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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2009.10.21
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カテゴリ:中国茶入門編
さて、中国茶の最初が難しい理由を、整理していきましょう。

私、難しい理由を分解すると3つに集約されると思います。

<難しい点1:範囲の広さ>

まず、”中国茶”という括りは、1つのものとして捉えるには、そもそも広すぎるのです。
この”範囲の広さ”が、最初のハードルを高めています。

中国茶が、例えば烏龍茶だけを指すのなら、そんなに難しくはありません。

しかし、中国茶の定義が、

”中国本土及び台湾で生産されるお茶全般”

ということになると、これは厄介です。

烏龍茶だけでなく、緑茶、紅茶、黒茶、黄茶、白茶、花茶、茶外茶と、全くタイプの違うお茶をも含むことになります。


多少誇張して、お酒で喩えるならば、”日本酒”と言いながら、清酒、焼酎、泡盛、地ビール、国産ワイン等々、日本で造っているお酒全部を指すという感じです。

この状態で、「美味しい”日本酒”の飲み方を教えてください」と言われても答えようがありません。

えーと、封を開けて、グラスに注いでください

程度のアドバイスしかできないでしょう(^^;)


中国茶というのは、そもそも、こういうカテゴリー分類だと思っておけば、”茶葉の種類ごとに淹れ方や茶器を変える”のような一見面倒に見える部分も、すんなり合点がいくのではないかと思います。
紅茶や日本茶(煎茶)に比べると入り口が難しく感じるのは、「ああ、そりゃごもっとも」と納得できるのではないかと。


また、お酒なら封を開ければ、すぐ飲めますが、お茶の場合は”淹れる”という作業が必要になります。
この”淹れる”という作業が厄介です。

それぞれのお茶には、適した淹れ方があります。
このポイントを外してしまうと、せっかくの美味しいお茶も台無しになります。
そう、先のAさんのように。


でも、残念ながら、中国茶の美味しい淹れ方は、統一の方法・ルールにしようがないのです。
お茶が特定できたとしても、紅茶のように何gで何cc、お湯は何度で何分間と、厳密に定義することができません。

逆の言い方をすると、

中国茶は淹れ手の裁量の幅が大きい

とも言えます。
これを面白い(工夫の余地がある)と感じるか、難しいと感じるか。
その違いです。


最初は、その適切な淹れ方がまるで分からないので、えらく大変に感じるのです。
しかも見たこともない茶器が出てきて、それを1つ1つ温めていたり、急須にお湯を上からかけてたりすると、「なんて面倒なんだ」とか思ったりします。


でも、実際の淹れ方は、一定のルールに基づいて、茶葉の判断と数種類の技法の組み合わせをしているだけです。
これで、ほぼ網羅できるので、コツをしっかり教えてもらえさえすれば、すぐに慣れてしまいます。
あとは練習でカバーできます。


先に”子供でもできる”と書きましたが、”茶葉の判断”と”それにあった淹れ方はどういうものだろうか?”と考えるところさえクリアできれば、動作自体は難しくないのです。

実際、それこそが中国茶を美味しく淹れるコツだったりします。
それを知っているかどうかで、美味しさがまるで違います。


種類が多い分、そのコツを学ぶのに少し時間がかかる

と覚悟さえしておけば、中国茶は全然怖くありません。

それどころか、日本茶や紅茶を淹れる際にも役立つノウハウなので、覚えておいて損はないと思います。


次、2つめに行きます。

続く。


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これ、終わるのか?(^^;)






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Last updated  2009.10.21 22:38:00
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