中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)
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最近の寒暖差のおかげで、すっかり風邪をひき、ようやく回復してきたあるきちです。 おかげで先週は、ほぼ1週間棒に振った感じです。。。(-_-;) さて、いよいよ今週末は清明節。 お茶好き的には心浮き立つシーズンですね♪ ・・・と、行きたいところなのですが、悲しいお知らせです。 今年のお茶は間違いなく、 大減産 になりそうです。 中国の茶産地を飛び回ってきたばかりの、今古茶籍の百大先生に色々聞いてきましたので、ちょっとまとめてみます。 ※さらに詳しい内容は、簡さんのつけている日記を参考にしてみてください。 <雲南> 先日、お伝えしましたが雲南省の方では、大干魃の影響で、農作物全般に深刻な被害が広がっています。 http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2714949/5551234 何しろ”半年以上もの間、一滴も雨が降らない”という状況のようで、100年に一度の大干魃だと言われているぐらいだそうです。 #先日、雨がようやく降ったようですが、どのくらい回復するやら。 この影響はお茶も例外ではなく、プーアール茶の工場も原料茶が入ってこないので、稼働率がグッと落ちているようです。 量が少ないから、仕入れ値も上がる、と全く良いことがありません。 とはいえ、そんな中を生き残った雲南毛峰を飲みましたが、かなりギッシリと詰まった味わいで、平年より味の濃さを感じます。 収穫量は激減ですが、適切な時期に収穫されたお茶の品質は決して悪くないようです。 #でも、問題は”価格”です。農家も生活がありますから、値段を上げざるを得ません。 <広東> 広東省に行きまして、単ソウの産地、鳳凰山。 ここでは、寒波の影響が出た模様です。 特に標高の高いところにあるお茶の新芽が凍死してしまい、全滅したところもあったとのこと。 高地のお茶ほど、味の深みがあるのは台湾の高山烏龍茶と同じ原理。 ですので、美味しいところの茶樹に影響が出ているのは、本当に痛い。 平地のお茶は大丈夫なようですが・・・ 茶摘みの最盛期はもう少し先ですので、回復を待ちたいところです。 <浙江> 深刻なのは緑茶の産地です。 浙江省は寒波の到来で、本来ならば市場のバランスを保つ役割もしている浙江龍井が減産になりました。 芽吹いたばかりの新芽が凍害に遭ってしまったためです。 そして、本命中の本命である西湖龍井。 本来、今の時期はお茶の最盛期であるはずなのですが、新芽の量が少なく、産量がなかなか上がらない日々が続いているようです。 ある農家では、普段だったら150斤ぐらい生産している時期なのに、今年の生産量はわずかに2斤。 ・・・事態は、思ったよりもずっと深刻なようです。 でも、出来たお茶の品質は決して悪くないんですね。 例年より、甘みが強い感じのお茶に仕上がってます(←ちょっとだけ飲んだ)。 産量減に敏感に反応するのが、価格です。 量が少ないこともあって、明前龍井茶の価格は急上昇しており、産地の価格で1斤が1万元(つまり、100gで3万円!)という声も聞こえてきているようです。 西湖龍井の最高級品は平年でも8千元ぐらいするのもありますが、ここまで値上がりしてしまうと、まず商売になりません。 #特に日本では流通させられないでしょう。諸経費を載せただけで”末端価格”と呼びたくなるぐらいの値段になりますから((((((^^; さらに、今年は上海万博の年ですので、龍井茶の需要はおそらく増えるものと思われます。 おそらく現地では、茶摘みを遅くまで行ったり、他の産地のお茶を引っ張ってきて、何とか産量をカバーする方向に動くのではないか?と、私は見ています。 その結果、雨前が明前に化けたり、雨後が明後に化けたりする玉突き現象が起きる可能性があります。 #飲み慣れていないと、普通の人にはわかりませんからね(^^;) 明後の龍井も、明前が少ない分、価格が上昇するのは避けられないものと思われます。 リーズナブルに美味しいお茶を楽しみたいタイプの私には、実に悩ましい。。。 今年は、”明前にこだわりすぎない”というのも大事かと思います。 あとは、ワークシェアリングならぬティーシェアリング。 貴重なお茶はお茶会などを開いて、何人かで楽しむのが良いのではないかと思います。 一人で飲むには高いお茶も、みんなでシェアして飲めば、一人あたりの金額はグッとリーズナブルになります。 他の方の印象も聞け、話も弾むので、一石二鳥どころか三鳥四鳥にも。 そんな楽しみ方が出来るのも、お茶の良いところ。 非常時には非常時なりの楽しみ方をしたいものです(^^) ティーシェアリングのススメ! <PR> そんな貴重な龍井を飲めるのが三清茶会です。 今回は、浙江省麗水市産の遂昌龍井というお茶が提供される予定です。 先日、雲南・鳳凰山・杭州・洞庭東山などを回ってこられた百大先生に産地の様子なども聞けると思います。 今のところ20名ぐらい参加予定ですが、まだまだ入れますので、ご予約お待ちしております!
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