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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2011.03.01
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幕張メッセで開催されているFOODEX2011に行ってきました。

幕張メッセ


2007年から行き始めているので、これで5回目ですか。
あまり時間が無かったので、お茶関連のブースをザザッと駆け足で眺めてきました。

国内のブースで目についたのは・・・

藤枝茶業イノベーション協議会

女性マーケット向けの商品開発をしておられるそうで、斬新なパッケージの商品が並んでいました。

大和茶販売

ミルクで飲む?という試みをしていたようです。

牧ノ原・発酵釜炒り茶推進協議会

昨年に引き続き出展していました。
国産の烏龍茶づくりに挑戦している組織だそうです。
世界お茶まつりでも出展していて、イベント慣れしてきているのか、ブースの作り方が進歩していたように感じました。


それから、中国ゾーン。

やる気のない感じは相変わらず(苦笑)なのですが、今年はかなりの数のお茶屋さんが出ていました。
たぶん、ざっと数えただけで10軒以上はあったと思います。

有名どころでは、天福名茶も出展していました。
その他、名前を聞いたことのある新進気鋭の業者も数社出ていたようです。
福建あたりの会社が多かったですね。

ただ、相変わらず、何をPRしたいのかよく分からないブースばかりなので、あまり面白くないですけど(^^;)

台湾ブース。

いつもの常連の方たちが出ているという感じでした。

ブースの入口のメインステージ横にお茶専用のステージがあり、日本台湾茶協会華泰茶荘が代わりばんこにお茶の紹介などを無料でやっています。
茶友が手伝いをしていたので、少し見学。
みなさん興味深げに聞香杯セットを使ってお茶を飲んでいました。


さて、本日のお茶好き的なメインイベント。
3時からの台湾区製茶工業同業公会のセミナーに参加してきました。

台湾名茶発表会


今年は「台湾名茶発表会」ということで、4種類のお茶の紹介をされていました。
4種類とは、台湾烏龍茶(凍頂や高山茶などの丸っこいヤツとのこと)、台湾包種茶(文山とか)、白毫烏龍茶、焙香烏龍茶です。

質疑応答になったら黄正敏さんが登場。
非常に歯切れの良いトークで、会場から爆笑が起こることもしばしば。


さて、一連の流れの中で感じたことなのですが、どうやら公会としては、お茶の種類を絞って、消費者を混乱させないようにしたい、という意向が強いようです。
お店がある程度の品質保証を受け持つんだから、消費者は品種だとか産地だとかはあんまり考えることなく、お店の看板を信用しなさいよ、と。

台湾でも強まっている農家の直販への動きや、専門家なる人々があれこれ細かしくお茶を細分化してしまうという流れには、反対しているという印象を受けました。
それが一番強く表れていたのは、「お茶は農作物じゃなくて加工品」という言葉でしょうか。


このへんが、現在のお茶マーケットの難しいところなんですよねぇ。。。
経済が右肩上がりの時代ならば、圧倒的に流通業者(特に卸)の力が強かったので、彼らの力である程度、市場がコントロールできたのです。
が、消費者の嗜好が多様化し、市場が成熟してしまった現在では、生産者・卸売業者・小売業者・専門家・消費者が、それぞれ思い思いのことをやっているため、余計に混乱しているという面があります。

各関係者が言っていることは、それぞれの立場から見ると、至極もっともな主張なのですが、それが行き過ぎると他の人たちに余計な負荷を与えることになります。
たとえば、生産現場を知らない消費者の言うこと(生産コストも知らずに、もっと安くとか無茶苦茶な値段でブランド茶を要求する等)に振り回されすぎると、お茶屋さんや農家はやっていけません。
逆に、流通業者の言うことを聞きすぎるのも問題です。あまりにバリエーションが少なくなってしまい、お茶選びがつまらなくなります。飲料としての魅力が減れば、今の時代、消費者にはコーヒーでも何でも他の飲みものの選択肢は豊富にあるんですから、当然、お茶の消費量は減りますわね。



結局のところ、長期的に美味しいお茶を末永く飲んでいくためには、それぞれが歩み寄って、上手に要望をバランスさせることが必要なんですが、それぞれの立場毎の集まり(=組織)はあっても、お互いが連携していない。
ここを解決しないと、お茶業界は低迷から抜け出せないよなぁ、と妙に考え込まされました。
↑これ、最近の研究テーマなんです。


ちなみに、恒例のおみやげは、包種茶一缶とお茶の紹介DVDでしたちょき


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Last updated  2011.03.02 01:48:22
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