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テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:旅行
2005年8月末から9月始めに行った旅行記の続きです。(今までの一覧)
トルファン観光を終えた翌朝。 10時にバスターミナルまで送ってもらうことにしましたが、支払い用の人民元を調達しなければいけません。 朝、散歩がてらに、中国銀行のATMを見つけに行きました。 トルファンの街の中は、こんな感じ。 伝統的な建物も残っていますが、漢族の新しい建物もあちこちに建っています。 ただ、時々、ロバ車に乗ったおじさんが通ったりして、のんびりした雰囲気も漂っています。 さて、肝心の人民元調達ですが、バザールの横にある中国銀行のATMを使ってみるものの、どうも上手く行きません。 ATMがうまく繋がっていないのかもしれません。まあ、地方ではよくあることです。 仕方ないので、ホテルに戻って日本円を人民元に替えました。 日本円もなかったら、ヤバイことになってましたね(^^;) しばらくすると、車が迎えに来ました。 トルファン駅で拾ってくれたドライバーが今日は乗っています。 あるきち:タダで送ってくれるんだよね? ドライバー:もちろん、免費服務(無料サービス)だよ と軽口を叩いて、車に乗り込みバスターミナルへ。 到着したところで、支払いを済ませます。 ドライバー:またトルファンに来てね。再見 うーん、再見。 改めて、いい言葉だと思います。 中国語で一番好きかも。 さて、到着したトルファンのバスターミナルは、ウイグル人で満ち溢れていて、普通の中国のバスターミナルとは雰囲気が違います。 ウイグル帽をかぶった、目の鋭い青年や老人などが大勢いて、少々ひるみます。ここは間違いなく、イスラム世界です(^^;) そんな雰囲気に押されながらも、切符売り場を見つけ、ウルムチまでのチケットを買います。 ウルムチまでは約180kmの道のり。所要時間は3時間です。 割と上等なバスだったので安心しました(^^) バスは烏哈公路(高速道路)をかっ飛ばします。 途中には、大規模な塩田というか、塩だらけの湖が見えます。 乾燥地帯であることを改めて実感します。 トルファン発のバスは、ウルムチの南郊バスターミナルに到着。 ここでタクシーを拾って、そのままウルムチ空港へ直行です。 なにしろ、飛行機に乗り遅れたら、シャレになりません(^^;) タクシーの車窓から眺めるウルムチの街並みは、高層ビルが建ち並ぶ、まさに大都会。 ウイグル様式の建物もありますが、だいぶ隅っこに追いやられているような気がします。 海から一番遠い大都市と呼ばれるウルムチですが、既に漢民族の街になっているようです。 経済発展の証ともいえますが、良いことなのか、悪いことなのか。 こればかりは何とも言えないところです。 30分ほどで、空港へ到着。 飛行機出発の3時間半前につきました。これなら余裕です♪ ウルムチ空港は近代的な空港です。 カザフスタンのアルマトイなどへ国際線も飛んでおり、中国の西側の玄関口になっています。 時々、チャーター便も日本から飛んでくるようです。 一息つくために、喫茶店へ入り、ハミ瓜を食べ納めです。 やはり現地で食べるものは、美味しいんですよね(^o^) ウルムチ空港の搭乗ゲートでは、イスラム圏らしく、ナンを販売しているお姉さんがいました。 お土産になるんでしょうね~。結構買っている人がいました。 さて、西安までの飛行機は、海南航空に乗りました。 距離は1335マイル。東京-台北ぐらいの距離があります(^^;) なぜ、海南島の航空会社が西安線に?と思いますが、西安をベースにしている長安航空を買収しているので、西安もハブ空港になっているのですね。現在は、これが発展し大新華航空という中国第4位の航空会社になりました。 この航空会社は、中国の航空会社とは思えないぐらいサービスレベルが良いと思いました。 まず、機材が最新型です。 日本でも最近導入されたボーイング737-700をこの当時から投入していました。 #え、飛行機オタクしか分からないですか(^^;) そして、キャビンアテンダントの接客態度も良いです。 リゾートアイランドである海南島を意識した、ゆったりとしたリゾート風ユニフォームで身を固めています。個性的でなかなか良いと思います(^^) そして、他の航空会社ならば、投げるように出てくる機内食も、きちんと丁寧に置いてくれます。 ホスピタリティという言葉を感じることのできる、数少ない中国の航空会社だと思います。 そして、面白いなーと思った出来事が。 突然機内アナウンスが入り、キャビンアテンダントが通路の前方に立ちました。 手には航空チケットを持っています。 アナウンスによると、西安-ウルムチ線のチケットを販売するとのこと。 お得にまた新疆を訪れて頂くことができます、としゃべっています。 そして、勢いよく値段をチーフパーサーが読み上げると、あちこちから「350元」「400元」と声がかかります。 声がかかると、キャビンアテンダントがチーフに、サインを送ります。 要は、これ航空チケットのオークションなんですね。 中国人、大喜びでオークションに参加していました。機内が何だか楽しい雰囲気になるんですね。 これは確かに面白い試みだな~と思いました(^^) リゾート路線から出てきた、海南航空らしいサービスです。 日本の新規航空会社も、ここまでやった方が良いのでは?と思ったのでした。 そして、実は値引きもすごい。 私のチケットの金額も、距離の短い西安-敦煌線(888マイル)より安かったのです(^^;) 飛行機は無事に西安空港へ到着。 再びバスに乗って、西安市内へ。既に夜の10時です。 ホテルは予約していなかったのですが、さすがに移動でしんどかったので、バス亭の目の前にあるホテルに飛び込んで、空室を確認。 小さめのダブルの部屋をディスカウントしてもらって、そのままそこへ宿泊しました。 フロント:昨日はどこに泊まりましたか? あるきち:トルファン フロント:そんな遠くから! 本日の総移動距離約2500km。 シルクロードの途中の街から、起点の街へ。 移動ばかりの一日は、こうして終わったのでした。 うー、中国は広い(^^;) いよいよ次回で完結♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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