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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2012.04.29
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<2017年12月31日追記>

こちらの最新版の記事を、新ブログに掲載しています。

​​台湾でお茶を買うノウハウ2018​(2)お店選び編(台北版・その1)

お店の移転情報なども掲載していますので、上記リンクよりご覧下さい。



GW特別企画、次はお待ちかね?の、お店選び編です。
おそらく多くの人が訪れ、MRT網が発達して移動も便利な台北版をお届けします。

<個性的なお店が多数>

まず、台北の街中には、お茶屋さんが星の数ほどあります。
通りを10分も歩けば、数軒のお茶屋さんを見かけることでしょう。

それぞれのお店が、さまざまな個性を持っていますので、この中から良いお店をピックアップするのは、至難の業です。
日本人向けという観点では、台北ナビ旅々台北などに、たくさんのお店が紹介されています。

が、記事を読むと、どこも良さそうに書いてあります。
半分広告なので、仕方ありません。

「本当のところ、どこが良いの?」というのが、気になるところかと思います。

全部のお茶屋さんを回ったわけではないので、あくまで個人的な感想レベルですが、いくつかオススメのお茶屋さんをピックアップしてみたいと思います。

<初台湾・初お茶屋さんという方向け>

「初めて台湾に行きます」
「あまりお茶は詳しくありません」
「中国語もわかりません」
という場合は、とにかく楽しくお茶を選んでいただけそうなお店がよいかと思います。

日本語の通用度も高めで、初心者の来店に慣れている店

が選択基準になります。
これはガイドブックに載っているようなお店(非チェーン店・チェーン店・土産物店)だったら、大抵条件を満たしています。
ただし、残念なことにこのようなお店が必ずしも、品質の良いお茶を扱っているとは限りません。

中には、客の知識が無いのを見越して、あまり良くない茶葉を売っているお店もあります。
#名前は伏せますが、私のような客が行くと煙たがられますw

そんな中、確かなお茶を扱っている印象のあるお店として、こちらをご紹介します。

新純香茶業
最寄り駅:MRT中山駅
訪問レポ:2007年・買い方ガイド付き 2009年 2011年

こちらのお店は試飲も出来ますし、その際にこのお店オリジナルのお茶請けまで出てきます。
きのこチップ類は、台湾リピーターの方にも人気で、わざわざここへ出かけて買ってくるほどです。
お茶請け付きの試飲スタイルは、土産物屋的お茶屋さんで多いパターンなのですが、こちらは出てくるお茶がきちんとしたものばかりなので、安心できます。
ほとんどのお茶が揃いますが、特に高山烏龍茶や文山包種茶など、清らかな香りのお茶が得意分野だと思います。
日本人向けの買いやすさ・サービスの良さとお茶の品質を両立させている貴重なお店です。

もちろん、そのサービス分はお茶の価格に若干乗っているわけですが、納得できるレベルだと思います。
たくさん買うと、おまけが付いてきたりもするので、さほど気にならないかと。
#土産物屋的お茶屋では、サービスはいいけど、価格が高く茶葉もプアというのが良くあります。


ライトなお茶好きさんであれば、ハッキリ言って、このお店だけで十分かと思うのですが、

「手早くパパッと買えるお店がいい」
「おみやげ用にパッケージに凝ったものが欲しい」
「まとめ買いで安く買いたい」
「もう少しお茶を詳しく知りたい」
「違う個性のお茶も飲んでみたい」
「こだわりの茶器が欲しい」
「驚くぐらい美味しいお茶を飲みたい」

など、いろいろな要望が出てくると、他のお店も探検してみたくなります。

そんな場合は、以下のようなお店が応えてくれるでしょう。
「手早く」と「ディープに」で分けてみました。
詳しい情報やお店の雰囲気は、訪問レポをお読み下さい。
大体のイメージはつかめると思います。

<手早くパパッと買いたい>

ゆっくりとお茶を試飲して選ぶのが理想ですが、そうは言っても、観光客とは時間が無いものです。
「ゆっくり試飲をして選ぶ暇はないので、パパッとある程度のお茶が買えるところ」という条件であれば、以下のようなお店が良いのではないかと思います。
試飲は、行わないorできないとすると、銘柄指名買いが前提ですね。

