4023327 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Freepage List

旅行記索引


台湾旅行記(2005.12)


龍井茶と安渓鉄観音のお茶旅行記(2006.05)


知床旅行記(2006.07)


台湾お茶旅行記(2006.09)


立山黒部アルペンルート旅行記(2006.09)


ちょこっとシルクロード(2005.08)


台湾・茶器と茶荘めぐり(2007.01)


龍井茶を探しに(2007.04)


台湾秋茶づくり旅行(2007.09)


台湾かけあし旅行(2008.05)


北海道旅行記(2008.08)


沖縄旅行記(2008.09)


台湾旅行記(2008.10)


お茶を学びに杭州へ(2009.03)


山陰街あるき(2009.05)


芒種の台湾(2009.06)


吾妻渓谷と榛名山の旅(2009.08)


上海万博の旅(2010.05)


台湾旅行記2011初夏(2011.06)


台湾旅行記2012初夏(2012.06)


バニラで行く年末台湾2013(2013.12)


台湾旅行記2014初夏(2014.06)


梨山製茶ツアー参加記(2015.07)


台北近郊プチ茶旅(2016.01)


お茶索引


中国茶・緑茶


中国茶・白茶


中国茶・黄茶


中国茶・青茶-福建省北部


中国茶・青茶-福建省南部


中国茶・青茶-単叢・その他


中国茶・紅茶


中国茶・黒茶


中国茶・花茶


台湾茶・緑茶


台湾茶・青茶-高山烏龍茶


台湾茶・青茶-凍頂式烏龍


台湾茶・青茶-その他


台湾茶・紅茶


台湾茶・花茶


茶外茶


ペットボトル茶


その他の国のお茶


日本茶


中国茶ブックマーク


国内のお店


台湾情報


中国茶の勉強


茶人な皆様


連続記事まとめ


花粉症に効くお茶を考える


中国茶の学び方


台湾でお茶を買うノウハウ


中国茶の資格について考える


中国茶は難しいか


中国茶と台湾茶


日本での中国茶の歴史を振り返る


日本全国茶館・茶荘・教室めぐり


お茶の本・雑誌


Favorite Blog

ちび子の旨いものパ… ちび子113さん
大好き teatime ティーコジーさん
碧眼猫的茶巡游 碧眼猫さん
華屋敷 ハナやシキさん
kinokoの手作… **kinoko**さん
グリザベラの館 グリザベラ4163さん
そらいろ茶(sorairo… ニココ3628さん
Primary T… yukina28さん

Calendar

Comments

yuka@ Re:日本全国茶荘巡り-リリーの薔薇園(東京都台東区蔵前)(04/19) うちの息子 小6でそのときに花粉症に …
蟹江蟹蔵@ Re:電茶壺、輸入します!(05/11) はじめまして今2017年2月なのですが …
あるきち101@ 香香茶さんへ お返事がすっかり遅くなり、申し訳ござい…
香香茶@ Re:秋~冬のイベントあれこれ(08/28) 10月くらいから12月くらいにかけてお茶関…
あるきち101@ 俳茶居 呑亀さんへ 先日はありがとうございました! あまり会…

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

Keyword Search

▼キーワード検索

Rakuten Card

2008.07.18
XML
カテゴリ:お茶
珍しく英語のタイトルにしてみました(^^;)

Sustainability = 持続可能性 →Wikipedia

という訳語で、日本では紹介されており、最近、色々な場面でのキーワードになっています。
まあ、分かりやすい言い方に直せば、「太く短くではなく、細く長く」ということになるんでしょうか(^^;)
色々と考えさせられる言葉です。

環境問題などが典型的な例ですね。
一時の経済成長のために、企業や家庭の環境汚染を許容していると、あとで公害問題などで本当に痛い目にあったりするわけです。


・・・これがどうお茶に繋がるかなんですが、こんなお茶を飲んだのです。

CAS認証翠玉

CAS認証・翠玉茶(彩香)

有機農法の茶園で栽培された、台湾の新品種・翠玉(台茶13号)を使って作られた烏龍茶です。
#日本国内では、海外の機関で認定されていようが、有機JAS規格の認証を受けたもの以外は「有機」「オーガニック」と商品名に表示して販売することはできない(参考)ので、このような回りくどい商品名になっているんですね。

で、

CAS認証って何よ?

