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カテゴリ:お茶のイベント・勉強会など
ようやく秋らしい爽やかな休日となった日曜日。
中国茶インストラクター協会の主催イベントChinese Tea Festa 2010が開催されました。 当日は、大勢の方にご来場いただきまして、ありがとうございました! こちらのブログをご覧になってお越しいただいた方や気にかけてくださった方のために、少しご報告をさせていただきたいと思います。 * * * * * * 会場は昨年と同じ、代官山・ヒルサイドウエスト(ヒルサイドテラスの別館的な建物)。 今年は2部屋借りての開催になりました。 昨年は会場が非常に狭く、待合スペースすらない状態だったのですが、今年は受付の後ろにこんなスペースが。 こちらで来場いただいた全ての方に、冷茶と温かいお茶のサービスがありました。 冷茶は、水出しのジャスミン茶と硬度の低い国産の発泡ミネラルウォーターでじっくり抽出したライチ紅茶。 発泡ライチ紅茶は、ピリッとした炭酸の刺激のあとに甘いライチ紅茶の香りが広がる、美味しい冷茶でした。 また、温かいお茶については、蒙頂黄芽と焙煎のしっかり効いた鉄観音茶王(嶢陽茶行のもの)。 蓋碗や茶壺を使って丁寧に淹れられていました。 めずらしい黄茶に、鉄観音茶王は、お茶会のメインで出てもおかしくない、深みのあるお茶です。 これがウェルカムティーで出されるというのは、結構インパクトがあったようです。 待合スペースの一角には協会員紹介コーナーがあり、さまざまなチラシが置かれていました。 11月から始まるうらりんさんの茶塾などと並んで、地球にやさしい中国茶交流会のチラシも置かせていただきましたm(_ _)m 1階奥のワークショップ会場では、テイスティングとワークショップが開催されました。 中国茶テイスティング ”中国茶で中国大陸一周”のテーマ通り、中国全土の名茶が30種類揃えられていました。 1つ1つを鑑定杯で抽出して、味を次々に見ていきます。 古丈毛尖とか都キン毛尖、雪青、といった日本で入手するのはちょっと難しいようなお茶も色々取り揃えられていました。 第2部に参加してみたのですが(自腹)、緑茶が多いので、結構体力的に大変でしたね(^^;) ワークショップA ワークショップAでは、「中国茶と料理のマリアージュ」ということで、中国茶と料理を一緒に食べて、お茶だけを飲んだ時との違いを見てみようという試みでした。 お茶は、黄山毛峰、黄金桂、鳳凰単叢、四川紅茶の4種類が用意され、料理はチーズやスモークサーモンといった、洋風のものから、和風のカボチャの煮付け、中華の酸辣涼麺などが次々と提供されました。 参加者の方が、お茶を単体で飲んだ時と、料理を食べた後に飲んだ時の感じ方の違いを熱心にメモを取っている姿が印象的でした。 ワークショップB ワークショップBは、「水とお茶のマッチング」。 5種類の硬度の違う水を用意し、これで龍井・肉桂の2種類のお茶を淹れ、お茶の水色の変化や香りと味わいの違いを比べました。 個人的には”龍泉洞の水×龍井”が虎ホウ泉の水並みに合うと思っていたのですが、参加者の方のアンケートによると、必ずしもそうではなく。 好みには、かなりバラツキがありました。 水の善し悪しは古くから議論されてきたテーマですが、やはりお茶は嗜好品で、人の好みというのがあるので、なかなか一概には最高の水を決められないという事情を目の当たりにした感じでした(^^;) ワークショップC ワークショップCは、擂茶を実際に作ってみようというワークショップでした。 その前に歴史を振り返り、擂茶の原型となったとされている三生湯や食事として食べられていた生餐、そして通常の擂茶と3種類の試飲から始まりました。 そして、漢方の考え方を解説したのち、みなさんで擂茶を作っていただきました。 なかには、欲張りすぎて失敗、という方もいらっしゃったようですが、自分なりのブレンドを楽しみながら作っていたようでした。 今回、広がった会場は地下1階のスペースだったのですが、そのスペースで行われていたのが、茶席です。 茶席「秋爽茶房」 この部屋に広がっていたのは、茶席だけの空間です。 ここに入れるのは、1時間に16名のお客様と4名の淹れ手、アシスタントのみ。 かなり贅沢な使い方をしました。 中央には、モチーフとなった書が飾られています。 各席には、この「渓水松風 月白風清」の八文字の漢詩から一文字ずつをとった名前がつけられ、各テーブルごとに8種類の台湾茶が提供されていました。 席では、創作菓子も提供され、お茶とお菓子をしっかり楽しんで頂きました。 参加者の方は、いつもと違う空間で、お茶を楽しめたのではないかと思います。 一日だけの営業ではもったいない!という声が上がったほどでした。 * * * * * * このイベントを作ったのは、総勢35名のインストラクター。 インストラクターといっても、実際に教えている方ばかりではなく、中国茶は趣味という方のほうが多いぐらいです。 「一度勉強したんだけど、最近は・・・」という人も多いのが中国茶の世界なので、こういう機会に戻ってきていただいて、もっと全体が盛り上がっていくと良いのですが。 「来年も!」という声もボチボチ上がってきているので、来年もあるかもしれません。 開催された際には、ぜひお越し下さいませ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.27 23:10:48
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