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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:茶の種類・品種
湿度もあいまって、暑い。暑いです。
このようなときは、クーラーのかかった部屋の中で、爽やかな熱いお茶を飲むに限ります。 ↑エコのかけらもありません 今年の春の文山包種茶を飲みました。 坪林の品評会で参等奨になったものです。 品評会は、あれやこれや言われますが、やはりそれなりのお茶が出てくるケースは多いと思います。 優良奨レベルのお茶だと、「まあ、ちょっとゴージャスなパッケージ代だね」ぐらいに考えた方が無難ですが、その上の参等、弐等あたりは、しっかり作られていて、お値段も手の届く範囲のものが多いように感じます。 品評会開催コストもかかっているので、多少割高なのは事実ですが、あれこれ試飲して、残念な思いをするぐらいなら、品評会受賞茶を最初から手に取った方が時間は節約できると思います。 また、時期はずれに茶産地を訪問する場合は、良いお茶はほとんど売り切れてますので、品評会受賞茶を狙う以外にありません。 #定価が決まっていますので、販売する側も売りやすいですし、買う側も買いやすいわけです。説明も”○等奨”ですといえば済むので。 問題は、最低ロットが半斤(300g)か1斤(600g)になることですけど、空港や土産物店でパック詰めのお茶を買うよりは遥かに良いと思います。 茶葉は、深い緑でいきいきとしています。 お湯を差すと、フワーッと香りが立ち上ります。 ひとことで表現するならば、とても清らかで模範的な文山包種茶。 茶杯にはいつまでも爽やかな蘭の花のような香りが長く残ります。 口当たりは滑らかで、とても爽やか。 でも、一本調子な爽やかさではなく、軽発酵の烏龍茶らしく香りが微妙に変化していきます。 茶杯に残る香りも、徐々に甘い香りに変化していき、烏龍茶の醍醐味を味わえるお茶です。 このお茶、さすがに品評会受賞茶だけあって優等生だと思います。 とても上品な清々しさがあります。 しかし、一方でよくよく味わってみると、自然の中で生きてきた強さというか、やや野性味に溢れる力強い部分があり、その主張が味に出ています。 同じ作り手の頭等奨のお茶も飲みましたが、違いはこの点。 頭等はこれよりも上品というか、飲んだ瞬間は水のような感覚。 そのあと、ジワジワと旨味と甘みが来る感じで、お茶の主張は少なく、まさに美味しいお湯という印象。 でも飲んでいると、旨さだけが蓄積されていって、なんとも愉快な気分になります。 このお茶は、自己主張が強い分、やや点数を引かれたのだろうと思います。 喩えるならば・・・ 成績は良いんだけど、先生の言うことにたまに逆らっちゃう生徒 ですね(^^;) その方が人間味としては面白いと思うんですけど、品評会ではどうしても1つの評価軸で見ざるを得ませんから、こういうタイプは少し損をするわけです(笑) そんな品評会の限界を知りつつ、品評会受賞茶を楽しんでみるというのも、面白いことだと思います。 参等奨以上は、確実に一定のレベルには達しているお茶が多いですから、”順位”よりも”個性”に注目して飲んでみると、面白い発見があるのではないかと。 やっぱり、優等生過ぎてもねぇ(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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