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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:お茶のイベント・勉強会など
さて、先週末のお話。
先日台湾に行った際に、鶯歌ですっかりお世話になった臻味茶苑の店主・呂先生が来日されるということで、華泰さんへ出かけてきました。 →その時の旅行記はこちら 一般公開されている新年茶会の後に、インストラクター向けのマニアックな裏講座がありまして、これに参加してきました。 ええ、こういう講座に参加できるのがインストラクターの魅力なのですよw 呂先生は、見た目も仙人みたいな方?ですが、茶藝の第一人者であり非常に含蓄のあるお話をされます。 今回の講座は、主に茶藝についてのお話。 実際にお茶を淹れる際のポイントを教えて下さったのですが、色々参考になる話がありました。 あんまり書くと師匠に怒られますので1つだけご紹介すると”動作の流れをきちんとイメージする”のがとても大事だということ。 車に乗る人にとっては、運転に喩えると分かりやすいかも、と思いました。 山道を走行するときに、目の前のカーブだけを見てハンドルを切っていると、スムーズさに欠ける運転になります。 乗っている方も危なっかしいと感じますし、リズム感が無くなるので車酔いしやすくなります。 ところが、どんなカーブなのかを頭に描いて、ライン取りをイメージしながらハンドルを切っていくとスムーズに走ることができます。 きびきびとリズム感がある運転になるので、同乗者も疲れにくいです。 茶藝もこれと同じような面があるようです。 手の動きなどのイメージを意識するだけで、だいぶ違うのですね。 ふむふむと納得して聞いておりました。 さらに、来日されていたもう1人の蘇先生は、お茶の味で人柄をズバリ当てていくという、恐るべき特技をお持ち。 講座では、参加者が2名1組で同じお茶を淹れました。 え、何人か代表が淹れるだけじゃないの? と思っていたら、全員やるそうです。 そのための少人数講座だ、と。。。 ・・・ということで、私も急遽お茶を淹れることになりました(^^;) 聞いてないよ~(←ダチョウ倶楽部風で) 卒業試験以来、1年ぶりに緊張しました(汗) 全く同じ茶葉で、使う茶壺も一緒。 茶葉の量も均等になるよう、重さを量って茶荷に入った状態で渡されます。 水質も変わりませんし、電気ポットも同じです。 つまり、あとは個人の淹れ方以外に変数はありません。 こんなので、味が変わるの? と思うんですが、これがビックリ。 人によって、全く味と香りの印象が違うんです。 そのお茶の全体像を引き出した淹れ方をする方もいれば、その中の際だった部分を上手く引き出して淹れてくる方もいます。 同じお茶ですので、かなり微妙な差のはずなのですが、飲んだときの印象は全く違います。 不思議なものです。 これだけでも、相当面白い発見だと思います♪ そして、参加者とは全くの初対面であるはずの蘇先生。 ところが、淹れられたお茶を3煎飲んだだけで性格やら健康状態!まで「ズバリ言うわよ」な感じで当てていきます 淹れたお茶を飲むだけで、淹れ手の性格が分かってしまうとは、恐ろしい((((((^^; 私も、少々緊張気味に佛手を淹れました。 この前、お店で飲ませてもらったお茶だと思います。 さて、気になるあるきちの判定結果は。。。 ・・・繊細な人だそうです(^^;) いい加減なヤツとか言われなくて良かったw お茶で性格を当てるというと怪しげに聞こえますが、これはオカルトでも何でもないのでしょう。 お茶の中に含まれている味や香りの特徴を見ていくと、どんな淹れ方をしたか、動作のクセが見えるのだと思います。 お茶を淹れるときの動作が完全に頭の中に入っているからこその芸当でしょう。 そして、それらの特徴が出ているということは、大まかにこういう傾向があるという経験則があるのではないかと。 大勢の人の茶藝を見ていれば、これは統計学の世界ですから、ある程度ブレのない分析ができます。 言うなれば、”茶藝プロファイリング”ですね。 そんなわけで分かる人が飲めば、いかに表面上の体裁を繕っても淹れ手の熟練度や努力はもちろんのこと、性格やその時の心理状態まで一発で分かっちゃうわけです。 一切のごまかしがきかない。 それがお茶。 いやー、お茶って怖いですね((((((^^; #石田三成がお茶を上手に淹れて豊臣秀吉に仕えたという話がありますが、真偽の程はともかく、あっても不思議ではありません。 講義を受けて、 その道のプロって、やっぱり凄いなー と、あまりに当たり前のことに改めて感心しつつ、お茶の世界の奥深さを思い知らされたのでした。 お茶は心を映す鏡? ↑思わず、この映画を思い出しました(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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