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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:茶の種類・品種
それでは平水珠茶を使って、モロッコ流のミントティーを淹れてみましょう。
タジン鍋も流行ってますし、最近モロッコは注目されていますね(^^) ←タジン鍋 #いつも、ハクション大魔王が出てきそうな形だなぁと思うんですけどね(^^;) レシピは、こちらを参考にしました。 All About「エスニック」 モロッコの「ミントティーの淹れ方」 用意したのは、 ・平水珠茶6g ・スペアミント ・砂糖20g ティーポットは直火にかけられるのを持ってないので、普通ので代用。 その分、しっかり熱湯で温めるようにしました。 それにしても、20gの砂糖というのは壮観ですなぁ・・・ えー、体重計が怖いです((((((^^; まずはティーポットをしっかりと温めて、茶葉を入れ、少量のお湯を注ぎます。 少し香りを聞いてみますと・・・ 地方のビジネスホテルの部屋(喫煙可)に入った瞬間 を思い出しました(爆) 茶葉がお湯になじんで、少しほぐれた段階ですすいで(中国茶的には洗茶ですね)、ミントと砂糖を放り込みます。 この後、熱湯を高い位置から注ぎます。 じっくり茶葉の開く頃合いを待って、1杯分をティーカップに注いで戻す動作を2回やりました。 で、出来上がりはこちら。 先程の”喫煙ルームの香り”はどこへやら。 ミントの香が爽やかなお茶に仕上がりました(^^) さて、飲んでみた感想ですが・・・ 現地で、モロカンウイスキーとかベルベルウイスキーと言われるのが良く分かりました。 とにかく、”濃厚”なんです。 最初はミントの爽やかな香りが印象的ですが、かなりどっしりとしたお茶の味が来ます。 スモーキーさは消えて、むしろ濃厚な味わいの方が良く出ています。 お茶の渋さの部分は、砂糖の甘さによって上手くカバーされていて、スッキリとした爽やかな印象が強調されています。 甘すぎるかと思っていましたが、全然そんなことはなく、抵抗なく飲めます。 #あの砂糖の量を見てしまうと、少し抵抗があった方が嬉しいのですが。。。 これは、なかなか美味しいじゃないですか(^^♪ 贅沢を言うと、やはり一度火にかける工程は必要ですね。 お茶の味がもう少し強ければもっとバランスが良いのに、と思いました。 ティーコジーをかぶせるのも手かもしれません。 * * * * * * さて、こうしてレシピに従って飲んでみると、 モロッコのお茶の淹れ方は、非常に理に適っている と感じました。 平水珠茶という、きつく締まった茶葉の味を引き出すために、 ・ポットをしっかり温める →温度を極力高くして、抽出を促す ・茶葉にお湯を一度なじませて、茶葉を開きやすくしてから熱湯を注ぐ →いわゆる洗茶。味をスムーズに出すための工夫。 ・高い位置からお湯を注ぐ →高低差から生まれるお湯の水圧を使って、抽出を促す ・火にかける →高温をキープし続けて、成分の抽出を促す ・火にかける際、蓋は開けておく →余計な水分を飛ばしている と、お茶の本質の味を濃厚に出すために「これでもか!」というぐらいの工夫がされています。 ここまで徹底して味を引き出そうとすると、美味しさの他に茶葉の渋みや苦みも出てしまいがちですが、そこは砂糖やミントの爽やかさでカバーする。 茶葉とミントと砂糖が、お互いに強烈な主張をしながらもバランスがとれているのを目指すわけですね。 だから、ウイスキーと言われるような濃厚さを備えたお茶に仕上がるというわけです。 一般にミントティーと言いますと、”ハーブティー”という扱いをされますが、実際には主役はミントではなく、あくまで”お茶が主役”なんだろうと思います。 「砂糖の甘さやミントの香りで茶葉の質の悪さをごまかす」のではなく、「茶葉の濃厚な味をしっかりと味わうための工夫」であり、お茶そのものの味を楽しんでいるのではないかと。 陸羽以降、お茶に何も入れないのを良しとする東アジア世界。 この立場から見ると、モロッコの淹れ方は”異端”のように見えます。 しかし、お茶の本質を引き出そうとしている点では、何ら変わりはありません。 モロッコは、間違いなく茶文化大国だと思います。 マラケシュやカサブランカの街並みも魅力的ですし、是非一度現地で淹れてもらいながら、お茶談義をしてみたいものです(^^) モロッコに敬礼! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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