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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:Welcome中国茶
さて、ようやく飲み方です。
<普段はゴクゴクでも、学ぶ時はチビチビと>お茶の飲み方は自由でいいと思うのですが、お茶を学ぼうとする時は、お茶の特徴が分かりやすくなるコツがあります。それは小さな茶杯で、 少量ずつ飲むことです。 大きめの茶杯でゴクゴクと飲むのは、普段の習慣としては悪くないのですが、お茶を知ろう・学ぼうとしている時は、どうも感覚が鈍りがちでいけません。 一方、「少量しかない」と思うと、人間どういうわけか集中力が高まります。 少量だと、お茶の微妙な味や香りの変化に敏感に反応できるんですね。 使う器は、一般的に使われている中国茶の茶杯(無ければ酒杯)でよいと思います。 「3回に分けて飲むと品が良い」(※)とか言いますが、そのくらいに分けた方が、特徴が分かりやすいかもしれません。 すぐにゴクリと飲むのではなく、ちょっと口の中で転がすというか、散歩させてから飲むと口の中の味を感じる器官にまんべんなく触れるので、より分かりやすくなります。 ※「品」という文字には、「口」が3つありますでしょう。上手いこと言うものです。 最初は「全然分からない・・・」と思っていても、こういう飲み方を続けているうちに、だんだん、味覚が鋭くなってきます。 たいてい、最初はジャスミン茶やライチ紅茶のような、香りや味がドカンと来るのが好みだったりします。 が、徐々に飲み慣れてくると、味の深みや余韻の長いお茶が好きになっていくようです。 周りを見ていると、お茶好きさんにグルメな方が多いのも、何となく分かる気がします。 知らず知らずのうちに、味覚が鍛えられているんでしょうね。 才能やセンスというのももちろんあるのでしょうが、基本的には訓練で身につくものが大きいように感じます。 <目で見て、鼻で聞いて、口で味わう>もう一つ、お茶を飲む際のポイントがあります。いきなり口に運ぶ前に、3段階でお茶を見ていくということです。 茶杯に入ったお茶が出てきたら、まずは目で見ます。 お茶の茶水の色(「水色」とかいて「すいしょく」と読みます)はもちろんのこと、透明感であったり、中には産毛が浮いてキラキラしているかや、紅茶のゴールデンリングやら、表面のとろみなどを見ます。 色々見ていくと、美味しいお茶は、やっぱり見た目も美味しそうな感じがします。 ”良いお茶オーラ”が出るものなんです。 そんなところを、まずはしげしげと見ます。 次に鼻。香りです。 聞香杯がある場合は、聞香杯を使って香りを聞きます。。 なお、聞香杯は基本的に烏龍茶の時だけ使います。 中国茶だから、何でも聞香杯を使うわけではないのです。 香りについては、3段階に分けると良いかもしれません。 まずは、熱い時の香り。 あまり香りのパターンは分かりませんが、作る工程で問題があるとここで大体分かります。 最初のころは熱いだけなので、必要無いかも。 続いて、少し落ち着いた時の香り。 この段階になると、甘い香りが出てきます。 そのお茶の香りのパターンが一番分かる時なので、ここぞとばかりに香りを嗅ぎましょう。 最後に、冷めた時の香り。 良いお茶は、香りが長く続く傾向があります。 これは美味い!というお茶があったら、冷めた聞香杯も是非確認してみて下さい。 温かい時とはまた違った、良い香りが出ていたりします。 そして、最後に口。 ここでお茶を飲むというわけです。 実際には、香りを確認しながら飲んでいくという感じでしょうね。 飲み干した後の茶杯の内側にも香りが残っていて、簡易な聞香杯のようになります。 香りをちょっと確認したい時は、茶杯の香りを確認してみるのも良い手です。 <お菓子やお茶請けは2煎目以降に>お茶を飲む時にお菓子やお茶請けが出てくることがあります。これを食べるタイミングですが、2煎目か3煎目を一口飲んだ後ぐらいが一番良いのではないかと思います。 最初は、やはりストレートにお茶の味と香りを確認したいので、お茶請けと一緒にしない方が良いと思います。 「お茶を飲む時は、一切食べないのだ」という手もありますが、お茶酔いの危険性もあるので、長時間、濃いお茶を飲む場合は、適度な糖分の補給はあった方が良いかもしれません。 このような飲み方を知っておくと、中国茶のお茶会に行っても、周りの方と同じように振る舞って飲めるのではないかと思います。 なんとなく、中国茶飲みのスタンダードになっている気がします。 <同じお茶を何人かで飲む>お茶を学ぼうとしている時に、一緒に飲んでくれる方がいると、色々発見があります。たとえば、 あなた:フルーティーな香り・・・ というふうに、何人かの声を合わせると、お茶の印象がよりハッキリします。
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Last updated
2012.05.16 23:31:48
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