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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:茶にまつわる話(歴史・文化など)
さて、清明節を過ぎ、お茶好き的には今年の春茶の様子が気になるところ。
現地のニュースから茶産地の状況を見てみましょう。 とりあえず、旬のお茶である緑茶の状況で。 <雲南省> まずは茶摘みが早く始まる雲南。 昨年、一昨年と干ばつの影響が出ていましたが、今年もその傾向は続いているようです。 干ばつ続く雲南 価格は労務コストの上昇分が効いているようで、10~20%程度の上昇が見込まれているようです。 産量は今後の雨の状況にもよるようです。 <浙江省・安徽省> 美味しい緑茶の産地ですが、寒波と長雨の影響が大きかったようです。 早摘みの茶産地で生育が遅れ、茶摘みの開始が10日~半月程度遅くなったようです。 【紹興】寒さと雨のダブルパンチ 茶摘みが遅れるということは、必然的に明前のお茶が少なくなるというわけで、価格は昨年よりも高めに。 昨年の1割から2割高になっているようです。 ここのところ大陸のお茶は毎年2割ぐらい値上がりするのは当たり前、という感覚になってしまっています。 単年で2割だったら、「ふーん」と思うぐらいですが、ちょっと簡単な複利の計算を。 毎年2割ずつ値上げするということは、4年で価格が倍になるということです。 こういう日本ではまず考えられないような相場が、ここ10年くらい続いています。 というわけで、かつて「お手頃」と言っていたお茶も、今では手を出しにくいお茶になってしまいました。 ますます、日本に中国緑茶は入ってこないんじゃないかと思います。 足も速いですし、お店の方が取り扱いにくいお茶です。 入荷しているのを見たら、早めに買った方が良いでしょうね。 <値段の高いお茶> この時期になると、出てくるのがこの話題。 新茶に変な値段が付くことも増えています。 まずは、日本でもメディアで報じられた”パンダ茶”。 ”パンダ茶”の価格は? パンダの糞を利用して作った有機茶なのですが、お値段はパンダのように可愛くなくて、1斤約22万元(500g約286万円)。 無茶苦茶な値段であることと、「ガンに効くのだ」ということを業者が言い出したりしていて、現地でも叩かれているようです(笑) 続いて、西湖龍井茶。 龍井の一番茶1斤18万元也 予約の価格なのですが、1斤18万元(500g約234万円)という破格の値段が付きました。 といっても、この金額はチャリティーオークションなので、必ずしもお茶の値段だけではないのですが。 まあ、夕張メロンの初競りと同じですね。 こうした悪ノリ価格は、信陽毛尖でも。 信陽毛尖、50gで2万元越え こちらは40gで16,800元(約22万円)。 茶葉自体の価格というよりは、缶が景泰藍(七宝焼きのようなもの)、蓋は玉のようにゴージャスパッケージ込みの値段のようです。 豪華パッケージの月餅が問題になりましたが、お茶にもそのうちそういう規制がかかるかもしれません(^^;) と、こんなふうに現地のニュースを見ていると、バブっている感じがストレートに伝わって来て、面白いです(笑) にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.04.05 22:22:59
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