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テーマ:オール台湾!(1574)
カテゴリ:旅行
お茶漬けの一日が明けた2日目。
予定通り、阿里山へ向かって出発することにしました。 ええ。産地を見たことがないのに、阿里山茶は語れませんから(^^;) #私、現場派ですので。 大きな荷物はそのままホテルに預け、1泊分の着替えと上着を持って出かけます。 まずはMRTで台北駅へ。 初の台湾高速鉄道です♪ 券売機で切符を買います。 タッチパネル式で、簡単です。 これが表面なのですが、自動改札に通すときは、こちら側を下にしなければ通れません。 さあ、これが台湾高速鉄道(台湾新幹線)です。 日本でも活躍している700系を少しアレンジしています。 700Tと呼ばれている車両ですね。 ※私、鉄道マニアではありません。 車内は、日本とあまり変わりません。 テーブルや車内の設備も、そっくりです。 でも、丁寧に扱われていて、某国に輸出された新幹線のように備品が壊されたり、持ち去られていないのが、さすが台湾です(^^;) 乗り心地は、揺れも少なく非常に快適(^^) なによりも速い! 嘉義までは、最も速い自強号でも台北から3時間半かかっていたのですが、高鉄なら1時間20分ほどで着いてしまいます。 いやー、南部への旅行が便利になりました♪ というわけで、あっという間に高鉄嘉義駅へ到着です。 周囲は開発が始まったばかりで、がらーんと開けています。 今後、故宮博物院の南部分院を中心に開発が進んでいく予定なのですが、さて、どういう街になるのか楽しみではあります。 しかし、中心部から離れているので、結構不便な駅です。 阿里山に向かおうとすると、ここから連絡バスに乗って、台鉄の嘉義駅まで移動しなければなりません。所要時間は、およそ30分。42元です(おつりは出ません。ご注意を) 愛称がMRTならぬBRTとなっているように、道路にバス専用レーンが用意されていて、渋滞とはほぼ無縁で運行されているのですが、ちょっと面倒なんですよねぇ。。。 で、バスが到着するのも嘉義駅の駅裏なんです。 ここから、駅に向かって右側にある青い跨線橋を渡って、駅前に移動します。 ・・・私、ちょっと迷いました(^^;) #こういうところが、ヒトバシラーです。 駅前に出て、まずは阿里山森林鉄道の切符売り場に行ってみました。 8月の台風の影響で線路が壊れたそうで、運行を取りやめています。 10月中旬に復旧という予測が出ていたはずなのですが、まだみたいですねぇ。 前日に意翔村で陳さんに教えてもらっていたので、やっぱりという感じですが。 というわけでバス停に行ってみます。 阿里山方面は、阿里山行き、奮起湖行き、達邦行きの3パターンあるみたいです。 ※2008年10月31日現在の情報です。 早速、客引きのおばさんが、声をかけてきます。 お:阿里山に行くの?ホテルは? いやー、実にアジアっぽいですね(笑) でも、こういう交渉、嫌いじゃないです。 あ:まだ決めてないよ。 お:1800元のところを1200元にしてあげる。 出ました。平日ディスカウントです。 あ:きれいなの? と聞いたら、写真付きのパンフレットを出してきます。櫻山大飯店。 まあ、ラックレートが1800元ですから、大体のレベルは分かります。 値段にしては悪くないみたいですね。 ということで、決定。 その場で現金を払わされるのが、少々怖い気もしましたが、まあ、おそらく大丈夫でしょう。 おばさん、すかさず次のセールス開始。 お:バスじゃなくて、ミニバスで行かない?速いよ。 ミニバスって、要は白タクみたいな乗り合いバスですね。 梨山行ったときは、それで行きましたねぇ(貸し切りで)。 あ:いや、大きなバスで行くよ。 お:ご来光は?バスで案内するけど。朝5時出発。 あ:自分で行くから良いよ。 お:じゃあ、帰りは?奮起湖を見学して、戻ってこれるよ。