北京オリンピック記念で、シルクロード旅行記を再開します♪
いや、色々な事件が起こっているので、ウイグル族の暮らしぶりを見て頂きたいのです(^^;)
#それは単なる言い訳で、単に忘れていただけという説もある。
2005年8月末から9月始めに行った旅行記の続きです。(今までの一覧)
美しい蘇公塔を訪問したあと、トルファン市内に戻ります。
ドライバーと一緒に、ウイグル族しか来ない食堂で簡単な食事をとります。
マントウと野菜と羊を煮付けた簡単な食事。
しかし、これが美味しかったのです。私はウイグルに向いているのかも(^^;)
そして一旦、ホテル近くにある観光タクシーの事務所?に戻るのですが、ここでドライバーが交代。
どうも12時間ごとに一台の車を使っているようです。
少し気が弱そうな、いざとなれば喧嘩すれば勝てるかなというような(おい!)、気の良いドライバーだったのに、ちょいと残念。
代わりに乗り込んできたのは、ちょっとでっぷりとしたドライバー。
大丈夫かなぁ。。。
そして、うろうろしていたウイグル人たち(おそらく同僚でしょう)6人ほどに車を取り囲まれた!
な、何、この人たち?
顔の彫りの深いウイグル人。
これに取り囲まれると、さすがに、ちょっと恐怖です(汗)
と、その中のボス格と思しき人間が寄ってきて、思わぬ発言をしてきた。
ボス:日本人?よくここまで来たねー。留学生?(日本語)
・・・恐ろしく流暢な日本語!?。こいつは、いったい何者だ?
あるきち:いや、観光です。(警戒心ありあり)
ボス:あー、疑ってるね。僕も、日本人だよ。
・・・この上なく怪しい。
彫りが深くて、日焼けしていて、どー見たってウイグル人なんですよ。
疑り深い、あるきち。
隣に座っているドライバーに北京語で尋ねる。
あるきち:彼、ホントに日本人?
ドライバー答えず。。。
ボス:なーに、疑ってんの。ホントに日本人だって。トルファンが好きになっちゃってね、ウイグル人と結婚してこっちにいるの。トルファンは良い街だよー。もう14年も住んでると、ウイグル語もペラペラになっちゃってね。見た目もウイグル人みたいになっちゃったよ。
・・・どうやら、本物の日本人らしい。
ボス:ふーん、でも中国語できるんだね~。大したもんだよ。
あるきち:大したことないですよ。だって少しでも分からないと、さすがにここまでは来られないでしょう?
ボス:ここに来る日本人の中には、中国語どころか英語も全然できずに来る人もいるよ。個人旅行で。よく来るよね。でも、トルファンは安全だから大丈夫。
なーにが大丈夫なんだか。
このあと、このボスの正体が分かる。
ボス:この後、どうする?1泊しかしないんでしょ。2日あれば、アイディン湖とかにも行けるのに。1日だったら、市内観光だけでも良いけど、どうせこんなところまで来るのは一生に一度だろうから、せっかくだから砂漠を見て行きなよ。夜まで砂漠にいると、きれいだよー。夜の食事代も全部込みで700元で良いよ。
あとでドライバーに聞いたところによると、この日本人は老師(先生)だと言っていた。
どうやら、観光タクシーのやり方を教えているらしい。
ツアー会社の社長みたいなもんだと思われる。要はこのドライバーたちの胴元である。
それにしても、700元というと、日本円で1万円強。
確かに砂漠は見てみたい。
魅力的な提案だが、あいにく手元に人民元がない。
断ろっかなー、とあーだこーだ言っていたら、ウイグル人ドライバー軍団がズズッと車に近寄ってきた。
・・・これは、断れる雰囲気ではない。。。(-_-)
しょうがないので、ちょっと交渉した。
翌朝、ウルムチに行くから、バスターミナルまで送ってくれ。
そこまで込みで700元なら手を打つと。
ちょっと考えていたが、これで交渉成立。
支払いは明日の朝になったので、そこまでに中国銀行に寄るか、ホテルで両替するかで現金は何とかなるはず。
ボス:トルファンを楽しんでいってね。きっと気に入るはずだから
こうして、トルファンの午後の観光がスタートしたのであった。
続く。
シルクロード旅行記再開♪