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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:茶館・茶藝館・カフェ・サロン
カメリア・シネンシスさんでオーナーさんとお話ししていたら、
そういえば、南城市にも中国茶を飲ませるお店ができたようですよ。 茶房一葉さんというらしいです。 という情報を聞き逃さなかった、私。 早速、ホテルに戻ってGoogleで検索。ブログを発見。 地図を画像で保存して、携帯電話にメールで飛ばしておきます。 #お茶好きWeb2.0世代とでも呼んでください(^^;) 斎場御嶽を見た後に、那覇へ戻る途中で立ち寄ってみようとスケジュールに組み込みました。 とはいえ、むちゃくちゃな観光のスケジュールだったので、回れるかどうかは怪しかったのですが(^^;) なんとか16時すぎに斎場御嶽の観光が終わったので、ちょっと行ってみよう!ということで、車で向かいます。 住所をカーナビに入れ、途中までは順調に来ました。 ・・・が、目的地付近になると、住宅地のかなり細い道を走るので、カーナビが音を上げました(^^;) とりあえず、地図を信じて進んでいくと、サトウキビ畑の中に突入。 そこにあったのが、茶房一葉さん。 茶房一葉 ひょっとしたら、日本最南端の茶館かもしれません。 2008年8月17日オープンなので、本当に新しいお店です。 大きなお店ではありませんが、明るい店内。 茶器なども展示してあります。 さて、お茶を飲みますよー(・∀・)ノ 茶譜を見ると、日本茶、紅茶、中国茶と色々取り揃えています。 日本茶では、金川茶という沖縄本島北部の名護市で作られているお茶があります。 いやー、沖縄で緑茶が作られていたとは! 他、朝比奈玉露や静岡の藤かおりなど、安易なセレクトとは思えません。 選ばれたお茶!というものが並んでいます。 そして中国茶。 緑茶に、龍井はまあいいとして、安吉白茶や紫筍茶、開化龍頂が並んでいます。 ・・・このセレクトは、只者ではありません((((((^^; 台湾茶は代表的なところが並んでいて、花茶(ジャスミン茶)の充実ぶりが目をひきます。 それに紅茶は、静岡の丸子紅茶にキームンに、アッサム、ダージリン、ウバと幅が広い。 国産紅茶を置いているあたり、個性を感じます。 うーん、悩みますねぇ。。。 ちなみに、こちらのお店のオーナーさんは女性の方です。 オーナーさん:お車でお越しということは、お近くの方ではないですね。 あるきち:ええ、千葉からです。那覇のお茶屋さんで、新しいお店ができたと伺って来ました。 オーナーさん:・・・ひょっとして、あるきちさんですか? えーーーーーーーー!!! ・・・私の驚きぶり、分かります?(^^;) いや、まさかねぇ。 沖縄のこんなところで、名前が出てくるとは・・・ 悪いことはできませんねぇ。。。 こちらのオーナーさんは、時々コメントを頂いていた、ふようさんだったのでした。 ここのブログをご覧頂いていて、沖縄入りの情報は掴んでらっしゃったので「もしや・・・」と思われたそうです。 いやー、ビックリしました(^^;) 確か、ふようさんは、木柵鉄観音がお好きと記憶していたので、木柵鉄観音を注文してみました。 ↑結構、記憶力いいと思いません?(笑) 工夫式で提供されます。 お、お茶請けにはトルファンのグリーンレーズンが♪ それと右にあるの、これなんでしょう? ザボンの砂糖漬け?(←私の父、出身地が長崎なもので) ・・・いや、柑橘系っぽくないので、違いますね。 ふようさん:それ、冬瓜です おー、これが冬瓜漬けなのですね。 砂糖菓子ですので、甘いのですが、ちょっとほろ苦さがあって、大人のお菓子な感じです。 お茶請けにはもってこいかも。 ふようさんは、日本茶インストラクター、高級茶藝師、紅茶アドバイザーと日本茶・中国茶・紅茶に関する資格をお持ちだそうです。 なるほど、お茶のセレクトがスゴイのも頷けます。 難関だった日本茶インストラクターを取得されたことを機に、今回のお店を始めることになったのだとか。 さて、こちらの店、お茶ももちろんなんですが、お菓子が大変充実しています。 