王徳傳
最寄り駅:MRT中山駅
訪問レポ:2009年 2011年

ブティック風の店内で、パッケージもオシャレです。
個人的には、凍頂烏龍茶と安尚烏龍茶をお薦めします。
凍頂は爽やか、安尚はやや発酵&焙煎強めの烏龍茶です。

嶢陽茶行
最寄り駅:MRT中山駅
訪問レポ:2009年 2011年

王徳傳のとなりに並んでいるお店です。
こちらもシックな店内で、パッケージも凝っています。
看板茶である鉄観音茶王は、お茶ツウにも受ける品質。ピンクのレトロな缶に入っています。


興華名茶
最寄り駅:MRT忠孝新生駅(かなり歩きます)・永康街エリア
訪問レポ:2008年

鼎泰豊本店の並びにあり、入店待ちしている間にお買い物できます。
工場が東方美人の産地にあるそうなので、手頃な東方美人は悪くない出来です。
高山茶も澄んだ印象のお茶が多いです。


林華泰茶行
最寄り駅:MRT大橋頭駅(←蘆洲線の新駅。こちらが近いです)
訪問レポ:2007年 2008年 2008年 2009年

台湾の昔ながらの茶葉問屋の雰囲気を感じられるお店です。
パッケージは簡素ですが、値段は問屋だけあって、かなり安いです。
1斤1000元以上のお茶は高級品扱いで、別室の小部屋にあります。
ちなみにいつもシャッターが半分閉まってますが、これで通常営業中です。
早朝から営業しているので、観光客には便利です。


<もう少し深くお茶を知りたい>

お茶に本格的に興味を持った、そこのあなた。
もう少し深い世界を知りたい方は、それなりのお店があります。
その中でも、気軽に立ち寄れる、比較的ハードルの低いお店を紹介します。

ここに挙げたのは、単なる観光客ではなく、お茶好きさんに行っていただきたいお店です。
お茶に興味の無い方は、行ってもお互いのためになりませんので、あしからず。

意翔村茶業
最寄り駅:MRT忠孝新生駅(かなり歩きます)・永康街エリア
訪問レポ:2006年 2007年 2008年 2009年 2011年

基本は問屋さんなのですが、小売りをしてくれます(100g単位)。
看板茶は、伝統的な製法の烏龍茶である古典美人茶。香りが甘いお茶です。
店主の陳さんは台湾茶の本を出版されているなど、お茶については一家言をお持ちの方。
初めての人には数種類のお茶をテイスティング方式で飲ませてくれ、値段も割にリーズナブルです。
初心者から上級者まで受け入れる、非常に懐の深いお店です。


茗心坊
最寄り駅:MRT大安駅
訪問レポ:2007年 2008年 2009年 2011年

独自の焙煎技術を持ち、美味しいお茶をさらに美味しく仕上げる店です。
焙煎のかかったお茶の優しい味は、他のお店とは一線を画したものです。
高山烏龍茶のほか、プーアル茶も扱っています。
プーアル茶はかび臭さとは無縁のものですので、飲む価値あります。
難点は最低購入単位が大きいこと。
150g~ですので、ちょっとお値段が張るかも。


冶堂
最寄り駅:MRT忠孝新生駅(かなり歩きます)・永康街エリア
訪問レポ:2007年 2008年 2009年

お茶屋さんというよりは、お茶研究室・サロンといった趣のお店。
非常に穏やかな雰囲気の何さんが迎えてくれ、お茶を飲ませてくれます。
雰囲気のある茶器や布、茶道具も少量置いてあります。
お茶の数も少ないながら、華やかな香りの木柵鉄観音など、品質の良いものが揃っています。
台湾の茶藝空間の雰囲気を知りたい方には、ぜひ。


上園茶荘
最寄り駅:MRT行天宮駅or中山国小駅
訪問レポ:2006年 2007年 2008年 2009年 2011年

台湾茶の決定版的な書籍「極める台湾茶」の監修をした林鼎洲さんのお店。日本語ペラペラのおじいさんです。
まとまった時間(おそらく3時間以上はかかります)を用意して、事前に連絡してから行けば、お茶の見分け方などを熱心に講義してくださいます。
店内は雑然としており、やや個性的な方ですが、お茶をもっと詳しく知りたいという方には良い勉強になるお店です。
日本向けの卸もしています。


明日は、初めての方なら気になるお店での買い方の話を。
続く。


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Last updated  2017.12.31 01:11:31
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