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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:お茶
インストラクター同期が中心になって開催している勉強会(・・・という名のおしゃべり会)。
今回は、中国紅茶の飲み比べ。 現代の紅茶の世界では、マイナー勢力かもしれない中国紅茶ですが、そもそも紅茶の発祥の地は中国。特に、工夫(くふう・こんふー)紅茶と呼ばれる、手間暇をかけた生産方式で作られる中国紅茶の味わいは、独特のものがあります。 そんな工夫紅茶ですが、先日、統計でも見たようにかなり生産量は減っています。 そして、小葉種・中葉種が中心の中国のお茶の品種。 品種的に味わいや香りの強さを出すことが難しいため、紅茶愛好家の方からすると少々物足りない?のか、日本で入手するのも、結構大変だったりします。 というわけで、入手しにくい中国紅茶をズラッと並べて、味わいの違いを見てみようというのが、今回の試み。 どのくらいズラッとかというと、こんな感じです。 どこの実験室だよ!と思うぐらい鑑定杯が並んでいますが、 えー、これを”2回転”させました((((((^^; ・・・ええ、ハンパ無いです。うちの協会所属のインストラクターの皆様は(^^;) 結局、飲んだ(口にした?)お茶は、以下の通り。 祁門紅茶 × 10 白琳工夫 政和工夫 坦洋工夫 × 2 四川紅茶 宜興紅茶 雲南紅茶 × 2 英徳紅茶 九曲紅梅 × 2 台湾紅茶 × 4 の合計10種類25茶 私、人のことを言う資格はありませんが、よくぞこれだけ集められたものです(^^;) ・・・実は、これに加えて、正山小種6種類の用意があったのですが、時間切れのため、これはパス。 まず、徹底的に飲み込んだのが、祁門紅茶。 そう世界三大紅茶の1つのキームンです。 紅茶専門店のものや中国茶専門店のものなどを、色々飲み比べました。 一概には言えないのですが、傾向としては、紅茶専門店のものはスモーク感が強い感じです。 お値段も比較的お手頃なものが多いようですが、これはダージリンやアッサムなどの紅茶に価格帯を合わせているのかもしれません。 工夫紅茶、その名の通り手間がかかるので、コスト的には圧倒的に不利。 ですので、この価格帯に下りてくると素材が悪いのか仕上げが悪いのか、もう一歩な感じが結構多かったように思います。 本来持っている甘さよりも、スモーキーさが先に来るように感じます。 これがキームンと覚えている方も多いかもしれません。 一方、中国茶専門店のものは、普及価格帯のものは別ですが、新芽の部分を使った、繊細な紅茶が多かったと思います。その分、値段は高いですし、紅茶独特の強い味わいはないので、アッサム紅茶あたりに慣れると、物足りなさがあるかもしれません。 ただ、やはりスモーク感も少なく、甘さやバラの香という表現が当てはまるものが多い傾向です。 このへんは、やっぱり好みの分かれるところでしょうが、是非この手のキームンを一度味わっていただきたいものですね。 また、面白かったのがグレード別の飲み比べ。 茶イイナの5グレード(トップクオリティ、特級、クイーンズ、アットモスト、超級1)を飲み比べ。 特級とクイーンズの間に、はっきりとした差が現れていて、紅茶専門店でよく見かけるお茶は大体この辺に。 クイーンズは、味の強さと香りのバランスが最も取れていて、紅茶好きでも中国茶好きでも納得できる味わい。 そこから上の、アットモスト、超級1へ進んで行くと、味わいと香りの繊細さが増し、紅茶好きには少々物足りないものの、新芽から来る美味さが中国茶好きには受ける?という感じで、はっきりと分かれていました。 うーん、なかなか面白い(^^) このほかのお茶も、 福建省の三大工夫紅茶は紅茶よりも烏龍茶っぽい感じだなとか、上海小町さんに無理言って分けてもらった宜興紅茶はやっぱり美味いなとか。 雲南紅茶は甘さも香りも豊富で雲南大葉種の紅茶への適性の良さに感心してみたり、英徳の工夫紅茶は隠れた名茶だよなと思ったり、 台湾紅茶は、やっぱり紅玉のメンソール感は面白い。 ・・・と、まあ、ひとことで書くと、そんな感想でした。 さすがにこれだけ飲むと、舌も麻痺してくるのですが、その後に飲んだ東方美人の美味しさはしっかり受け入れられるのが、お茶好きの不思議です(笑) 結構、ハードなお茶会でしたが、前日にお茶の計量&パッキング・資料準備を頂いたお茶友、連携プレイでスムーズに進行・撤収に協力していただいたお茶友、お勉強中ながら参加いただいたお2人方、美味しいお茶請けをお持ちくださったお茶友、皆様に感謝でございますm(_ _)m 次は岩茶か?安渓か? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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