとった後、東静岡へ移動して、再び世界お茶まつりの会場へ。

ほぼ中国茶関連のブース・イベントは昨日周りつくしているので、今日の狙い目は、奇古堂の沈さんのところと、茶藝のステージイベント。


ただ、茶藝のイベントは開始30分前には早々に満員御礼の札が。

・・・中国茶の人気は本物か?

ということで、これへの参加は残念ながら見送り。


奇古堂さんのブースに行ったら、ちょうど次の回の受付をしていたので、申し込みます。
毎回違うお茶を出しているのですが、今回のお茶は凍頂烏龍・杉林渓・陳年凍頂という王道?な組合わせ。

まだ奇古堂さんのお茶は飲んだことがないので、傾向をつかむには良い組み合わせだったかも。


10名様ほどの人数が集まって、お茶席スタート。

20名定員のところ、ちょっと少なかったので、運営のお手伝いに来られていた横浜の紅茶専門店の方も同席。奇古堂のお茶を置いているので、お手伝いだそうです(ティーコジーさん、あのお店の方ですかね?)


使ったのは、本当に小さな茶壺!
沈さん曰く、容量は45ccだとか。

これに1人あたり、0.2gなのだそうで、2gの茶葉を入れます。

2gで10人分て((((((^^;

急須は温めません。そのまま茶葉を入れ、お湯を注ぎます。
ピッチャーも温めませんし、茶杯も聞香杯も温めません。
聞香杯を温めないと香りが出ないのは、それは湯気の勢いでごまかしてるだけだと、沈さんは言い切ります。


うーん、茶藝の先生が見たら卒倒しそうです雫

さて、茶壺が小さいので、当然、これだけの人数に分けようとすると、何回かお湯を注ぎます。
しかも、自分でおっしゃってましたが、お話を良くされます。
その話術もユーモアたっぷりで軽妙。ポンポン話を参加者に振って、場を作ります。

そんなことを延々としているので、当然、お茶は冷めます。ぺんぎん

しかし、

熱いうちに飲むとボロが出ない。良いお茶は冷めても美味しい

が口癖の沈さん。

当然、茶水からの香りは弱い感じ。
それでも聞香杯からは、ふわっと良い香りがするのです。不思議~。


味に関しては、正直、最初は「あんまりパッとしないお茶ですなぁ」と思ったんです(←私、とても失礼な奴です)


・・・ところが、同じ調子で何煎も飲んでいると、アラ不思議。
美味さが口の中に蓄積してきたのか、口の中がとても美味しくなってきます。
甘さがあるんですね。


それにしても、よくまあ、これだけ少ない茶葉でこれだけ楽しめるものだ、と感心してしまいます。わずか2gで、これだけの人数に何煎もお茶を出し続ける。


やはり、沈さん、只者ではありません。


次に、杉林渓が淹れられます。

冷めてますが、茶水からは、ほのかな、しかしはっきりとした杉林渓特有の森の香り。
この香り。。。言われなくても杉林渓と分かります。良いものに違いありません。

そして、茶水を口に含めば、先ほどの凍頂より、圧倒的に滋味が多い。
どんどん口の中に旨み成分が増していきます。先程より、口の中がずっと美味しい。目がハート


そこで、

白湯を飲んでみなさい

と沈さん。

へ、白湯?


コクリ...


あれ。。。


白湯なのに美味しい(T_T)

うまみの成分が舌の味蕾に残っているので、白湯でも美味しく感じるのだとのこと。
もう、沈さんワールド全開です。


そして、最後の締めくくりは20年ものの陳年凍頂烏龍。

これがさらにスゴイきらきら

洗茶もしてないのに、陳年にありがちな埃っぽさは一切無し。
そして、蜂蜜のような香りがし、とにかく甘い。


奇古堂さんの茶葉は、どの茶葉もものすごく良い茶葉なんだと思うのです。
しかし、それを少量、大事に大事に煎を重ねて飲む。
そうすれば、懐にもやさしい。

それが沈さんの教えです。


で、ふと後ろにかかっている掛け軸を見たら、竜安寺のつくばいに書かれていることで有名な、図式化されたこの言葉が。


吾唯足知(われ、ただ、足るを知るのみ)


・・・ああ、そういうことか。。。

参りましたm(_ _)m


もう、これは完全に1つの世界として完結しています。
こういうお茶の楽しみ方もありだよね、という気がします。

好き嫌いはあるのでしょうが、「これは参った!」としか言いようがありません。


沈さんのものすごさを知った50分ほどの茶席でした。


日本茶 日本茶 日本茶 日本茶 日本茶


ということで、少し早めに見終わってしまいましたので、せっかくですから大道芸ワールドカップを見ることと、中国茶の専門店に突撃するために、静岡市内へ戻ります。

ちょっと予想以上に長くなったので、もう1回書きます。


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沈さんは噂以上に凄かった!





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Last updated  2007.11.06 00:19:39
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