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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2012.05.10
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カテゴリ:Welcome中国茶
さて、みなさまGWは満喫されましたでしょうか?(^^)

「GWに台湾に行ってお茶にハマった」

という、お茶好き予備軍(笑)の方も、おそらくいらっしゃるのではないかと。

そこで、中国茶の学び方を、少し整理してご紹介したいと思います。

「中国茶をもう少し知りたいんだけど、どこから手をつけて良いのかよく分からない」
「勉強しようと思ったけど、なんだか難しそうで挫折した」

という方も、参考にしていただけると幸いです。

<はじめに>

今回の連続記事では、中国茶を学ぶことの最初の目標を、
・日本の中国茶専門店で、迷わず好みのお茶を買えること
・買ったお茶を、きちんと淹れられること
・中国茶のお茶会やお茶イベントで平然と振る舞えること(笑)
に置きたいと思います。
非常にシンプルですが、なかなかの目標だと思います。
学ぶには学ぶなりの目標がなければ、いけませんからね!
#ここまでが、私が何とかお伝えできるという限界でもあります(^^;)

さて、「お茶を学ぶ」なんて言い出しますと、
「お茶なんて勉強する必要無いよ!」
とおっしゃる方(特にお茶屋さん)が結構いらっしゃいます。

自分が無意識にお茶を選び・淹れられるようになっている方ほど、そういう反応を示されるようです。
「お茶は、そんなに特別なものではない」と。

まあ、私もそう思います。

が、中国茶の幅広いラインナップの中から、好みのお茶を選んで上手に淹れるというのは、それなりのノウハウが必要なんです。
目の前にある、1,2種類のお茶を淹れるのならば、そんなに難しくないでしょうが。

たとえば、お茶を淹れる動作を簡単に分析してみますと、
・お茶と茶器を選択する
・茶葉の適切な量を量る
・茶器を温める
・適温のお湯を注ぐ
・適切な時間蒸らす
・お茶を淹れ分ける
という感じでしょうか。

これ、何気ない動作なのですが、1つ1つにコツがあり、そこを押さえていないと美味しく入りません。
中国茶は種類がたくさんある分、このコツをお茶によって変えないと行けないので、ちょっと難しい印象があります。
あと、茶器も見慣れないものを使ったりしますし。

既にできる人は、そうした動作を過去の経験や知識に基づいて、無意識のうちにやっているのではないでしょうか。
実はたくさんの情報やノウハウがバックにあって、身体が自然に動いている。
「身についている」というのは、そういうものです。

お茶は、既に日常に溶け込んでいる人にとっては、「たかがお茶」です。
が、急須がない家庭が一般的になってしまった現代社会においては「されどお茶」なのです。

こういう情報・ノウハウ・知恵というのを、きちんと伝えてもらわないと、初めての方は入ってこれません。
多少整理して、お伝えしていくという努力が必要ではないかと思います。
それも、チョロッと立ち話程度ではなく、じっくりと伝える場が。

なお、「中国茶を学ぶ」といっても、私が言っているのは、いわゆる「お勉強」や「お稽古ごと」ではありません。
日頃のお茶ライフを豊かにするための、ちょっとした「コツ」や「ワザ」「情報」を仕入れていくことです。

いわば、
中国茶を楽しむための知識や技術を効率良く得るためには、どうしたら良いか?
をちょっと考えてみましょう、というのが、今回の連続記事の趣旨です。


とはいえ、勉強し始めようと思って情報収集を始めると、茶芸師やらインストラクターやらという文字がチラチラ見えてきます。
そういうものが色々ありすぎるからか、「中国茶って何から始めたらいいのか、よく分からない」という声も聞きます。まずは整理してよ、と。

そのへんの混乱を少しでも緩和するために、何がどう違うのかというガイド的要素も含め、少し書いてみたいと思います。
・・・盛りだくさんになりそうですが(^^;)

では、スタートです♪

<そもそも、中国茶とは?>

基本的に「中国茶」というのは、「中国で作られているお茶の総称」です。
場合によっては、台湾で作られている「台湾茶」もひっくるめて、中国茶と呼んだりします。
烏龍茶もプーアル茶もジャスミン茶もラプサンスーチョンも、あまたある緑茶も、みーんな中国茶です。

・・・と書くと、お気づきかもしれませんが、実は「中国茶」というのは、むちゃくちゃ大ざっぱな分類なんです。
あまりに雑な分類過ぎて、中国茶が難しく感じられてしまっているのではないか、という弊害をビシバシ感じております。

お酒でたとえてみましょう。

一般に「日本酒」といえば、いわゆる「清酒」を思い浮かべるでしょう。

なので、「日本酒の美味しい飲み方を教えて!」と言われれば、「冷やか熱燗、ぬる燗でもいいねぇ」と、大体のイメージを伝えることができます。
用語の指し示す範囲が狭いと、コミュニケーションが取れるわけです。


ところが、「中国茶」というのは指し示す範囲が広いですよね?
お酒に置き換えるならば、「日本酒」=「日本で作られているお酒全て」と言っているようなものです。
そうなってくると、いわゆる清酒だけでなく、焼酎やビール、泡盛、ワイン、ウィスキーにブランデーと、国産のものならいろんなお酒が混じってきます。

そういう状態で、「日本のお酒の美味しい飲み方を教えて!」「オススメの日本のお酒を教えて!」と言われても、困ってしまいます。
相手のイメージしているものが、どの種類のお酒か分からないとアドバイスが出来ません。

上記の文章の「日本のお酒」の部分を「中国茶」に置き換えてみて下さい。


気軽に聞いてしまったり、よく見かける表現ですよね。

でも、答えるのは、相当難しいということがよく分かるでしょう。


というわけで中国茶入門者は、まず最初に、

「中国茶には、どんなお茶の種類があるのか」


を大ざっぱに掴むことが必要です。

その手がかりになるのが、よく出てくる”六大分類”というやつです。


続く。


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Last updated  2012.05.10 23:14:49
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