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テーマ:オール台湾!(1574)
カテゴリ:旅行
鼎泰豊本店や氷館のある永康街付近。
観光でも立ち寄りやすい場所ですね(^^) この付近のお茶屋さんをご紹介します。 ちなみに前回の茗心坊から意翔村までは2ブロック。 大体徒歩20分ぐらいですので、歩けないことはない距離です。 #夏場は熱射病に気をつけましょう。 <意翔村茶業> 信義路と新生南路の交差点。 モスバーガーの横の細い路地をちょっと入った住宅街の1階にお店があります。 台湾に2人しかいない甲等評茶師である陳煥堂さんのお店。 その名もズバリ『台湾茶』という本(新版は『台湾茶第一堂課』という名前になっています)や、元々園芸が専門の方ですので、台湾の野菜についての本なども執筆されています。 基本的には卸売りの店なのですが、100g単位の小売りもしています。 最近は、日本の雑誌にも掲載されているので、日本人の方を見かけることも多いです。 お店の中は、かなり素っ気ない感じなのですが、きちんと発酵させた烏龍茶を主に扱っています。 「コンテスト茶のように、緑茶化した烏龍茶は間違いだ!」というのが主義主張でして、台湾意識の強い方でもあります。 このお店、最初のテイスティングの方法でみなさん驚きます。 #最近はみなさんご存知のようですが・・・ 鑑定杯にお茶をパラリと入れて、150ccのお湯を注いで5分間。 ビビンバを食べるときのような長いスプーンを使って、香りを聞き、自分の茶杯に茶水を移して、味を見ていきます。 お茶は大体6種類から7種類をテストすることが多いようです。 台湾の代表的なお茶(凍頂烏龍、高山烏龍、東方美人など)と意翔村のオリジナル茶(古典美人、肉桂など)が並びます。 並べ方にも意味がありますので、初めての方は、まずじっくりと説明を聞いてみて下さい。 この方法だと、お茶の持っている悪い部分も全部出てしまいますので、少しでも気になったお茶はお買い上げされることをオススメします。 というのも、家できちんと淹れると長所のみが引き出され、やたら美味しく入ることが多いからです。 #何度か訪れて顔を覚えられていると、このテイスティングを省略して「何を飲みたい?」という話から始まることが多いです。 看板茶となっているのは古典美人。 発酵度が高く、焙煎を強めにかけているお茶で、発酵で生み出された果物系の甘い香りが特徴のお茶です。 でも、お値段は100g200元とかなりお手頃。 このお茶が好みに合う方は、このお店とは相性が良いのではないかと思います。 また、珍しいところでは台湾産の肉桂があります。 武夷山の肉桂(品種)を南投縣に移植したもので、このお店ぐらいでしか見かけないお茶です。 土壌も違えば作り方も違うので、すっかり台湾茶になっていますが、香りの豊かさは、やはり肉桂らしいところです。 そして、このお店、一斉に試飲させてもらえるお茶以外にも、取り扱っているお茶があるのですが、それは聞いてみないと出てきませんし、いつもあるとは限りません。 上手くコミュニケーションを取っていくと、色々なお茶が出てきたりします。 それらのお茶は、陳さんの選んだお茶らしく、きちんと発酵させたものが多いので、たとえば文山包種茶でも生っぽさとは無縁の美味しいお茶だったりします。 定番のお茶の美味しさ・買い得感はもちろんですが、このようなお茶に出会えるのも、このお店の楽しさだったりします。 意翔村茶業 住所:台北市新生南路一段161巷6-2号(新生南路×信義路口) 電話:(02)2703-0394 営業:09:30~18:30 休業:日曜日 日本語:陳さんは基本的な会話はOK <冶堂> 永康街の人気の茶藝館・回留。 その向かって右側にある路地を入って、まっすぐ行った右側。 マンションの1階の門が開いているところがあります。 そこが冶堂です。 お店というよりは、茶葉の袋に書いてある通り、店主・何さんの「茶文化研究室」です。 茶葉や茶器、茶荷や布類といった商品の他に、昔の包種茶のパッケージなど、貴重なコレクションが色々展示されています。 夜に行くと、地元のお茶好きの方が何さんを交え、語らう姿が見られます。 #観光客的には少々肩身が狭いですが、その分、ゆっくりと店の中を見学できます。 ここに置いてあるお茶は、台湾の特色あるお茶として、凍頂烏龍茶や高山烏龍茶、台湾烏龍茶(東方美人)、正叢鉄観音、包種茶などが置いてあります。 ただ、良い物が無いときは置かないなど、店主・何さんのこだわりが良く出ていたりします。 他にも大陸の黒茶やプーアル茶も置いてありますが、私が通う理由になっているのは鉄観音。 とても華やかな香りの鉄観音を置いているので、これを買いに行っています。 普通のパッケージだけではなく、木柵農会主催の品評会受賞茶も置いてあります。 受賞茶の中でも、何さんが気に入ったロットだけを置いており、試飲もできます。 頭等奨を飲ませて頂いたことがありますが、さすがに素晴らしい味でした。 何さんは、お茶を注ぐときだけ近くに来て、お茶を飲むときはそっとしておいてくれます。 間接照明の効いたちょっとほの暗い空間もあいまって、とてもリラックスできる空間です。 現代台湾の茶人の世界が垣間見える、そんな場所だと思います。 冶堂 住所:台北市永康街31巷22号1F(信義路×永康街口・永康公園から路地を入る) 電話:(02)3393-8988 営業:13:00~22:00 定休:不定休 日本語:ほんの少し 次は少し北へ飛びます。 続く。 この2軒はいつもセットですね(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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