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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2009.08.28
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カテゴリ:旅行
先日、平泉と松島に行ってきたばかりなのですが、また旅行に出かけました。

JR東日本で出しているツーデーパスを活用して旅行してみました。
2日間、指定区間の普通列車が乗り放題で5000円。青春18きっぷのコンパクト版のようなものです。
今ならキャンペーンでレンタカーもSクラスを1日2000円で借りられるので、結構お得なきっぷだと思います。
#まあ、関東近郊で片道2500円を超す場所というのは、かなり限られるんですけどね。

さあ、問題は行き先です。
元同僚の占い師?によれば、私の旅行は西はダメ。台湾なんて論外とズバリと斬られました。
方角的に北西がいいそうなので、そちら方面へ行けと。

そんな話もあったので、地図でその方位を指で伝っていきます。
すると、ぶつかったのが榛名山。
おお、ここには榛名神社がありますね。

とはいえ、ここだけでは勿体ないので周囲を見渡すと、今しか行けない川原湯温泉を発見。
ついでに水沢うどんを食べ、伊香保温泉にも浸かってくるか、と旅程を決めたのでした。
#ダーツの旅みたいなもんですね(^^;)

というわけで旅行記開始♪

自宅からJRを乗り継いで、高崎へ。
高崎は、6年ぐらい前まではそれこそ毎週のように出かけていたものでしたが、久々に降りたら駅が綺麗に整備されていました。

高崎駅

いつの間にか、高崎問屋町という新駅ができてたんですね。

高崎から、吾妻線に乗り換えます。

吾妻線

渋川から吾妻線に入ると、単線のローカルな鉄道の旅です。
1時間少々で、本日の目的地・川原湯温泉駅へ到着しました。

川原湯温泉駅

川原湯温泉駅舎

木造の味のある小さな駅です。
時刻は12時過ぎ。

「お昼を食べてから・・・」とも思いましたが、そのまま吾妻渓谷へ突入することにしました。

川原湯温泉駅から、歩くとすぐに吾妻渓谷の遊歩道があります。

吾妻渓谷遊歩道入り口

約2km弱の遊歩道で40分ぐらいの所要時間だと聞いていたので、かなり楽観的に考えていました。
・・・が、歩き始めて、大いに甘かったことを痛感します。

2km弱の道のりなのですが、強烈なアップダウンがあるので、一気に体力を奪われます。
ものすごい急坂を息を切らして登ると、今度は沢に向かって急に下る。
これを延々繰り返します。

遊歩道の様子

序盤の2回ぐらいのアップダウンだけで、膝はすっかりケタケタと笑いが止まらない状態。

まるで、

生まれたばかりの子鹿

のようになってしまいました((((((^^;


しかも足元は滑りやすいのです。
小石が転がっていたり、木の根っこが遊歩道に横たわっていたり。
危うく足を取られそうになることもありました。

遊歩道の道中

この遊歩道は、ほとんど崖のようなところを通っていきます。
遊歩道とは行っても、舗装もされておらず、手すりがある場所もごくわずか。

確かに遮るものがなくて景色は良いのですが、一歩間違うと”滑落”します。

この付近はソフトバンクの電波も入らない状態なので、落ちたら最後。
助けを呼ぶこともできません。


かくいう私も、途中で

膝が笑った状態で、下りの滑りやすい坂に突入すると滑って命が危ない

と冷や汗を流すことがあり、急がずマイペースで歩くことに切り替えました。

冗談抜きに、ふざけて歩くと命が危険な道です。
体力に自信がない方は、遊歩道ではなく、国道を歩くことを強くオススメします。
#いや、マジで。

途中で何度か一息入れて、ようやく見えてきた赤い橋が遊歩道の終点・鹿飛橋。

鹿飛橋

ここから見る渓谷はまさに急流の生み出す絶景です。
一見の価値アリ!

吾妻渓谷の急流

鹿飛橋からすぐに国道に出ます。
ええ、ここは国道からすぐなんですよ。

国道にも歩道があるのですが、こちらはもう歩きやすいのなんの(笑)

国道をさらに駅と反対方向へ歩いていくと、山側の線路に日本一短いトンネル樽沢隧道があります。

樽沢隧道

写真でも反対側がすぐに見えるぐらい。全長7.2mという不思議なトンネルです。
時刻表をチェックすると、10分後に電車が通るようなので、ちょっと待って撮影してみました。

樽沢隧道を通る列車

ね、短いですよね(^^;)


写真を撮って満足したので、国道の歩道を通って駅の方に戻ります。
遊歩道の方が確かに迫力はあるのですが、国道から見る吾妻渓谷もなかなかです。

国道から見た吾妻渓谷

途中、蕎麦屋さんを発見したので、こちらで昼食を。

蕎麦屋

舞茸天ざる

ごろんと巨大な舞茸の天ぷらが付いたそばを頂きました。

このお店の裏手には、白糸の滝があります。

白糸の滝

遊歩道は結構ハードですが、国道の歩道を歩くのでも、十分景色は堪能できそうですね。

吾妻渓谷と鉄橋


さて、関東の耶馬溪とも言われる吾妻渓谷ですが、この景色が見られるのもそう長くはありません。

その理由はこれです。

ダムの一部

渓谷に似つかわしくないコンクリートの建造物が見えます。

このあたりは、八ッ場(やんば)ダムというダムが建設され、吾妻渓谷の一部と川原湯温泉の街はダムの底へ沈むことになっているのです。

その将来予想図の看板があちこちに立っています。

八ッ場ダムの看板

現在地はダムの中。。。
あと数年でこの場所には来られなくなるわけです。

今しか来られない、というのはオーバーでも何でもなく、まさに進行形で進んでいるのがここ吾妻渓谷と川原湯温泉なのです。
「今しかできない旅」というのに、ふさわしい旅先です。

工事は遅れていながらも着々と進んでいて、遊歩道の山側にもこのようなコンクリートの壁が立ちはだかっていたりするのです。

吾妻渓谷ダム工事

完成は2010年の予定だったのですが、それがさらに後倒しになりました。
そして、もっと後倒しになる可能性が出てきています。


実は、旅行出発の前日に民主党のマニフェストをもらいました。
それをパラパラめくっていたら、”八ッ場ダムは見直す”と書かれていました。
民主党が政権を取ったら、さらに工事は遅れる、あるいは廃止になるかもしれません。

税金の無駄遣いを減らすのね、と簡単に読み流しました。


が、現場に来てみたら、印象が全く変わりました。

もう、あちこちの山に大がかりなコンクリートの壁が作られていて、工事をする重機の音が鳴り響いていました。
既に自然の形は変わってしまっていて、ここで中止と言われても、既に元には戻せないところまで来ています。
おいおい、これじゃ、見直しなんてできるような状況じゃないじゃん・・・と違和感を感じたのです。

この違和感は、川原湯温泉の街を歩いて、さらに強まるのです。

続く。


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Last updated  2009.08.29 01:56:21
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