それも沖縄ならではのもの。 本州から観光で行っても、面白いなぁと思えるお店なのです。 というわけで、オススメのお菓子を、ふようさんに見つくろっていただきました。 まずはこちら。 マンゴームース このあたりはマンゴーの産地だそうで、地元産マンゴーで作られたムース。 これは贅沢! 沖縄の産地ならではの味です。 それから、こちら 琉球伝統菓子の盛り合わせ こちら、手作りなのだそうです。 ふようさんは、沖縄伝統菓子とさんぴん茶、つまりジャスミン茶の相性、ひいては中国茶の相性は良いのではないかと考えられているそうです。 今回、木柵鉄観音と合わせてお菓子を頂きましたが、どれもとても美味しく頂けるのです。 琉球伝統菓子と中国茶の相性は、すこぶる良いのかもしれません。 理由を考えてみると、琉球菓子の中には、中国から伝来しているものが結構あります。 このお皿に乗っているものでも、 さーたーあんだぎー ・・・ 開口笑 ちんすこう ・・・ 金楚カオ たうちーぢゃう ・・・ 闘鶏餃 ちいるんこう ・・・ 鶏蛋カオ と、全て中国側にオリジナルのお菓子が存在しています。 こうしたお菓子が琉球王国に伝わって、現地化して、琉球菓子になったわけです。 琉球と中国の深い繋がりを感じる話ですよね(^^) 地元のお菓子には、やはり地元のお茶。 そんなことから、本格的なジャスミン茶を数種類、用意されているのだそうです。 これが花茶の充実ぶりの理由なんですね。 ちなみに、名護市の金川茶に地元産のジャスミンの花で着香した100%沖縄産のさんぴん茶もトライアルで作ってみたそうです。すごい試みです(^^;) お店で、ふようさんとさんぴん茶の謎について、色々お話ししていました。 さて、ここでクエスチョンです(←世界ふしぎ発見風) 沖縄でよく飲まれている、さんぴん茶。その生産地はどこでしょう? ・・・実は、ほとんどが福建省や台湾からの輸入品なのだそうです。 いやー、他県の人は、多分、沖縄で作っていると思っているんじゃないでしょうか? ええ、私も生産地については、あまり深く考えたことがなかったのです(^^;) さんぴん茶の語源が「香片・しゃんぺん」(=中国語でジャスミン茶の意)から来ていることは知っていましたが、沖縄のお茶だなー、程度の認識でした。 さんぴん茶も、土産物屋さんで買うと、”沖縄伝統茶”とか書いてあるパッケージに入っているので、生産国がよく分からないまま買っちゃったりします。 が、沖縄の市場やスーパーマーケットに行くと、フツーに”いかにも中国・福建省産!”な缶に入ったジャスミン茶が置いてあります。こういうやつですね。 ↑実は他にも大量に買ってきたので、近々、飲み比べます。乞うご期待! この「蝶々がついてるやつがいい」とか言って地元の方は買っているのだそうです。 うーむ、やはり暮らしている方のお話を聞かないと、ダメですね(^^;) ちなみに、さんぴん茶のお茶の淹れ方に馴染んでいる方が多いので(←高温でも&茶葉入れっぱなしでも、大丈夫なお茶ですからね)、玉露など日本茶の美味しい淹れ方をあまりご存じでない方が多いのだそうです。 そんなわけで、沖縄の方に、美味しい日本茶を淹れて出すと、日本茶の美味しさに目覚める方もいらっしゃるとか。 それにしても、こういうお茶の缶が市場に並んでいるのを見たりすると、 ひょっとしたら、沖縄の人たちは、日本でもっとも抵抗なく中国茶を飲む人たちなのかもしれない。。。 そう思ったりもします(^^;) 美味しい琉球伝統菓子を食べ、さとうきび畑を見ながら、美味しいお茶でホッとなごめるお店、茶房一葉。 那覇からもそれほど遠くありませんので、ドライブがてらに、是非お立ち寄りいただきたいお店です(^^) お茶好きなら、行く価値アリです♪ 茶房一葉(さぼういちよう) 住所:沖縄県南城市大里嶺井502-2 電話:098-894-2526 営業:13:00 ~ 19:00 定休:月曜日・火曜日 琉球伝統菓子は美味しい~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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