|
テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:中国茶入門編
中国茶やってます、という話になると、よくある質問が「難しいですか?」というものです。
「いやー、難しくなんかないですよ。簡単です」 と答えるのが、なんだか一般的なマナーのような感じになっています。 初対面でヘンな人だと思われたくないので、私もそう答えることが多いです。 しかし、私、この質問に対して、本音で答えるならば、 「簡単にも、難しくもなりますよ。それは、あなた次第です」 と禅問答のような回答になります((((((^^; まあ、確かに簡単なんです。 だって、基本的にはお湯を注げば飲めます。 日本のお茶や紅茶と全く変わることがありません。 #味は保証しませんけど。 しかし、このことだけを指して、簡単というのは、やや抵抗があります。 * * * * * * 「簡単だ」と言われて、Aさんが、ネットで調べた中国茶専門店に茶葉を買いに行ったとしましょう。 普通の初心者は、ここでつまずきます。 まず、 お茶の名前が分かりません 当然ですが、全部漢字で何が何やら・・・と途方に暮れます。 商品の棚を見ていると、画数の多い漢字が妙に多かったりして、目がチカチカしてきます。 しかも、同じお茶でも値段が違うのが色々あります。 えーと、50gで1000円、50g2000円、それから25gで4000円! 何だ、この値段は。 ひょっとして中国茶って高いの? 中国産だから安いんじゃないの?? と、混乱の極みに陥ります。 そこに一筋の光が。 あ、鉄観音って書いてある。 鉄観音なら聞いたことある。これを買ってみよう。 と、救われた気分になって、店員さんに、 「すいませーん。鉄観音が欲しいんですが」 と声をかけます。 「鉄観音ですか。どんなのがお好きですか?」 へっ?どんなのと言われましても・・・(汗) さあ、困りました。 確か、ペットボトルの烏龍茶で、鉄観音入りと書いてあったのがあったのを思い出します。 そうだ、あれだ。あれが鉄観音だ。 「ちょっと香ばしい焙じ茶みたいなのが、いいんですけど」 と言った瞬間、店員さんの表情が曇ります。 「そういう鉄観音はないですねぇ・・・」 Aさん、もうパニック寸前です。 これは余計なことを言わないで、早く帰った方が良い と思い、何か適当に買うことにします。 一番安いのを買うのも気が引けるからと、下から2番目の50g2000円のお茶を買いました。 いつも日本茶だと、100g1000円しないものを買っているので、ずいぶん散財したなぁと思いつつ、お会計を済ませます。 冷や汗をかきながら、初めての中国茶専門店を後にしました。 * * * * * * そして、自宅にて。 待ちに待った、中国茶タイムです。 よーし、高いお茶買ったから、丁寧に淹れちゃうもんね。 と、パックを開けて驚きます。 うわ、このお茶なんか丸まってる。 これって、花粉症に効くっていう凍頂烏龍茶とかいうやつじゃないよね? 鉄観音って、こんな色だったっけ? と、ちょっと面食らいます。 しかし、気を取りなおし、 あ、たしか高いお茶ほど、ぬるめのお湯で淹れるって、テレビでやってたな。 じゃあ、少しお湯を冷まして・・・ と、聞きかじりの知識を駆使して、自分なりに丁寧に淹れてみました。 なにしろ、いつも飲んでいるのよりも、ずいぶん高いお茶です。 でも、なんか美味しそうじゃありません。 香りも弱い感じです。 いや、そんなはずはない。 高いお茶なんだから美味しいはずだ。 と飲んでみました。 しかし、やっぱり、とても青っぽく、香りもハッキリしない、生煮えのキャベツ汁のような味がしました。 2煎目は、お湯の温度を上げてみようか、と思って、熱湯を注いで紅茶のように長く置きました。 ・・・今度は渋くて飲めたもんじゃありません(T_T) さすがに2煎も出したら、もう飲めないよな。 出がらしを飲むと身体に良くないって言うし。 と、茶葉をそこで捨ててしまいました。 高かったのに勿体ない。。。 結局、これに懲りたのか、残った茶葉は、引き出しの中にしまわれたままになってしまいました。 ・・・ああ、中国茶って、全然簡単じゃない(T_T) Aさんの中国茶失敗記、おしまい。 * * * * * * いかがでしょうか。 え?こんなヤツいないだろうって? いやいや、これ、 70%ぐらい実話ですw 続く。 主人公はAさんですからねぇ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[中国茶入門編] カテゴリの最新記事
|