嘉義駅まで400元。 あ:何時出発でどのくらいかかるの? お:12時出発で4時間ぐらい。 あ:うーん考えとく。 お:決めたら携帯に電話して ということで、名刺をもらいました。 これで、おそらく、宿も大丈夫だという確信が持てました(^^;) 時間が少しあるので、近場の屋台に入って、昼食。 嘉義名物の鶏肉飯を食べます。 さて、そうこうしているうちに、出発の時間になりました。 阿里山行きの大型バスです。 バスは、かなりのクネクネした山道を走ります。 乗り物酔いする人は、薬を飲んでおいた方が良いと思います。 車窓を眺めていると、最初は檳榔の木が目立ちます。(檳榔についてはWikipediaへ) 農家にとっては、現金収入が得られる貴重な商品作物なんですが、根っこが弱い。 これを植えすぎると土壌が流されてしまって、環境には良くありませんねぇ。。。 案の定、いたる所で崖崩れが起きています。 徐々に標高が上がっていくと、植物の種類が変わってきます。 お茶畑も目に付くようになってきました。 お茶屋さんの看板も見かけるようになります。 茶畑を何気なく眺めていると、金萱の茶樹が結構多いのが目立ちます。 阿里山金萱茶ですね。 やっぱり、産量が大きいので有利なんでしょうねぇ。 #車の中から品種が分かるのかって?ええ、だてに品種ふぇちではありませんw 写真では捉えきれませんでしたが、茶摘みや製茶をしている姿も見られました。 冬茶の製茶シーズンですからね(^^) ただ、ご覧のように阿里山は霧が立ちこめやすい環境です。 こういう天気になってしまうと、製茶が本当に難しい。 まず、日光萎凋はお手上げです。 雲の中にすっぽり入ってしまうと、湿気もものすごく室内萎凋も時間がかかると思います。 時間がかかりすぎると、室内干しの洗濯物のようなものなので、こもった香りのお茶になります。 でも、こういう天気でも茶摘みや製茶をしていますから、このお茶はどこかで販売されているわけです。 この環境を見ていると「発酵不十分でしょ、これ」というお茶が出てくるのは、仕方のないことなのかもしれません。 一般的に、標高が高いところに行けば行くほど、茶葉の生育環境は良くなりますが、製茶環境は厳しくなります。 茶師だって理想的な天気の日に製茶をしたいでしょうが、自然が相手の農作物。 天候ばかりは、どうにもなりません。 阿里山の茶産地の様子をチラッと見ただけですが、あらためて感じたことは、 お茶は産地や茶師の名前だけで選んだら、絶対ダメ だということですね。 どんなに良い生育環境でも良い茶師でも、茶摘み・製茶日の天候が悪かったら良いお茶にはなりません。 やっぱり、美味しいかどうかは飲んで確かめるしかないですねぇ。 お茶は、その時の様子を素直に表現しますから。 #そのために茶商や評茶員・評茶師がいるわけです。 路線バスは途中、石棹でトイレ休憩があります。 石棹は、阿里山珠露茶の産地です。 ここから道は分岐して、奮起湖などの方にも行けるようです。 阿里山の茶産地巡りを本格的にするのであれば、まずはここを目指し、そのあとバスで乗り換えていくのが良いかもしれません。 私、今回は”純粋な観光”なので、そのまま阿里山国家森林遊楽区を目指します。 途中、崖崩れが起こったりしています。 険しい山の中を切り開いて造った道路なので、環境には負荷がかかっているのかもしれません。 気圧が低くなったからなのか、茶畑が見えなくなったから?なのか、急に眠気が。。。 ふと目を覚ますと、バスは阿里山国家森林遊楽区の入り口に到着していました。 ここで、各自バスを降りて入山料を払います。 いよいよ、阿里山です。 続く。 一気に標高2000m以上の世界へ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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