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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2010.05.03
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カテゴリ:茶の種類・品種
GW(ガンガンお茶飲むぞウィーク)第2弾は、獅峰龍井です。

今年、緑茶の産地はちょうど早生種の芽が出始めたときに寒波に襲われ、新芽が凍害にかかってしまうという試練がありました。

中国緑茶の代表格、西湖龍井も例外ではなく、早めに芽が出る龍井43号の最初の新芽は凍害で茶摘みできず、2番目に出てきた新芽を摘んで何とか生産していた、という状況でした。

そんな中、何とも幸運なことに、全工程手作りの3月26日摘みの獅峰龍井を今年も飲むことが出来ました。

獅峰龍井


ここ4年ぐらい同じ茶農家さんのお茶を飲んでいるので、昨年との味の違いが分かると思います。
例年、かなりクッキリとした輪郭のある味で、まずは香りが先行し、あとから旨味の来る印象のお茶でした。

茶水


ところが今年は、香りも確かに良いのですが、圧倒的に印象に残ったのは、旨味の深さというか、甘みの強さです。
「テアニンを感じる」とか言うと、かなり怪しい人になってしまいますが(^^;)、「ありゃ、安吉白茶を飲んでたんだっけ?」と思うほど旨味がギュギュッと茶水に詰まっています。

その印象があまりに強いので、例年よりも香りの印象が、あまり残りません。
寒さでギュッと締まったことによって、香りよりも味の方の成分が強めになったのかもしれません。

蓋碗で淹れました



飲み手にとってはとても美味しいお茶ではあるのですが、今年のお茶は品評会などでは、例年よりも評価はあまり上がらないと思われます。
というのは、一番の新芽が凍害に遭ってしまったので、芽の出方が揃えにくいので、外観の評価が落ちてしまうと思われるからです。

実際、現地の評価もこの点を割り引いて見ているところがあるようです。
中国茶ニュース

とはいっても、美味しさはかなりのもの。
甘さでとろけます。

評茶で評価の高いお茶が、必ずしも美味しいお茶とイコールではないことが良く分かるお茶でした。


今年は、寒波が長居したこともあって、明後や雨後のお茶でも、品質は悪くないようです。
お値段は全般的に高めですが、今年の龍井にはそんな傾向もあるようなので、明前にこだわらずに飲んでみるのも良いかもしれませんね。


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さすがは龍井(^^)






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Last updated  2010.05.03 23:39:27
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