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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2010.03.24
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春分を越え、俄然お茶の虫が騒ぎ出した、あるきちです。

振替休日の月曜日、碧眼猫さんにお誘いいただいて
Xiang Le中国茶サロンのみなさんのお茶会に参加してきました。

鳴小小一碗茶」の連載でおなじみの工藤先生が主宰するXiangLe中国茶サロンでは、
茶藝の勉強をするコースがあります。

その上級コースがプライムコースなのですが、このコースでは

その人の個性を活かした茶藝

というのに取り組まれています。


今回のお茶会は、その一区切りの意味で行うものなので、
”おさらいかい”という名前なのだそうです。



それにしても、XiangLe中国茶サロンは、中国茶の世界では草分け的存在で、
その門下生の方々はあちこちで活躍されています。

しかしながら、”XiangLe中国茶サロンとしてのお茶会”が、
こうした形で外部の人に公開されるのは、初めてなんじゃないかしらと思います。
これは貴重な機会です♪
#あ、私、この世界のぺーぺーなので知らないだけかもしれませんが。。。


今回は10人の方がお茶を淹れていましたが、まずは碧眼猫さんの席へ。

碧眼猫さん

碧眼猫さんらしい、スタイリッシュな茶席です。
その中央にでーんと風格のある姿を見せているのが、今回のお茶。

70年代プーアール

70年代後半のプーアール磚茶です。
これを蓋碗で淹れていただきました。

プーアール茶水

棗香の少しあっさり目のお茶でした。

この席についた方は、かなりお茶ふぇち度の高い方々ばかり(笑)だったのですが、
特にプーアール茶のエキスパートお二人のお話が面白いのなんの。

「堆積の時の温度が出荷先によって違う」という生産現場の裏話や
「これは台湾にいたことがあるかも(香りで分かる)」という、
色々なお茶を飲んだ人しか分からない、ツウっぽいコメントだとか。

いやー、こういう話を聞きながら飲むお茶は、なんでこんなに楽しいんでしょう(^^)
↑かなりツボだったと思われる


さらに碧眼猫さんが最後に細工を。

お茶に何と”梅”を加えました。

同じお茶でも、酸味と香りが加わって、また面白い雰囲気に♪

なんでも、この味にたどり着くまでに、色々な梅で実験したのだとのこと。
失敗作も含め、梅入りのお茶を飲み続けるというのは、なかなかの苦行かと。
お茶会というのは出てくるまでには、色々苦労があるのですよねぇ(^^;)


梅とお茶の相性についても、あーだこーだとみんなで話し合いをしていたら、
あっという間に時間になってしまいました。


・・・お茶ふぇちのお茶談義は、どうも時空を歪めるようです(笑)



続いて、めぐさんの席へ。

めぐさん席

一見すると中国茶のお茶席ではないような気がしますが、

白毫烏龍茶

しっかりと茶葉とガラスの急須がありました。
東方美人(白毫烏龍茶)ですね。

でも、

え、1人に1つずつの急須?


そう1人1人淹れるのです。
しかもお湯の量は少なめで長めに。
要は濃く出すのですね。

そうして出来たお茶をこちらに注ぎます。

アイスに白毫烏龍茶

アイスクリーム

そうすると、アイス自体の甘さに東方美人の甘さが加わって、何とも美味しい飲み物に。

当然、温かいお茶をかけるので、溶けるわけですが、
器がガラスのティーカップなので、そのままグイと飲めるというわけです。

これもまた、アイスの銘柄によって、ミルクっぽさが勝ってしまったりして、
美味しいのとそうでないのがあるので、色々試されたのだとか。
こういうのを追求してくと面白いんですよねぇ。
↑実験ものは大好きらしい(笑)


次に、ガラスのトールグラスで白毫烏龍茶を。

グラスで白毫烏龍茶

口がすぼまった形のグラスなので、香りが楽しめるという趣向でした。


こちらのお席もあれこれお話していたら、あっという間に時間が経過!

・・・やはりお茶を飲むと、時間の感覚が分からなくなります(笑)



と、2つの席でお茶をいただきました。

茶藝のイベントでありながらも、形式的な所作を追求していく方向性ではなく、
「こんな飲み方をしてみると楽しいのでは?」という、
お茶好きならではの視点がふんだんに盛り込まれていて、とても楽しいお茶会でした。

”茶藝”という言葉は、色々な解釈の余地がある言葉なので、
私はやや避けて通っているのですが、

こういう茶藝なら大歓迎!

と思ったのでした(^^)


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Last updated  2010.03.25 00:18:36
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