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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2009.03.18
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カテゴリ:茶の種類・品種
先日、蘭亭さんにお邪魔したら、新しいお茶が入ったとのことで買ってきたものが2つ。
そのうちの1つがこちら。

廬山金萱茶

廬山金萱茶(蘭亭)

廬山は産地の名前です。
大陸・江西省の廬山ではありませんで、台湾の廬山です。
台湾の中部、中央山脈のほぼ真ん中付近にあります。→Google Map

台中から埔里を経由し、霧社へ。
そこから北へ延びる国道14甲を走ると大禹嶺の方へ抜けていきますが、さらに東の山の中に入っていったところが廬山です。
日本統治時代から温泉地として知られ、富士温泉という名前で親しまれていました(→交通部観光局)。

台湾のお茶小売チェーン・天仁茗茶が近くの霧社のお茶と合わせて「天霧茶」「天廬茶」の名前で売り出しているので、高山茶の産地としても、わりと知られているのではないかと思います。
清境農場もこの近くにあり、この一帯はちょっとした高山茶の生産拠点になっています。
このへんの茶畑の標高は1200m~1600mといったところでしょうか。


産地の情報はそれぐらいにして、さて、お味です。

廬山金萱茶水

軽く焙煎がかかっているのか、口当たりはスムーズです。
金萱というとバニラの香りというイメージがありますが、このお茶はそんなに香りが先行してきません。
おそらく、樹齢の若い樹ではなく、しっかりとした樹のお茶なのではないかと思います。

台湾茶の樹齢は若い方が良いという方もいますが、これは好みもありますし、一概には言えません。
摘めるようになったばかりの樹齢3~5年の樹の方が、金萱独特の香りは分かりやすく表面に出てきます。ただ、味わいの深みという点では物足りない面も。
「まあ、若さゆえだね」と言ってあげたくなることが多いです(^^;)

一方、樹齢が経ってくると、品種の香りというよりは、その土地の味わいが出てきます。
香りでは面白みが無くなるかもしれませんが、きちんとした土壌管理がされている茶畑であれば、味の豊富さが際立ちます。
品種の香りは、どちらかというと喉元で感じられるようになります。
テイスティングの試験では泣かされるんです。この手のお茶に(^^;)

話は戻ると、結局、若い茶樹が良いのかどうかは、色々な要素が絡むので一概には言えないんですよねぇ。。。
#樹齢が若い=茶畑が新しい=土壌の栄養分が豊富=美味しい、という公式は全てにあてはまるものではありません。

このお茶はどうやら後者のタイプ。
金萱というと、軽いイメージがありますが、このお茶はズッシリと飲み応えがあります。
一瞬、青心烏龍種だったか?と思うぐらいの味の厚み。
力のある茶葉ですので、濃く淹れすぎると酔うかも(^^;)

ただ、青心烏龍種とは、やっぱりトーンが違います。
特に、喉元からの戻りの香りには、金萱の特徴が出ています。
ずーっと、喉元によい香りが残っていて、余韻が深いのです。
なんとも飲み応えのあるお茶だと思います。


「金萱でも、こういうお茶があるんだ」と思わせてくれる美味しいお茶でした。


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Last updated  2009.03.18 17:24:16
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