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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:Welcome中国茶
さて、中国茶の本には必ず出てくる六大分類について、あるきち流にざっくりと解説してみます。 <六大分類とは>中国茶入門書の最初の方には、お約束であるかのように、
と書いてあります。
それぞれ、太字がポイントです。 #結局、この話をするんですが、まとめてやるのと段階を踏むのでだいぶ違うかと(^^;)
<「発酵」がポイント>六大分類のうち緑茶以外のお茶は、元々お茶の葉の中に含まれる成分(※1)を変化させることで、香りや味を変えています。これが、いわゆる「発酵」と言われるものです。 「発酵」と聞くと、なんとなくチーズやヨーグルトのように「菌を入れて・・・」のようなものを思い浮かべがちです。 が、お茶に用いられる「発酵」のほとんどは、そうではありません(※2)。 お茶の葉っぱの中には、葉の中の成分を変える物質(酵素)が元々含まれていて、それを呼び覚ます作業を加えてあげると、勝手にお茶の成分が変化していくのです。 この特性を職人さんが上手にコントロールしながら利用することで、さまざまな香りと味のお茶を生み出しています。 お茶の「発酵」の進め方には、いろんな方法があって、どれを使うかで引き出される成分が違ってきます。 発酵方法の違いで、緑茶以外の5タイプが生まれているんですね。 なお、緑茶は発酵させないというのは、茶葉に含まれていた成分を極力変えないように配慮しているためであると言えるでしょう。 上記のお茶のイメージに書いた、緑茶は”シンプルかつストレート”というのは、そういう意味です。 というわけで、中国茶を知るためには、お茶の「発酵」というものを注意深く見ていく必要があるのです。 ※1 主にはポリフェノール。カテキンとかタンニンとか呼ばれるものも、全てポリフェノールです。これが発酵によって香りや味の成分に変わるのです。変わりそうな成分を大体変えるのが全発酵(紅茶)、ある程度で止めるのが半発酵(青茶)です。 ※2 ただし、黒茶の一部には菌類を使い、みなさんが思い浮かべるような「発酵」をさせているものもあります。 <「六大分類」を知ることのメリット>たくさんある中国茶も、このように一度ジャンル分けが出来れば、もう少し深く突っ込めますよね。それが、六大分類の一番のメリットです。 ただの学術的な分類にとどまらず、飲む側・淹れる側にとっての最大のヒントを与えてくれるものなのです。 またもお酒に喩えて、そのメリットを見てみましょう。 日本でたくさん作られているお酒も、ある程度分類してしまえば、 「なるほど、焼酎には甲類と乙類があって、乙類には芋焼酎、麦焼酎、米焼酎・・・のように色々な種類があるのか」 と、それぞれのジャンルの中で、味や香りが違う理由がハッキリ見えてくるわけです。 「ああ美味しい」「これは好きじゃない」 とやっていくのもいいのですが、 「どうも自分が好きなのは、ビールはアサヒで、焼酎は麦だな」 と分かった方が、次からお買い物しやすいですよね。 ビールをお銚子に入れて、熱燗にして飲むなんて変なことをする人が出てくるかもしれませんw やっている当人は、「日本のお酒はこうして飲むって聞いたけど?これが作法なんだろう?」と大まじめに答えるかも(笑) #笑い話のようですが、中国茶になると、知らずにこういうことをしてしまっているケースがあります。 とにかく、六大分類をきちんと押さえておくと、たくさんのお茶の種類に惑わされずに済むのではないかと思います。 中国茶の世界を一人歩きするためのパスポートみたいなものですね。 続く。 にほんブログ村 六大分類&発酵が少し理解できたらクリックを♪
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Last updated
2012.05.11 23:59:27
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