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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2008.01.11
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カテゴリ:お茶
みなさん、こんばんは。
お茶ペットボトルウォッチャーのあるきちです。

・・・今年も懲りずにやります(^^;)

さて、帰りがけのam/pmで ”新商品!”とアピールされていたので、購入してみました。

アサヒ黒茶

アサヒ 黒茶

アサヒ飲料から1月8日に発売されたばかりの新製品です(ニュースリリース)。
正月太りの気になるこの時期に、プーアル茶の新商品。これは少し期待できるかも(^^)


ボトルのコピーを読んでみますと、

熟成のちからで生まれた、プーアル茶のコク深い味わい。

と書いてあります。


さらに裏面には、

黒茶は、緑茶を時間をかけて熟成発酵させた、独特のコク深い味わいが楽しめるプーアル茶です。ジャスミン茶をブレンドすることでスッキリとした後味を実現しました。(原文まま)

と書いてあります。


これを読んで、

うーん・・・(-_-)

と考えてしまった、あるきち。
#こう思う時は、大体悪い方に当たるんです。


まず、気になるのは、

”緑茶を時間をかけて熟成させた”

という言葉ですね。

字面をそのまま受け取ると、これは生茶(※)?という期待を持ってしまいますが、いや、そんなことはないでしょう。きっと。

※生茶・・・渥堆(あくたい)という、人工的な発酵のさせ方をさせずに作ったプーアル茶。自然の気温・湿度で発酵を進めるので、飲み頃になるのに10年~20年かかると言われます。ビンテージものでべらぼうに高いのは、この生茶です。あまりカビ臭さはありません。
一方、文化大革命以後、効率的な方法として渥堆を使ったものが主流になりました。これは熟茶(じゅくちゃ)と呼ばれます。渥堆は茶葉を高温多湿の状態にして発酵を促進させるので、すぐに飲み頃になります。とはいえ、実際には数年寝かせたものが流通されることが多いです。
ちなみに、粗悪なお茶として湿倉茶というのがあります。このお茶、名前の通り、不衛生な湿度の高い倉庫で保管して、むりやり茶葉を黒っぽくするもの。安くて、特にかび臭いものはこの作り方だったりします。はっきり言って、このお茶はカビをお湯に溶いて飲むようなモノなので、オススメできません。。。



まあ、ペットボトルですので、おそらく、数年物の熟茶を利用しているものと思われます。
そうなると、「時間をかけて熟成」はOKマルですが、「緑茶を」とわざわざ書くのが正しいことなのかどうなのか。。。
熟茶だとしたら、渥堆は製茶の工程中に入るので、熟成させる段階で既に緑茶じゃないだろ、と思うのです。細かいけど、重要なポイントです。
#もちろん、生茶だったら万事OKなのですが、それは経済原則的にないでしょうね


それ以上に気になるのが、

コク深い味わい

と書いてあるのに、

ジャスミン茶をブレンドすることでスッキリとした後味を実現しました

という、一見して自己矛盾な文ですねぇ。


お茶の深い味わいは余韻で楽しむものなのに、そこにジャスミン入れてスッキリって・・・ぶち壊しじゃないの?

というのが、あるきちの素朴な疑問。


うーん・・・
途端に嫌な予感がしてきた(-_-;)



まあ、飲んでみましょう。


グビッ


んー、口当たりは、プーアル茶です。

しかし、後味は完全にジャスミン茶に持って行かれてます。


・・・やっぱり懸念した通り。。。(-_-;)

これは、”黒いジャスミン茶”であって、”黒茶”ではない印象ですねぇ。

アサヒ飲料さんは、中国茶ペットボトルの新商品を積極的に投入してくるので、期待しているのですが、これは今ひとつな印象でした。
確かに、サッパリとして飲みやすいお茶には仕上がっているんですけどね。

プーアル茶のペットボトル化は、やっぱり難しいのかもしれません。

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新年早々、辛口ですみません(^^;)





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Last updated  2008.01.11 23:26:44
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