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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2008.07.10
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カテゴリ:お茶
一昨日の佛手は、とても根性があったので茶殻をエコ水筒に放り込み、冷茶にしてみました。

佛手冷茶

やさしい口当たりで、かすかな柑橘系の香りが感じられる爽やかな冷茶。
そして、ジンワリとした甘みも出ていて、飲んだあとの感覚がとても良いです。
これまた美味しいお茶に仕上がりました(^^)

冷茶にすると木柵鉄観音との違いが、さらにハッキリと感じられます。
比較すると、喉元で味わう鉄観音、口の中で味わう佛手という感じですね。


・・・やはり焙煎が効いているお茶は面白いなあ、ということで、有記名茶の高山烏龍茶・濃香を淹れてみました。

濃香烏龍茶葉

高山烏龍茶・濃香(有記名茶)

どこの山かは分かりませんが、台湾中部の高山烏龍茶を少し発酵度を高めて製茶し、炭火焙煎したものです。
清香が命と思われている高山烏龍茶ですが、こういう仕上げのお茶もあるのです。

茶水は少し色が濃いめ。

濃香烏龍茶水

聞香杯に残る香りは、かなり蜜の入った感じの甘い香り。そして、それが持続します。
うーん、まさに濃香♪


・・・が、良いことばかりではなくて、このお茶も少々気難しいところがあります(^^;)

というのは、味わいが、もう一歩足りないのです。

よくよく味わうと茶水の奥に高山茶らしい甘みが潜んでいるのですが、それが上手い具合に表に出てこないのです。
香りは素晴らしく、味わいの面でも素質は感じるのですが、それを生かし切れない。非常にもどかしい感じのするお茶です。
#競馬でたとえると、掲示板には乗るけど、連に絡まない馬ですね。



茶殻を見ると、理由が推測できます。

濃香烏龍茶殻

製茶が少々荒いんですね。
さらに茶葉の繊維の固さが残っています。

焙煎によって、香りは素晴らしいものに仕上がっているのですが、滋味を出し切れない原因は、このへんにあるようです。
逆に言うと、この状態のお茶で、あれだけの香りを出すのは、焙煎の技術が凄いということになります。

・・・でもね、焙煎が良くても、素材も良くないとダメなんですよ(-_-;)


茶殻を見れば一発で見破れたハズなんですが、踏み込んで調べては買ってこなかったなぁ...orz
#茶殻はあまり見せたがりませんし、言い訳になりますが、時間がなかったので(汗)



・・・と落ち込んでいる場合ではなく、このお茶をどう美味しく飲むかを考えなければいけません。
↑開き直った。


こういう茶葉の場合は、それこそお茶を淹れる腕でカバーする必要があります。

茶器の選択、茶葉の量、お湯の温度、抽出時間etc...

こうした、お茶の味を左右する要素をどうコントロールして、この茶葉の持っている美味しいところを引き出すか。
淹れ手の技量が問われます。
#本来、茶藝とはそういうことも追求していくものです。否定する気は全く無いですが、短期間の茶藝師養成講座ではお手前の確認が精一杯で、この技術は身につきません。色々なお茶で練習して飲む。それの繰り返しあるのみです。

非の打ち所のない茶葉だけでなく、こういう少々じゃじゃ馬な?茶葉を教材として、色々試し、腕を上げたいところです。


そう考えると、驚くべきは試飲させてくれた小姐の腕前です。
彼女は全てのお茶を蓋碗で淹れていましたが、それぞれのお茶の良さをバッチリ引き出していました。
相当、上手な淹れ手だと思います。
#もしくは茶葉が違うか・・・


こういうお茶に出会うと、お茶の目利きの腕を反省しつつ、淹れ方も上手くならねばと考えてしまうのでした。
そんな柄ではないので、流麗な茶藝を目指す気は全く無いのですが、仮にも中国茶を勉強している身です。

難しいお茶でも良いところを引き出して自在に淹れられる

少なくとも、そういうふうには、なりたいものです。


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Last updated  2008.07.10 17:52:03
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