ということなのですが、CASというのは、Certified Agricultural Standardsの略で、台湾のJAS規格みたいなものです。
その中で、1999年(民国88年)に有機農法についての生産基準の規定が制定され、2004年には有機CASマークが制定され、いくつかの認証機関決められています。(参照:中華民国行政院農業委員会サイト・繁体中文)

そんなCAS認証を取った茶畑のお茶ということです。
認証を取るのは大変なので、コストが少々高くなりますが、それを支払うことに意義を見いだせるかどうか、というのは重要なことですね。

CAS翠玉茶葉

ちなみに今回買ったのは、たまたま翠玉ですが、実は、翠玉が苦手でした(^^;)
翠玉は香りが勝ちすぎてしまって、飲むのがしんどいお茶というのが結構あります。
何故か、私の買う翠玉は今までそんなものばかりで、翠玉恐怖症だったのです。。。

翠玉茶水

ところが、このお茶はバランスが取れていて非常に美味しい♪
口当たりの良い爽やかな茶水でありながら、きちんと喉のあたりで、翠玉種の特徴であるジンジャーの花に喩えられる品種の香りが、しっかりと感じられます。
有機だから美味いわけではないですが、丁寧に仕事がされた茶葉という印象を受けました。

CAS翠玉茶底

日本茶 日本茶 日本茶 日本茶 日本茶 

さて、ここからが本題の台湾茶のSustainabilityについての話。
よく、マニアックな方々(私も含む←多少自覚はある)が、「○○(産地)は今が旬」とか「××(産地)は味が落ちた」とか言われることがあるのですが、そのような話を聞くにつけ、複雑な気分になります。
Sustainabilityという言葉を思い出さずにはいられないのです。


高山茶の産地の多くは、森を切り拓いて、茶畑へ転換された土地です。
それまで森だった土壌には、豊かな自然・生態系があり、多くの養分が蓄えられています。

お茶の味を決める要素は色々ありますが、土壌の良さ(養分の多さ)というのも1つの大きなファクターです。

新しく茶畑を開発し、収穫ができるようになるのは、お茶の樹を植えてから3年目以降。
それこそ10年ぐらいは、樹齢も若く活力があるため、森で蓄えられた豊富な養分を吸い上げた力強いお茶ができあがります。

しかし、同じ作物をずっと栽培していると土壌の力は、どうしても落ちてきます。
そこで落花生かすや大豆などの有機肥料を追加して、地力を補おうとするのですが、どうしても当初の味わいから較べると弱くなってしまったりします。土壌の力が落ちることで、茶力も落ちてくるわけです。


さらに、ある産地のお茶の美味しさが市場で評判を呼ぶようになると、近隣の森が切り倒され、さらに茶畑が増えていきます。
近隣に茶畑が増えると、森も少なくなり「霧が出にくくなった」とか「日当たりが変わった」とか、生育環境に変化も出てくるようになります。そうなると、さらにお茶の力が落ちてきます。

結果的に「○○は、味が落ちた」ということになってしまうわけです。
これ、かなり深刻な問題です。
#台湾だけでなく、安渓も、いずれそうなると思います。


今が旬といわれている茶産地も、この道をたどりやしないか、と不安になったりします。
味が落ちたら、他の森を切り拓けばいいというのは、一種の暴論で焼畑農業と変わらないと思うのです。
開発をやり過ぎると、梨山へ行く道のようにあちこちで崖崩れだらけになってしまいます。


有機農法が全てを解決するとは思いませんが、やはり農業の原点は全て一緒。
どこぞのビールメーカーの宣伝ではありませんが、「お茶作りは土作りから」なのです。

今までの高山茶は、ある意味、自然が作った豊かな土壌にタダ乗りする形で驚異的に美味しいお茶を生み出してきました。
しかし、今後は開発できる土地も限られてきており、そうも行かなくなります。

今後は、上手に自然を活かしながら、息の長く活躍できる茶産地を目指していかなければならなくなると思います。
実際、坪林など古くからある茶産地は自然と共栄する形で茶業を行っていますし、大陸へ目をやると龍井などは施肥の技術など総合的な製茶技術の高さで、今も力強い味わいのお茶を生産しています。
そういう方向へ、台湾の茶業もシフトしていくのではないかと思っています。


とはいえ、そういう農家の努力も消費者の理解があってこそ。
2006年8月までの有機茶園の面積を見てみると、実は有機茶園の数は、2004年の76ヘクタールをピークに減少傾向にあり、67ヘクタールにまで縮小しています(2006年8月現在)。
認証を取ることが全て良いとは思いませんが、茶産地で何が起こっているのかを知り、その問題解決のために努力している方々を、応援していくことも必要なのではないかと。

「有機だと売れるから」「何となく美味しそうだから」ということではなく、Sustainabilityについて茶商も消費者も考えるべきなのかなと思うのです。
それが美味しいお茶を飲み続けるという、Sustainabilityに繋がる気がします。


人気ブログランキングへ
たまには真面目なことも書きます(^^;)

  





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.07.18 20:36:38
コメント(8) | コメントを書く
[お茶] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X