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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2009.07.27
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カテゴリ:茶の種類・品種
先日、嶢陽茶行で買ってきたお茶を淹れました。

まずは奇蘭香鉄観音。

奇蘭香鉄観音茶葉

青い、青いです(^^;)

さて、このお茶、鉄観音と書いてありますが、奇蘭香というのが気になります。

奇蘭のような香りの”鉄観音”なのか、鉄観音製法で作った”奇蘭”なのかが分かりません。
※安渓で作られているお茶の品種で鉄観音と奇蘭というのが両方あるのです。奇蘭は白芽奇蘭という名前でよく知られています。

お姉さんに、もっと突っ込んで聞いてくればよかったなぁ・・・


まあ、飲めば品種も分かるかしらとさっそく淹れてみました。

奇蘭香鉄観音茶水

香りはかなり鋭い。
クチナシ系の香りが、キーンと高音のように響きます。

ただ、味わいとしては鉄観音的な回甘はあまり見受けられません。
味わいに厚みはあまり無く、香りに特化した感じのお茶です。

このような味の特徴から見て、おそらく品種は奇蘭なのではないかと思います。
これはこれで良いお茶だと思います。

奇蘭香鉄観音茶殻

茶殻を見ると、製法は安渓的ですね。
#おそらく、最終火入れが台湾なんじゃないかと思います。


もう1つのお茶は、金観音茶王。
嶢陽茶行の看板茶です。

こちらは全く正反対の茶葉。

金観音茶王茶葉

黒い、黒いです(^^;)

乾燥した茶葉の段階で、かなり強い火の香りがします。
「ここまで焙煎しちゃうと、お茶の内質が死んでしまって、火の味しかしないんじゃないの?」と少々訝しく思いながら、淹れてみます。


炭火焙煎ならではの、チョコレートのような甘い香りが漂います。

金観音茶王茶水

水色もかなり濃いめ。
でも、何とも言えない艶のある茶水です。


火の香りは確かに強く、味も日本で一般的にイメージされる烏龍茶に近い感じ。
でも、味わいにかなり厚みと奥行きがあります。
鉄観音の品種特性である酸味もかなり強めに出て、「俺は鉄観音だ」と強烈に主張しているかのようです。
そして、鉄観音らしさを示すように、戻りの甘さも強烈。
飲んでから喉に甘い香りが、ずーっと残ります。

飲み終えて、しばらくしても、この香りと味の余韻がいつまでも消えません。

何という個性派!


茶葉の状態を見ながら、ギリギリまで焙煎をする火入れの技術もありますが、原料茶の品質も良いものを使っているのではないかと思います。
さすが、老舗の看板茶だけのことはあります。


このお茶、かなり強烈なインパクトがあるお茶で、好き嫌いは真っ二つに分かれそうです。
が、一度ハマると手放せなくなってしまいそうなお茶です。
この強烈な個性に慣れてしまうと、他のお茶では満足できなくなってしまうのではないかと。
火入れの強い伝統的な鉄観音がお好きな方には、一度試して頂きたいお茶だと思います。


そして、このお茶、特筆するべき点として、飲むと身体が一気に温まります。
もう、汗がダラダラ噴き出してきますよ(^^;)


この時期は、クーラーに当たって身体が冷えてしまいがち。
そんなときに飲むのにも、向いているお茶ではないかと。


茶水の比較



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かなりの個性派!






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Last updated  2009.07.27 23:43:06
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