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テーマ:オール台湾!(1574)
カテゴリ:旅行
前から宿題になっていたことがあります。 つけ麺の要領で、そうめんのような麺(麺線)をつけ汁につけて食べます。 鶏を使ったものをいただきましたが、お茶の効果で、サッパリとした仕上がりになっています。 茶葉料理で美味いと感じるのは案外少なかったりするのですが、これはかなりウマイです。 どうも茶葉料理のコンテストか何かで賞を取ったようで、ポスターが貼ってありました。 それから、デザートに是非食べて頂きたいのがプーアル茶ゼリー。 このようにすると、コーヒーゼリーのように見えますね(^^;) 結構濃いめの味になっていて、ミルクに負けません。 そして、プーアル茶と聞いてイメージするような埃っぽさ・カビっぽさは一切ありません。 このようなお茶に仕上げるのに、ここの焙煎技術が生きています。 さて、肝心のお茶です。 ここのお店の売りは高密度焙煎法という、独自の焙煎技術です。 焙煎というと、焙じ茶やコーヒーの焙煎のように、少し火の香りをつけるイメージがあります。 しかし、お茶の焙煎は、そのような作用のみを期待するものではありません。 むしろ、それ以外の効果の方が、より重要です。 比較的低温でじっくりと温度をかけてあげると、お茶の内部に入っている水分が飛びます。 この時、水分と共にお茶の雑味を取り除くという効果が期待できます。 焙煎を行う前のお茶(毛茶)は、香りの成分も豊富な一方で、刺激物質も多く含まれています。 このような物質を水分と一緒に上手に飛ばしてあげれば、カラダにとって優しいお茶を作ることができます。 また、熱を加えることで特定の香気成分が引き出され、独特な香りを生み出すこともできます。 さらに、茶葉の中の水分量が少なくなれば、水が溶剤として作用する化学変化の発生を抑えることができますので、風味の変化を抑えることができます。 簡単に言えば、適切に焙煎したお茶は、風味や飲み口も良くなり、しかも長持ちするわけです。 焙煎前の毛茶(荒茶)と焙煎後のお茶の違いを、林さんが実験で説明してくれました。 まずは、焙煎前の毛茶を鑑定形式で淹れてくれました。 このお茶を飲んだだけなら、美味しいお茶だと思いました。 香りに変化があって、なかなかではないかと。 次に、この毛茶を林さんが焙煎したものを飲みました。 断然、口当たりが柔らかく、口に入れてから飲み下すのに全く抵抗がありませんでした。 しかも、香りも焙煎前のお茶より強いように感じます。 先程の毛茶も悪くないと思いましたが、焙煎後と比べると驚くべき違いです。 そして、もう一度、さっきの焙煎前の毛茶を飲んでみました。 少し冷め、抽出時間も長めになっています。 ・・・青っぽくて、苦くて、とても飲めたものではありませんでした(-_-;) ところが適切に焙煎されたお茶は、冷めて、茶葉を浸しっぱなしにしていたものを飲んでも、濃い割には飲めるのです。 恐るべし、焙煎の威力! 良いお茶は冷めても美味しい。冷めた時の方が熱いときよりも、良いか悪いかよく分かります。人間関係と同じですね。 と、初めて訪れたときに林さんが言っていた言葉を思い出しました。 飄々とした感じのオジサマですが、言うことは深いんです。 さらに不思議なことに、このお店のお茶は、冷めて茶壺に残ったお茶のしずくが丸くなって茶杯の上を転がります。 密度の関係らしいのですが、全く不思議な現象です。 ここは、焙煎の効果を知るには良いお店だと思います。 茗心坊 住所:台北市信義路四段1-17号(信義路×復興南路口・信義路の左側) 電話:(02)2700-8676 営業:11:30~21:30 定休:日曜日 日本語:少しできます <吉軒茶語> MRTの南京東路駅で降り、北東方向に斜めに走る慶城街を歩いて5分ほど。 長春路を右に曲がったところにお店があります。
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