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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2009.06.20
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梅雨の小休止のような、初夏の陽気の土曜日。
うらりんさん主催のお茶会にお誘いいただいたので、参加してきました。

香白韻 ~夏至の茶事~

会場のスタジオに入ってみると、天井の高い空間を活かした別世界が広がっていました。

天井の高い空間


片隅に置かれた流木に、ろうそくの光を利用した暖かな照明。

このライト手作りなんですって!


テーブルに目をやると、涼しげなセッティングに、味わいのある木製の茶盤。

涼しげなセッティング


実は、これらの小道具そして大道具(なんと机まで!)は、ご自分で作られたのだとか。
お客様のおもてなしをする空間を作るために、ピタッと来る物が無ければ、作ってしまう。
これぞ茶人の心意気です。

ごちそうの”馳走”という言葉は、まさにこのようなことを表すのに使われる言葉なのだと思いました。


さらに、スポットライトを照らすと、壁に枝の影が映り、木漏れ日の涼しさを演出するという芸の細かさです。

木漏れ日が


まさに空間全体が、うらりんさんの作品。
このような素晴らしい空間が、午前と午後の36名のゲストのためだけに用意されたのですから、なんとも贅沢なお茶会です。


もちろん、お茶も選び抜かれた素晴らしいものでした。
まずは、暑い中を歩いてきたことを取り去ってくれるような冷たいウェルカムティー。

ウェルカムティー


メイクイ(バラ)の冷茶にプーアルを合わせたものだそうで、メイクイの自然な甘さがたっぷりと出ている、それはそれは甘露な一杯でした。


はじめに荷花さんの茶席に着きました。

荷花さんの茶席


実は、このブログの楽天以外の相互リンク第一号は、荷花さんのブログです。
しかし、意外にも、今回が初対面だったのですね(^^;)
#某店の店頭ですれ違ったことはあるのですが・・・


最初に淹れていただいたのは、安吉白茶。

安吉白茶


天目茶碗を使い、レンゲですくって淹れていただきました。
低めの温度で安吉白茶の旨味をじっくりと引き出した、美味しいお茶でした。


そして続けて、台湾茶を。

茶譜をよく見ていなかった、私。
荷花さんに「何だと思います?」と謎かけされ、一口飲んで金萱茶と答えました。

・・・合ってて、良かったです(^^;)

美味しい阿里山金萱で、煎を重ねていくほどに味わいが増していく、力のある茶葉。
そして、荷花さんの繊細なやさしい淹れ方がよく出ている、とても柔らかい味のお茶でした。

いやー、ちび茶人君が羨ましいです♪


休憩時間を挟んで、うらりんさんの茶席へ移動。

香白韻さんの茶席


お茶菓子を楽しみつつ、津軽三味線タイム。
生演奏というのは、やはり全然別物だと感じます。
弦の震えが、空気を伝わってビンビンと身体に直接響きます。
お茶を飲む手を止めて、思わず聞き惚れてしまう。
そんな素晴らしい演奏でした。


さて、こちらの席で淹れていただいたのは北埔の烏龍茶。
まさに発酵と焙煎のマジックがかかったお茶で、口の中に香りと味が重層的に広がっていくお茶です。

私、味の深いお茶に出会ってしまうと、その個性を受けとめようと、味覚に意識を集中させるため、真剣に考え込んでしまうように見えるという悪い癖があります(^^;)
でも、決して評茶をしているわけではありませんよw
#そもそも、私、お茶に点数をつけるのが嫌いなんです(←評茶員にあるまじき発言)

このお茶は、ややもすると気難しい部分を見せやすいお茶だと思うのですが、そこはさすがうらりんさん。
豊かな香りと重厚感のある味わいをギュッと詰め込んだ一杯を提供して下さいます。
ラストを飾るにふさわしい、味わい深いお茶でした。


しおり


空間、お茶、淹れ手、スタッフetc...
全ての要素がおもてなしを突き詰めていったところに生まれた、素晴らしい会だったと思います。
まさに人間の五感をフルに使って楽しむ、初夏の昼の夢のようなお茶会でした。


今回のお茶会は、今まであまり日本にないスタイルの斬新なお茶会だったと思います。
色々な方が、出来る範囲で自分流のお茶会を開催し、そこに参加して刺激を受けた人が、また次のお茶会を開催する。
このような循環が生まれると、きっと日本でも独自の茶会文化が生まれていくのではないかなあ、と思いました。


素晴らしいお茶会を企画・運営された、うらりんさんと関係者の皆様に、あらためてお礼申し上げます。


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素晴らしいお茶会!





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Last updated  2009.06.21 11:15:49
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